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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

酔芙蓉

2013-09-10 23:52:51 | 茶の事
枝ぶりの日ごとに替る芙蓉かな 芭蕉

今日は紫兎先生での茶の稽古
床には空性法親王の色紙がかかる
花は酔芙蓉
朝のうちは白いが
段々薄紅色になり
夕方になると美しい桃色になる
EK様がお持ち下さったそうな 
次の日開きそうな蕾を
前日に切り取り
大切に薄紙で包んでおく
そして水揚げの為に
ガスで茎を焼く
花への愛情がないと優しく扱えないだろう

美しい花を咲かすには 
見えぬところで手をかけている
人も影の努力が必要だろう
でも
野の花という手もある



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白秋

2013-09-07 22:42:54 | 茶の事
もちろんご存じの事だろうが
陰陽五行によると季節に色がある
春は青、夏は朱アカ、秋は白、冬は玄クロ
よって青春、朱夏、白秋、玄冬となる

今日は暑くとも 秋
九月の七事式の稽古
季の茶話会では
且坐、東貴人且坐、結び帛紗花月

八月は先週だった
同じ科目もあるのだが もはや忘れている・・・
且坐の正客は香を焚く 
銀葉に香木をのせる
そのかそけき香りを
五感を澄ませ深々と聞く
次客は軽やかに秋草を籠にいれる
矢筈すすき、紫露草 金水引
茶席はすっかり秋だ


写真の菓子器は 宋白磁
輪花に結構なる銀の覆輪がかかっている
菓子は鶴屋吉信の菊 こなし製だそう
美しい菓子器と美しい菓子
茶はどこを切り取っても 美しい

うゑまぜて しをり よろしき秋ぐさの 花のさかりを見て遊ぶなり 北原白秋



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声も惜しまず鳴く虫を

2013-09-06 00:25:23 | 茶の事
あきの夜に 聲も惜しまず鳴く虫を 露まどろまず 聞きあかすかな 西行

隣の庭からだろうか
虫の音が聞こえる・・・

日中は蒸しむし
窓を開けると熱気が入るし
茶室は風炉の炭でまたまた熱い
クーラーに扇風機がまだ必要だ


昨日は モリーナさんから大分のお菓子が届いた
今日は otakeさんの那須のバームクーヘンと
サカチカさん広島出張土産のおしゃもじ煎餅
夏休み後の 9月からのお稽古
主菓子は 毎週お菓子屋が二種類届けてくれるが
干菓子は火曜日の茶会の帰りに八王子で買ったゆべし
それに菓子部の干し琥珀の二種類しかなかった所だから
お菓子を頂戴すると とても有難く嬉しい
その場所を思い描きつつお菓子を食べる
それも 頗る楽しいものだ
すると
「・・・だから 痩せないのよ」と 
想望庵さまの声が聞こえた
空耳? 虫の音か?

 


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ききょう

2013-08-31 21:59:10 | 茶の事
今日は七事式
炭付き花月、仙遊、東貴人且坐
お菓子は鶴屋吉信の「ききょう」

むつとして口を開かぬ桔梗かな 漱石



メールがあり
夕方 品川のエキュートで待ち合わせて
現在 京都の出版社に勤めているうらちゃんと会った

付け睫毛バリバリで化粧もバッチリかもと
内心ドキドキしていたが
いつもと変わりなく
素直で素朴なまま 
安心した

ワインでまず乾杯



安い方のコースを注文して
サラダを追加
ワインをおかわりする
デザートに飲み物も付く
ゆっくりお喋りした
店を出た時間をみると
二時間は話し続けた

うらちゃん
20日までは京都だが
そのあと
東京に戻ってくるらしい
住まいは杉並にもう手配したとか
さすが行動力抜群のうらちゃんだけある
私めも含めて社中は 何を聞いてもおどろかない
まあ 良かった 帰ってくることは
嬉しい
今日は勝殿の引越しの日
週に何度も会っていた人が
遠くへ行くのは
寂しい

生きているのだから いろいろある
取りあえず
今の苦労は頑張って乗り越えよう 
やがて 
倍返しで 幸せがやってくる
いや 
10倍か・・・

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ありの実

2013-08-30 22:22:23 | 茶の事
8月もあと わずか
私の長かった夏休みも
そろそろ終わりだ
9月になると予定が結構入っている
でも今日はのんびり 今日ものんびり
金曜ロードショーの「スパーマンリターン」を見て
頂いた梨を食べて
明日からも 頑張る



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ルビーロマン

2013-08-29 19:32:46 | 茶の事
ルビーロマンというJAいしかわの葡萄
退院祝いに頂いた

一粒が驚くほど 大きい



種は無く 
とにかく甘く 美味しい




勝殿とサカチカさんと三人で食べた
美味しいものは小人数・・・!


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行きかう空

2013-08-27 21:42:22 | 茶の事
8月初めての茶の稽古
自分の稽古であるが
間があいてしまった

床の間には歌切れがかかり唐物写しの竹籠に
桜たで、瑠璃虎の尾、ススキ、なでしこ、ききょう
秋草が優しくゆれている

私めはゆっくり夏休みをしていたのだが
他の友人たちの稽古場は夏休みなしが多い
ゆっくり休んでいたからか 
何だか遅れたような気分になったが
人と比べても 意味がないだろう
自分は自分の出来る範囲のお茶をする
ただただ それだけしかない

季節は動き 秋が近付いてきた此の頃
暑くとも秋めいた空をみあげ キット
松風さまはいつもの歌を口ずさむだろう

 
夏と秋と
行き交ふ空のかよひぢは
かたへ涼しき
風や吹くらん 躬恒




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夜の訪問者

2013-08-26 23:48:10 | 茶の事
久しぶりに美容院へ行った
時間は夜7時からだ
前のカットより二カ月近く間があいた
期間が長い分いつもより襟足の部分が長くなり
鬱陶しくなってきていた
まずは髪を洗ってくれる 
よく考えると人に洗ってもらうなど
なんと贅沢かとも思う
それもシャンプーには濃厚な炭酸が入っているらしい
爽快だ スーとしてホッとする
カットのシュガー先生は
素早い手つきで鋏を動かし丁寧に髪を短くしていく
気分のよい時間が過ぎて出来上がりは
髪もさっぱり 気分もさっぱりした

ああ後は寝るだけと思った夜9時半過ぎ
元気ですかと電話があった
どうぞお越し下さいと返事をして
閉めた木戸のかぎを開け
玄関の電気を三か所つける
コンビニのスイートをお土産に訪問者二名
最近見えなかった外注修繕部とウエストさんのお二人だ
私が入院したとブログで見てお見舞いがてら
帰りに寄ってくれたとのこと
少々お酒は入っているが目が輝いて元気そうな面ざし
現役で働いている人は必ず多くのストレスを持っているだろう
でも生き生きとした社会の活気も身にまとっている
もうその場にはいない自分はちょっとその時代が懐かしく思えた
順調に行く事ばかりではないだろうが
それも乗り越えて行ければ
自然とその分成長しているのだと
私は思う 
さあゴロゴロばかりしていないで
そろそろ動き出そうかな

写真は手土産のスイーツ
自転車をとめるとき倒してしまって
無残な形になったという
なるほど写真には写っていないが
ビールの缶はへこみ
エクレアは変形していたが
ご自分は怪我もなく無事だと
そう思えば良かったでしょう

あとで頂戴いたします ご馳走です



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渡唐天神

2013-08-25 21:40:31 | 茶の事
渡唐天神
唐衣 折らで北野の 神ぞとは 袖に持たる 梅にても知れ 菅原道真

天神とはご存じ菅原道真の事だ
その天神さまが 宋の禅僧 無準師範に印可を得たという伝説があり
その時に詠んだ歌 
ひと筆書きのように書いた絵は 近衛信尹のもの
信尹は秀吉の朝鮮出兵の際に後陽成天皇から勅勘をうけ薩摩に配流になった
その時 大宰府へ左遷された菅原道真を偲んで何枚も書いたものらしい 
何度も展覧会では見た事がある
イシュタルの娘でも その絵は出て来た

信尹の渡唐天神は有名だが
雪舟も白隠も描いている



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スイカの色

2013-08-20 00:04:32 | 茶の事
秋海棠 西瓜の色に咲きにけり 芭蕉

病院の予約の日
傷は良好に回復
ガーゼを取り変え明日は取って、
もう来なくてよしとのこと一応完治
朝食を食べていないので病院の珈琲店でドックのセットの写真
ここで先週は短歌を詠んだが、今回はそれを完成させる
自宅よりあんがい集中して短歌が出来る ほぼ完成
またタクシーに乗って帰るが
また前回に乗ったと同じ車
「前にも乗りましたね」
「そうですね覚えています」とのこと
降り際に今日でもう治ったから

お釣りはいりません

もう行かなくてよいこと
それだけで
久しぶりに味わう
晴れ晴れとした気分だ



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河風の

2013-08-18 23:22:58 | 茶の事
昨日ご一緒したのは
想望庵さま、松風庵さま、里庵さまと草苑さまと
うちの飛姫とサカチカさんの六名
茶事の次の日はまだ余韻が残っている
その刺激か 
茶事をする元気の気が
ホツホツと湧いている

サカチカさんがお菓子をつくって持ってきてくれた
みぞれ羹
ケーキよりは絶対カロリーは低いし
綺麗だし 美味し
ご馳走様

9月はサカチカさんの茶事予定がある
そろそろ考えておかないと すぐやってくる
主として本人の道具を取合せ
足りないものは何か合わせよう
軸を決めた そして 
それに合う道具かそうでないかで取合せを判断する

菓子は何にしようか その器はどうしようか
 考えるのも 悩むのも楽しみ

そっと自分の茶事のことも 
考えておこう
涼しくなったら 私の茶事をしよう かな


河風の涼しくもあるか
うちよする
浪とともにや
秋は立つらむ 

    つらゆき




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駒場松籟庵超真夏の茶事

2013-08-17 22:20:41 | 茶の事
久しぶりに山手線に乗った
ホームを歩いたり階段を上がったり降りたり
出かければ すぐそれだけで運動になる
ましてこの暑いのに着物で茶事に向うことは
病み上がりの私めには結構冒険だ

いつものように渋谷で乗換て
緑に包まれた駒場東大前で降りる
青紅葉の覆いかぶさる門の前にはすでに打水あり
半年振りに伺う松籟庵さまの茶事
同行の六名はリラックスした様子
少し緊張していたのは私めだけのようだ

寄付待合の掛物は 高谷篁圃の団扇の図
クーラーに扇風機 軸は揺れて写真が上手く撮れない
ギヤマンの
汲出しは香り高い麦茶
蹲をつかって本席に入ると
窪田空穗の「夏の夜は・・・」の短冊
私と草苑さまが短歌をしているからと
関係のある筆者を掛けて下さったとか 有難い
今回は私めの快気祝いの気持ちで取り合せた道具組とか
申し訳なくもあり また嬉しくもある
香合は色紙重ね、炭道具は時代のもの
松籟庵さまが選ばれてお持ちのものだから悪いはずが無い
点心はお心づくしのもので頭が下がるが
ひと目で良いものだとわかる時代のガラスの向付
目に涼しい 鯛の切り重ねが美味しい
伊万里ですかと聞いた蓋物は清のものだそう
そうかどうりで薄造りのきりりとしたものだった
蓋を開けるとお赤飯 お祝いだ
村瀬治兵衛の煮物椀には冬瓜
菓子は虎屋の「黒梨」




後座は 常のように濃茶を頂戴す
さすが松籟庵さまの目を通したお道具類は
美が研ぎ澄まされ
感心しつつも羨ましくもある
心の籠った時間が過ぎ
ほこほこと気持ちが和んでくる

少し疲れた が

茶事は やはり良い



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芙蓉 不要 

2013-08-17 01:10:54 | 茶の事
何もしない事に飽きたら
専ら
本や書類などの片づけを
取り敢えずの仕事にしている

今日も本棚を整理しようと試みるが
試みる前にうんざりするほどごちゃごちゃに本が積んである
本だけでは無く
昔の手帳やノートまた書類達が山とある
いまだによく解らないが
古文書や崩し字の読み方教室へも何年か行った
一応その当時に勉強した内容が細かく書いてある
ノートや書類は捨てよう 不要なものな破棄だ
手帳には書きとめた重要な事もある
その当時の思い出もギュッと詰まっているはず
パラパラ見るが覚えていない 
昔の事は忘れた
この赤い手帳も破棄だ
ゴミ箱に入れると すっきり 
でもまだまだ 書類も手帳もノートも
たくさんある
ため息をつき 今日はここで取止め
続きはまたあとにしよう

手帳に写真が挟んであった
宗栄先生の新しい茶室での茶事
その露地での写真だ
内容は覚えていないが
ただ花だけは確か 酔芙蓉だった
宗栄先生のお宅には
裏に酔芙蓉の大きな木があり
白から桃色紅色と変わる花に風情があると
お好きだった
水揚げが悪いからと茎を焼いて
繭籠に入れた事をありありと思い出した



枝ぶりの日ごとに替る芙蓉かな 芭蕉


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清浄の月

2013-08-15 23:34:27 | 茶の事
清浄の月を見にけり峯の寺  虚子

外は熱いらしい
一歩も外に出ず
パソコンと本と漫画を読む生活を続けている


星野椿の「俳句とともに」
星野椿は昭和5年東京生まれ
母は星野立子 祖父は高浜虚子である
以前 F先生に借りて読んだが
途中からちっとも進まない
こんど 返そう

堀内宗心、岩崎博の「茶道具の味わいどころ」
これも借りた本だが
道具の写真も綺麗である
自分でも買おうかなと思いつつ まだ凛さんに返せないでいる



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盆の月夜

2013-08-14 21:54:21 | 茶の事
此の月の満れば盆の月夜かな 虚子
今日は上弦の月
満月は21日だと 月カレンダーにはある


今日も一歩も外に出ず
午前中にはクマショウさんが来てくれた

午後には 宅配便が届く
お見舞いに頂いた籠入りの果物
最近見た事がない
久しぶりに見た


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