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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

首領歌詠む

2019-09-16 23:57:29 | 文の会
盗人の首領歌よむ今日の月 蕪村

今日は文の会
大和物語を読んでいる
原文で読み
違う人が
読み下しを読む
今日は91段
三条右大臣の話しがあった

三条右大臣は藤原定方サダカタ
(873-932)
賀茂の祭の勅使になったとき
扇を忘れた
もと彼女カノに
忙しくて忘れちゃった
扇送ってと頼むと
素敵な扇がきたが
それに何やら歌が書いてあった

ゆゝしとて
忌むとも今は 
かひもあらじ
憂きをばこれに 
思ひ寄せてむ

扇を送るのは
男女間では縁起が悪いというけど
もうずっと付き合っていないのだから
関係ないわ送っても構わないわね
でも長いこと放っておかれたこと
とても悲しいから
ちょっと歌にして書いておいたわ
 てな私の解釈
扇は秋の風をおこすもの
秋は飽きと通じるから
恋人達はゆゆしとて
イヤがったらしい


三条右大臣の百人一首の和歌
名にし負はば逢坂山のさねかづら
人に知られでくるよしもがな


写真は何時ものイタリアン
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葉守の神

2019-08-11 23:27:56 | 文の会
かしは木に
葉守の神の 
ましけるを
しらでぞ折りし 
たゝりなさるな      藤原仲平 (後撰集)

かしわの木には   葉を守る神がおられるのを
知らずに折ってしまいました
どうか神の祟りがありませんように

大和物語の068段

今日は文の会
大和物語の音読

大和物語とは
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる。
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを主題とする
170余編の説話を収録。
(デジタル大辞林ヨリ)

写真は待ち合わせのいつものイタリアン
今日のお二人はお昼でもワインをまず
それとオツマミ
乾杯
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御物遠や

2019-07-14 22:04:56 | 文の会
五月雨に御物遠や月の顔 芭蕉

御物遠=久しぶり

朝食はほとんど食べないのだが
今日は食べた
お中元で頂いた
なだ万の和風ハンバーグ
アイテラ氏農園の
キャベツ四分の一に乗せ
レンジで五分
美味
パンがないので珍しくご飯チンして
香の物など食べると満腹
お腹膨るると眠くなる
テレビの日曜美術館を観終わって
二度寝したのが十時頃

熟睡中11:30にバイさんから電話が入った
「今お店の前にいるのですが
今日は予約はないと言われましたわ。
予約はしてなかったのかしら?」
「えーと。そうですかスイマセン。
メールが来てるか確認してみます」
「いつも早く来てる筈のヒロコさんが
まだ見えてないようで、連絡はしてあるのかしら?」
「分かりません。メール見てみます」

今日は何も用事が無いと思っていたが
今日はバイさんとヒロコさんと
毎月会う文の会だったのか
予約が入ってないって
えーと、どこの店だろう
神楽坂か
銀座かなどうしょう
これから着替えて出掛けたら
一時間半かかる

「まだ家なので、メール見て
どのお店か調べるますから」
「大丈夫よ席はあるからとっておくけど、
来れるの?」
「はい、今家です。すぐ行きます」
「貴方がするからと言うので
私はしなかったけど、
ヒロコさんに連絡してあるの?」
「さあ、分かりません今行きます!」

頭がすっきりしないが
今バイさんがいるところが
いつものイタリアンレストランだと
漸く気がついた
すっぴんでもいいやと
歩きながら
今日の約束は全く記憶がない
ヒロコさんへの連絡の有無も記憶がない
お腹も全く減ってない
それは
無理すれば大丈夫だろうが
ヒロコさんは来るのかしら
五分ほど歩いてお店に入ると
バイさんとヒロコさんが
いつもの席に座ってる

良かった
自覚はなかったけど私めちゃんと
ヒロコさんに連絡してあったのだ
後からメールを見ると
ヒロコさんからのメール
「今日は少し遅れます」

何時ものように
ワインとお摘まみ
パスタ2種とドリア大盛り
料金は割り勘で二千五百円
兎に角
良かった
お二人が帰るとまた眠った

小雨の降るこんな日は
兎に角 眠たい
コンビニの冷や麦の夕飯
お風呂に入り
テレビを観てまた眠り
起きたのが
夜中の一時
これを書いてまた眠ろう
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峰の嵐

2019-03-22 23:22:27 | 文の会
今日は文の会
待ち合わせはいつものイタリアン

いつものように
おつまみを頼む
ワインで乾杯
パスタ二種と
ドリアは大盛
最後に珈琲を飲んで
リラックス
満足

今日は大和物語の
60から65まで
読んだ

063段
源宗于ミナモトノムネユキが、
ある娘のもとに通っていた
親が逢わせないようにしたので
むなしく帰ってきた
その時詠んでおくった和歌

さもこそは
峰の嵐は
荒からめ
なびきし枝を 
うらみてぞ来し
源宗于朝臣

「さもこそ」は
いかにもそうで。
さぞかしそうで。
「峰の嵐」は親のこと
「なびきし枝」は娘のこと


源宗于は百人一首28番の作者
山里は冬ぞ寂しさ 
まさりける
人目も草も 
かれぬと思へば

三十六歌仙の一人だ
            
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「しおり」 とは

2019-02-24 23:13:01 | 文の会
今日は文の会

お食事してお喋りして
一時間くらい日本古典全集の本を読む
今は大和物語を読んでいる
お喋りの声とは違い
本を読むと
声が出ない
だんだん調子に乗ってくると
そろそろ会もお終いの時間がくるのだ

大和物語54段 
源宗于ミナモトノムネユキの三男にあたる人が、
博打をして、
親にも兄弟にも憎まれたので、
足の向くのに任せて、
みやこを出て余所の国へいった。
その時、親しい友達のもとへ
詠んで届けた和歌。

しをりして 
ゆく旅なれど
かりそめの 
いのち知らねば
かへりしもせじじ

しをりして とは
枝を折って帰りの道しるべとしておくこと
帰りの事をおもいしおりしながら行く旅だが
替えれないかも知れない
というような意味か
博打をしてとあり
この頃既に博打があり
家を出ることが
あったのかと
感心


「しおり」 とは
しおり【栞∥枝折】
栞は一般的には村人が山道などで,
帰路の道しるべ(道標)として
木の枝を折りかけたものとされている。
草や紙などを目じるしとなる木の枝に
結んでおく方法もある。 
読みさしの本に挟んでおく栞もまた
帰路の道しるべの一種である。
ただしそれは,読者が
読みさしの本に帰るときの道しるべである。
また〈……の栞〉という形の道しるべもある。
ここでは帰路という意味は消えて,
道しるべの意味だけが残っている。
(世界大百科事典 第2版の解説)

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木がらしや

2018-12-14 23:51:36 | 文の会
木がらしや 東京の日の ありどころ 芥川龍之介

窓を開けると
冷たい風が吹き込んでくる
木枯らし
師走の風が吹いている

今日は文のかい
いつものイタリアンが予約で一杯
いつもの中華屋で待ち合わせに変更した
寒いと言いつつ
生ビールの小で乾杯
蒸し鶏の冷製
春巻き
八宝菜
五目ビーフン
五目お焦げ
ランチなので
杏仁豆腐がオマケに付く
久しぶりだったが
安くかつ美味だった

今日は大和物語の五十段まで
大きな声で順に音読
ちょこっと読んだだけだが
意味がわからず
すぐスルーする


(大和物語)とは
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる。
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを主題とする
170余編の説話を収録。
(デジタル大辞泉ヨリ)
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松の古さ

2018-11-25 23:07:13 | 文の会
金屏キンピョウの松の古さよ冬籠り 芭蕉


今日は文の会
いつものイタリアンで待ち合わせ
ワインとおつまみ三種
パスタはガーリックソースと
トマトソース
ドリアの大盛
ランチはサラダ付
最後は珈琲
それから徐オモムロに我が家へ

文の会の
最近は「大和物語」を読んでいる
今日は四十段まで
まだまだ先がある

大和物語は歌物語
作者は不明
『後撰集』の時代に活躍した多数の歌人が
実名で登場する

亭子院(宇多天皇)
としこ(藤原千兼の妻)
監の命婦
桂の皇女(孚子内親王)
源宗于
式部卿の宮(敦慶親王、作中では既に故人)
堤の中納言(藤原兼輔)
右近 (歌人)
凡河内躬恒
平中(平貞文)
源大納言(源清蔭、作中では故人)
野大弐(小野好古)
近江の守公忠(源公忠)
兵部卿の宮(元良親王、作中では故人)
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唐辛子

2018-09-17 22:45:14 | 文の会
青くてもあるべきものを唐辛子 芭蕉

今日は文の会
昨日も行ったのだが
いつものイタリアンで待ち合わせ
柿とイベリコ豚の生ハムで乾杯
パスタを二種とドリア
アラビアータは大盛



写真がそれだ
アラビアータとは
唐辛子、にんにくを入れた
トマトベースパスタ
ピリッとしてるが美味

最後はデザート
家に帰って珈琲
とお茶
昨日の栗金団

少しだけ
大和物語を音読した
【大和物語】とは
(デジタル大辞泉の解説)
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを主題とする
170余編の説話を収録。

深い意味はわからないが
原文と読み下しを
ふーんと言いつつ
音読する
美味しいものを食べて
たくさんお喋りして
ちょっと勉強した気分も味わう
まあまあの一日だね

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峰より落つるみなの川

2018-08-26 21:37:16 | 文の会
筑波嶺ツクバネの 
峰より落つる 
男女川ミナノガワ
恋ぞつもりて
淵となりぬる
陽成院

陽成院の父は清和天皇
母は藤原高子タカイコ
高子は二条后と呼ばれ
伊勢物語では在原業平の恋人とされる

今日の文の会
百人一首で名前だけは知っているが
大和物語に陽成院の名が登場した
そのとたんに
この歌が口をつく



今日は文の会
いつものイタリアンで待ち合わせ
ワインをとり乾杯するも
私は止めておいた
無花果と燻製ハムのなんちゃらをつまみに
ガーリックソースのパスタと
トマトソースのパスタと
ドリアの大盛

食事のあとは
家に戻って
本を読む古典文学全集の
大和物語を三人で
音読した
しばしお喋りのあとのゆえか
今日は声が出ない
少しだけ読んだ

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百敷モモシキを

2018-06-17 23:10:14 | 文の会
わかるれど
あひも惜しまぬ
もゝしきを
見ざらむことや
何かかなしき
(後撰和歌集 離別 伊勢)
大和物語の第一段の歌だ

「ももしき」は
漢字では「百敷」
皇居、宮中を指す言葉


今日は文の会
古典の音読会だ
会員は三名
いつものイタリアンで11時半待ち合わせ
ワインとおつまみ
サラダをとる
パスタを二種とドリア
今日は以上でひとり2,200円で
満足


竹取物語と伊勢物語が終わり
大和物語に入り二ヶ月目だ

大和物語ヤマトモノガタリは
平安中期の歌物語。
作者未詳。
天暦(947~957)ごろの成立、
のち増補されたといわれる。
和歌を主とし、
恋愛・伝説などを主題とする
170余編の説話を収録。
(デジタル大辞泉の解説)

わりと面白い
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あやめ草

2018-05-27 23:57:33 | 文の会
あやめ草足に結ん草鞋の緒 芭蕉


今日は文の会
古典の音読会をする
いつものイタリアンにて待ち合わせ
久しぶりの外食だ
従姉のyoshikoちゃんともお店で合流
今日は四名

赤と白のワインはデカンタ
おつまみ四点盛り
各々サラダの小鉢
それとパスタ3品
リゾットの大盛
みんなでシェア
スイーツはシャーベット
移動して近くの珈琲屋へ

さて待ち合わせは11時半
珈琲屋で会計したのが4時ほんの少し前
楽しいお喋りの時間は
結果4時間半も続いた

話した内容は
世田谷の猪俣邸や三渓園の茶室の話し
細川家や近衛家藤原氏の話し
はたまた熨斗袋の上書きに
寸志は書かない
寸志は目上から目下へのもの
お茶ではまず使わない
などなど
話しは尽きない
音読会はなしにして
久しぶりの外食と久しぶりのお喋り
満足
元気になった

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大和物語

2018-04-22 23:51:32 | 文の会
ゆく春や撰者をうらむ歌の主 蕪村

短歌の締切が毎月やってきて
蕪村の俳句の気持ちが
わかる気がする

写真は待ち合わせた
いつものイタリアンの店
お昼からワインで乾杯
幸せだ

今日は文の会
古典を原文で音読するのだが
「伊勢物語」が終わり
今日から「大和物語」を読む

『大和物語』ヤマトモノガタリとは、
平安時代の貴族社会の
和歌を中心とした歌物語
登場する人物たちは実名、官名、女房名で、
具体的に固定の人物を指していることが多い。
通常では、173段に区切られ
約300首の和歌が含まれる
統一的な主人公はおらず、
段ごとに歌語りが連なった
オムニバスの構成だと
今日は五段まで読んだ
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惜しめども

2017-08-21 01:58:15 | 文の会
伊勢物語第 九十一 段 
(惜しめども)

むかし、
月日のゆくへをさへ
嘆く男、
三月つごもりがたに、
  をしめども
  はるのかぎりの
  けふの日の
  夕暮れにさへ
  なりにけるかな

今日は文の会である
伊勢物語を音読している
今日で100段まで終わった
そのうちの91段
時の過ぎゆくことさえ
惜しんで
悲しむと言う昔男が
和歌を詠む

こんなに名残を惜しんでも
春の終りの今日は3月末日
しかもその日の
夕暮れに
ああ
とうとうなってしまった


惜春という言葉があるが
惜しむのは春だけで
他の季節にはない
春には青春のいみもあるから
昔男が惜しむのは
人生の春か



写真は金団の栗
今日サカチカさんは茶事をしている
友人を招いたとのこと
花がないので昨日取りに来た
その時に
文の会でバイ様とミカワ様がみえるからと
茶事につかうというお菓子を
持ってきてくれた
茶事はもう
秋模様なのだろう
イガの中の栗が二つ
栗餡なのか栗の味がした



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月をも愛メでじ

2017-07-31 03:43:49 | 文の会
今日は文の会
文読むことはしばし中断して
今は三名で
伊勢物語を音読している
その内の
第八十八段(月をもめでじ)

原文
 むかし
いと若きにはあらぬ
これかれ友だちども集りて
月を見て
それがなかにひとり 

おほかたは月をもめでじ これぞこの  
つもれば人の老いとなるもの



解釈は
 むかし 
若くはない友人たちと月を見ていた時に 
その内の一人が月を見て歌を詠んだ 

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の
老いとなるもの


はじめはよく意味がわからなかった

だいたいの人は
月は
素晴らしい美しい風情があると
みんなで賞め崇めるが
もうそれはよそう
だってその月が
満ち また欠けていくのを
見守っていると
どんどん時が過ぎ
あっという間に歳を重ねて
とうとうこんなに歳をとってしまったのだから

と 
昔から
月を見て歌を詠むことが多かったのだろう
ひとつのことにこだわってしまった事の
愚痴か諦めか
それとも月への崇拝かなどと
バイさんとミカワさんとで話す
千年の昔も
こうして人生を振り返る
今よりずっと短命でも
中身は濃かったのだろうと


あとから
急に自分の持っている掛け軸を思い出した
写真をとってあるはずと探した
今度のお稽古に掛けよう
そして
この歌を口ずさもう

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の老いとなるもの


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ますます紅き薔薇の花

2017-05-22 03:43:47 | 文の会
午過ぎて
ますます紅き 薔薇の花
ますます重く 傾きゆくも 白秋

北原白秋
きたはら はくしゅう
1885 - 1942、
日本の詩人、童謡作家、歌人。
本名は北原 隆吉。
詩、童謡、短歌以外にも、
新民謡(「松島音頭」
・「ちゃっきり節」等)の分野にも
傑作を残している。


一応
毎日ブログを書くことにしているが
昨日はそれをすっかり忘れ
目が覚めたら朝であった
疲れているらしい

今日は
文の会である
いつものイタリアンでランチ
家に戻り
伊勢物語を音読

思へども
身をしわけねば
めかれせぬ
雪のつもるぞ
わが心なる

雪がたくさんで
降り込められ帰れなくなったとき
詠んだ歌

めかれせぬ(目離れせぬ)とは
疎遠になること 
という意味らしい
言いにくい



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