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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋の風情

2013-10-21 21:13:39 | 茶の事
まばらなる竹のかなたのしろかべに
しだれてあかき
かきの實のかず     会津八一


神無月の料理の稽古
月に二回のうち
今日は二回目
柿とシメジと貝柱の和えもの
いずれの献立も
秋がいっぱい


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栂尾煮

2013-10-18 23:51:21 | 茶の事
薩摩芋の栂尾煮トガノオニ

栂尾の精進料理で
サツマイモを甘く煮たものだ

薩摩芋を適宜に切りミョウバン水に10分つける
(アクを抜き褐色変を防ぎ色を良くする作用がある)
よく洗い
クチナシを入れて水から茹でる
細串が入ったらゆでこぼし
あらためて
出汁 1,1/2C
砂糖 大5
淡口醤油 大1で煮る
仕上げにカボス又はレモンを加える

何とも言えず 美味しい


栂ノ尾は 古くからの霊場で
栄西禅師が茶の実を明恵上人に渡した事は有名だ
紅葉の名所三尾(高雄・槙尾・栂尾)のひとつであるから

クチナシで色づけた鮮やかな黄色と
薩摩芋の皮の桃色の鮮やかな事
まさに紅葉の錦となるようにも見える

栂ノ尾には鳥獣戯画で有名な高山寺がある
高山寺には「日本最古の茶園」とある茶畑があり
茶道には事のほか縁が深い寺だ




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野分

2013-10-15 23:07:43 | 茶の事
野分の夜書読む心定まらず 子規


これから台風が来るようだ
午前中に鍼治療と内科に行った
小雨の中、
近道を通って帰ろうと階段を上る
階段には今落ちたばかりの黄色い小花ふわりと乗っている
雨にうたれた金木犀の小花は
同じく雨のように降っているのだ
可愛らしい黄色い雨 
しばし見ていた



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菊の菓子碗

2013-10-14 23:53:07 | 茶の事
初座は陰
簾をかけ茶室は暗い
わずかな光に照らす煮物椀は
見事な菊の菓子碗だ
蓋を開けると松茸
松茸というだけで
なんだか嬉しい

その茶事は昨日なのに
どんどん彼方へとさる
過ぎゆく時間の早い事 はやい事

今日もまた
松籟庵様のお宅へ向かう
お昼をご馳走になり
一緒にいつもの研究会へと向かった

研究会で勉強することは
なかなか身につかない
しかし
まずは研究会には
とにかく参加すること
ちょっとの事では止めないことが
全ての勉強のこつだろう

お仲間の皆さまと同席するだけでも楽しいし
先生の講義を拝聴するのも勿論うれしい事
雨が降ろうが槍がふろうが・・・
続ける事だ 
継続は宝を生む





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椿山荘にて 神無月の茶会

2013-10-12 23:19:55 | 茶の事
椿山荘内の料亭・錦水にての茶会だ
一階の春日の間にて濃茶 
二階の花車と折鶴の間にて薄茶が二席
あと三階のロビーにて立礼があった
流儀は色々だ
濃茶席ではこの春日の間で
半沢直樹の料亭の場面の撮影があったと聞くやいなや
皆さまもドラマの場面を思い出し
ついつい部屋を見回して、和んだ席となった


食事は大広間の八千代の間
松花堂弁当に
茶碗蒸しと滑茸と庄内麩の白味噌汁
赤米の蒸したものと香のもの
それにデザートとしてメロンと巨峰、小さいティラミスがひとつ
完食、満足

お道具は箱書のあるものが たくさん登場・・・
花はどのお席も 
真剣に入れられ生き生きしていたし、
お菓子もお茶も美味しかった
どのお席も 
お運びやお点前の方は真面目、かつ親切で
茶会慣れしていないところが良かった


10月とはいえ気温は真夏日
気温は高いが、空は青く風もある 
帯つきで茶会へ出かけるには良い一日だ
椿山荘の景色の良い場所で写真を撮ろうと決めていたのに
忘れた

茶会のあとは
東京美術倶楽部での講演会
椿山荘から目白までタクシー、山手線で新橋まで
そこから東美までタクシーと急ぎ
開始3時の5分前に漸く間に合った

帰りの大門の交差点で撮ったもの
 東京タワーに灯りがつき 綺麗なのだが
あまり写っていない


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秋祭り

2013-10-11 23:19:34 | 茶の事
先日の
紫兎先生のお稽古は中置
ハロウィンが近いとの事で
薄器はプリンの入っていた器に
象牙の蓋をしたもの
可愛らしい 

Halloweenと書くらしい
万聖節の前夜祭のこと
万聖節とは
キリスト教で毎年11月1日の諸聖人の日、あらゆる聖人を記念する祝日で、
秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す祭りだと聞いた
秋祭りなのだろう

暗き燈に 民のよろこび 秋祭  誓子

山口誓子ヤマグチセイシ 
明治34年京都の生まれ
水原秋桜子や高野素十、阿波野青畝とともに『四S』の1人だ
本名は山口新比古チカヒコ ちかひこが誓ひ子に通じ 誓子としたようだ
京都三条の川端に句碑があるというが 
「燃えさかり筆太となる大文字」
いちど 見てみたい



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栗は愛らし

2013-10-08 22:43:48 | 茶の事
二日間 休んでいたので足の状態はとても良くなった
考えれば当たり前だ 自分の力以上に歩けば足を痛めるに違いない
何事も程々にするというのが定石だが
自分に置き換えると つい忘れてしまう
今日は 紫兎先生の茶の稽古へと出かける

寄付きは三浦樗良と四如軒の画賛
三浦樗良 ミウラ チョラ
(1729-1780) 江戸中期の俳人。
志摩国鳥羽の生まれ。
名、元克。通称、勘兵衛。別号、無為庵など。
芭蕉復帰を唱え、蕪村一派と親交を結び中興運動に与(あずか)った。
句集「白頭鴉(しらががらす)」「樗良発句集」など。 
《大辞琳より》

四如軒シジョケンの事はあまり詳しくわからない
ネットで調べたところ 前田土佐守家資料館に過去展覧会があったようだ
それによると 矢田四如軒1718~1794)
前田土佐守家家臣、武人画家 
江戸中期、加賀藩で活躍。
仕えた同家5代直躬の肖像画をはじめ、
十六羅漢図、寒山拾得図など26点を展示▽
2011年4月17日までとある
《前田土佐守家資料館の矢田四如軒の展示より》

茶の点前も勿論だが
掛物もとても勉強になるし 楽しい

写真は松林玄衛の鉢に盛る 栗 仙太郎製だとか
愛らしく とても美味しそうだ
懐紙に取り 楊枝で切る 栗は三口で消えた

生栗を握りつめたる山路哉 其角




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ひとよ 一夜

2013-10-07 23:13:15 | 茶の事
今年は何かと調子が悪い
いざとなると自分の体調が悪くなる
茶事も茶会も取り止めなくてはならなくなる
今月のわが料理教室は11日に予定してあったが
今日おやすみさせて頂く事にした
無理をせず 時を待つしかない

根津美術館で利休瀬戸の茶入を観た
松浦鎮信がつけたという銘は「一夜」
旅枕のようだから 一夜とついているらしいが
ひとよ 一夜と口ずさむと何だか歌がありそうだ
ようやく思い出したのは

秋の夜の千夜を一夜になずらへて八千夜し寝ばや飽く時のあらむ

伊勢物語22段の業平の歌だが
「秋の夜」茶入の歌銘でもある
宗栄先生の稽古場にも「秋の夜」茶入の写しがあり
その時この歌も慣れ親しんでいたのが
どこか記憶に残っていたのだろう

最近の記憶は消えてしまうが 若いころの記憶は残っているらしい 




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金木犀

2013-10-06 22:05:05 | 茶の事
今朝起きると 足が痛い
膝と傷の所がいたいので
この所出かけてばかりだったから使い過ぎたのだろう
今日は何も用事が無いことが幸い
ただ寝ている事にした
10月末に自分の茶事をするつもりで
口頭ではお誘いをしてあったが
この分では無理だと判断してメールと送信

招かれて茶事や茶会に行くも良いが
本当は自分がするほうがずっと心が喜ぶものだと思う
社中の茶事はするものの自分自身は昨年一度しただけ
やはり出来るうちに茶事の亭主がしたい というのが本音だ
予定した道具も少し出してあり
茶事のその日を楽しみにしてはいた
無理はせず またの機会を待とう
今月は椿山荘での茶会と松籟庵様のお茶事もある
それを
楽しみにしよう

靖国神社の茶会 洗心亭へ向かう道だったか 皆で
かすかに金木犀の香がして足を止めた


木犀の匂ふべき日となりにけり をちこち友の住みわびし世に 牧水




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七事式の偈頌を言えるか・・・

2013-10-03 23:09:43 | 茶の事
今日は月一度のお茶の稽古
中置の点前が済んだら 
定据で且坐

さて七事式の偈頌を言えるかと・・・
言えるのは花月だけ ゴカンノキホウ シサイニミヨと里庵様と呟いてみる
他は聞けばそうそうと頷けても 自分からは言えない
先生はスラリと
七つの偈頌を教えて下さった
 
無学宗衍ムガクソウエンの七事式の偈頌を
とにかく
暗記をしようではないか

花月は 「互換機鋒看子細」
ごかんの きほう 
しさいに みよ

且座は 「是法住法位」
このほうは ほういに じゅうす

廻り炭は 「端的底看にい 」
たんてきていに みよ にい

廻り花は 「色即是空 凝思量即背」
しきそくぜくう
しりょうをこらせば
すなわちそむく

茶カブキは 「千古千今截断舌頭始可知真味」
いにしえに
いまに
ぜっとうをせつだんして
はじめてしんみをしるべし

一二三は 「修証即不無染汚不得」
しゅうしょうは
すなわちなきにあらず
せん おすれば えず


員茶は 「老倒疎傭無事日 閑眠高臥對青山」 
ろうとう そようぶじのひ
かんみん こうが せいざんにたいす




写真の花は

吾も紅ワレモコウ、白の水引草、しもつけ、浜菊、藤袴、おけら、
そして一番高くに 実になった山芍薬

秋草はうつくしい




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木戸の藪

2013-09-27 23:27:41 | 茶の事
日曜日に茶事がある
今日と明日はその準備
さて何をしようか ボーっとしていると
亭主役のサカチカさん11時に到着
すぐアリナミンらしき飲み物をくれた
元気になるらしい
サカチカさんは自分でつくった茶事道具のチェック用紙を出し
ひとつづつおもむろにマーカーで消していく 
えらい
表道具から水屋道具まで結構たくさんある
ずらっと書いてあるのを確認し 炭も洗い 灰を篩い明日の用意などしている
私めはやっと 重い身体を起こし さあやるかな
サカチカさんに貰ったアリナミンか何かをグイッとのんでみた
まずは木戸の草木をなんとかしないと
伸びすぎた木賊トクサとハランに卯の花の枝が絡まって
大変な事になっている
木戸を出入りするたびに
藪のような塊りが目に入りウンザリ
どうにかならないかと
初めはとにかく鋏で切る
これが始めると止まらない
その後は ただただ引っこ抜く
木賊を短く切りそろえる 
切り取った草や枝を掃除する
60リットルの袋が二つ出来た
足が疲れて棒のようになっている
足はもう限界だが
アリナミンのせいか 元気がとまらない 
サカチカさんは
蹲をひたすら洗うゴシゴシ洗う
小石をザルに取り出しひとつずつ洗うゴシゴシ洗う
陽が傾いたころ 綺麗になった

茶事をすると 
庭が綺麗になる
気持ちもすっきりする
明日は玄関を掃除だ
またアリナミン飲まないと・・・


草木まで
秋のあはれをしのべばや
野にも山にも
露こぼるらん    慈円


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門のうち

2013-09-24 21:06:08 | 茶の事
足の手術をした大きな病院へ
今日は歩いて行く
帰りも自宅まで歩いて帰る
夕方 いつもの整形外科まで歩いて行く
そこからいつもの内科まで歩き
帰りも自宅まで歩いた
結果今日の歩数は8854歩
今まではタクシーで移動していたが
元気になって歩き始めた
行くだけでも案外歩くものだと感心した
病院へ行く必要ないければ 勿論その方が良いが
待ち時間に本を読む
2013年本屋大賞の第一位
百田尚樹の「海賊とよばれた男」松風庵様の本だ
待合室の雑踏の中、読みながらついつい泣く
上下巻のまだ上巻だが
面白い

歩いてみると塀越しに伸びる木々や花咲く草花が目につく
写真は柿 ひとつだけ赤く色づいて
光っている 秋だ

わたしの病院通いは 
じっくり本を読む事ができ 歩く歩数が増え
いち早く季節を感ずる植物や自然に接することができる
と まあ 良かった事をのみ思うことにしよう

能もなき渋柿どもや門の内 漱石



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彼岸花

2013-09-23 22:26:56 | 茶の事
曼珠沙花あつけらかんと道の端 漱石

朝 ちょっとだけ散歩に出かけた
名のとおりに
白色と赤の彼岸花が咲いている 
曼珠沙花ともいう
有毒植物だが
「これを見る者はおのずから悪業を離れるという天界の花。」
とデジタル大辞泉に書いてあった
良しよし



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野分

2013-09-15 20:56:54 | 茶の事
プーシキン展の切符を2枚買ってある
9月16日が最終日
今日は待ち合わせて出かける予定だった

朝方 keikoちゃんから電話あり
バス停までの道であまりの大雨で
身体中びしょ濡れになったから
家に帰って来たところ
台風の前の雨風で今日は出ていけない
そういう電話だった
小雨は降っているものの
空も明るいし台風の影響はまだないようだが
今日は取止め
家から出ない
明日サカチカさんと行く予定にした
夕方になっても大した雨も風もなく
大変なのは 明日かも

猪もともに吹るる野分かな 芭蕉

そういえば keikoちゃんも
明日一緒に行くかもしれないサカチカさんも
イノシシ年生まれだ


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こすもす の 花

2013-09-11 23:41:41 | 茶の事
どの稽古より一番緊張する
月に一度の茶の稽古 
私は足の為に2ヶ月休んだので会員の皆様とも久しぶりである
仲良しさまとお目にかかれて嬉しい

そういえば
鬱だった気分がすっかり消えていると
今日気がついた
落ち込んでいたり鬱だったりすると
自分もつらいし 回りも厭だろう

9月に入って休みなく用がある
出かけては 人と会い
または来てくれた人と会う
お喋りしては何か食べ 又 喋る
それでも芯に不安感が残っていたのだが
みささ苑の茶会からだろうか だんだん元気になった
一片の雲の無い晴れた空のごとくに
今は元気だ 
足はまだ長く歩けない 階段も降りるのは大変だが
気分は晴れだから 心配していない
写真には今日の花
桜たで、数珠さんご、大おけらだそうだ
コスモスは入っていないが・・・

大空の青きとばりによりそひて 人を思へる こすもすの花 晶子




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