新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

映画『7月4日に生まれて』

2022年07月05日 | 映画
同じ日付の日、BSプレミアムで『7月4日に生まれて』が放送されました。実話に基づくもの。オリバー監督。『プラトーン』に次ぐ2作目のアカデミー賞監督賞作品です。

7月4日はアメリカの独立記念日、この日は主人公ロンの誕生日なのです。 
愛国心の強い家族の元で育ったロンは、ケネディ大統領の『国が諸君のために何ができるかを問うのでなく、諸君が国のために何ができるかを問うてほしい』という自由主義を守るために自己犠牲を尊ぶ演説を心に刻みます。

そして1967年、精鋭の海兵隊に入隊してベトナム戦争に従軍します。例によって地獄の戦争。部下を誤射して死なせてしまい、ロン自身も銃弾に倒れ完全に下半身の機能を失いました。
劣悪な野戦病院、本国に帰還しても予算削減で満足な治療を受けられません。

間違った戦争だったとわかったロンはすさんだ生活に陥り精神を病み家庭にも居場所を失い、父の勧めもありメキシコに移ります。

ここでロンは意を決して、誤射したウィルソンの家族に会いにいきます。自分が誤射で殺害してしまったことを告白すると、彼の妻からは「私はあなたを許さないが、神はゆるすだろう」と。母親からは苦しんできたことを理解されます。

このあとロンは車椅子で反戦運動に加わるようになり、ニクソンの再選を目指す共和党大会に向けた大がかりなデモに参加します。





「戦争の相手は抵抗の歴史を持つ農民たちで、独立を得ようと1000年も戦ってきている。そこに政府は騙して若者を送り込んだ。政府は同胞を殺している。これが真実だ。真実を言いに来た。今すぐ爆撃停止、停戦だ」と声高に叫びますが政府の弾圧を受けます。それはテレビにも流れていました。

過酷な現実に向き合い人生の意味を知り、ついに本の出版にこぎつけると反響は大きく、多くの支持を得て民主党大会で演説の機会を得ます。

ラストシーンの演説会場に向かう後ろ姿には、10年間の過酷な現実に向かいあった日々、辛い心と闘った日々、やっと人生の意味を見つけた強さがありました。

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今日のギモーヴはミルク味です。ココアを振りかけました。




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