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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

月をも愛メでじ

2017-07-31 03:43:49 | 文の会
今日は文の会
文読むことはしばし中断して
今は三名で
伊勢物語を音読している
その内の
第八十八段(月をもめでじ)

原文
 むかし
いと若きにはあらぬ
これかれ友だちども集りて
月を見て
それがなかにひとり 

おほかたは月をもめでじ これぞこの  
つもれば人の老いとなるもの



解釈は
 むかし 
若くはない友人たちと月を見ていた時に 
その内の一人が月を見て歌を詠んだ 

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の
老いとなるもの


はじめはよく意味がわからなかった

だいたいの人は
月は
素晴らしい美しい風情があると
みんなで賞め崇めるが
もうそれはよそう
だってその月が
満ち また欠けていくのを
見守っていると
どんどん時が過ぎ
あっという間に歳を重ねて
とうとうこんなに歳をとってしまったのだから

と 
昔から
月を見て歌を詠むことが多かったのだろう
ひとつのことにこだわってしまった事の
愚痴か諦めか
それとも月への崇拝かなどと
バイさんとミカワさんとで話す
千年の昔も
こうして人生を振り返る
今よりずっと短命でも
中身は濃かったのだろうと


あとから
急に自分の持っている掛け軸を思い出した
写真をとってあるはずと探した
今度のお稽古に掛けよう
そして
この歌を口ずさもう

おほかたは月をもめでじ
これぞこの
つもれば人の老いとなるもの


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