新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ドイツ・オーストリアの旅⑤

2017年06月15日 | '17ドイツ・オーストリアの旅

ホテルの朝食はパスして、部屋で、買っていたローテンブルグ名物の「シュネーバル」を食べることにしました。持って歩くのも大変だし早く処分したかったからです。
               (写真はAB-ROADのサイトより)
スノーボールという意味のお菓子で、直径10センチほど、1個2.4€。ひも状の生地をぐるぐるとボールのように丸めて油で揚げて、チョコレートやナッツ、粉砂糖でまぶしてあります。
テレビで見ていたので絶対にゲットしようと決めていました。サクサクした歯ざわりがたまりません。ソフトボールみたいに大きいので2人で1個で十分でした。

ミュンヘンのホテルを7時35分出発。ザルツブルグに向かって東へ145キロを走ります。車窓はいつものように美しい田園風景です。が・・・・・、あれっ?カメラの電源が入りません???
この期に及んで壊れたのかと覚悟しましたが、よく考えてみると充電器にバッテリーを残したままにしていたのです。スマホと夫のカメラで凌ぐことにしましたが、夫も充電器を持参するのを忘れていたので電池残量を気にしています。

ザルツブルグは塩の城の意味。新市街のミラベル宮殿と庭園を散策しました。前回来た時は雪に覆われていましたが、今回は明るい太陽のもとに緑と花。シンプルで開放感のある庭園でした。サウンド・オブ・ミュージックの舞台にもなったことで人気があるようです。

マルカト橋を渡り旧市街へ。この橋には、パリに習ったのか恋人たちが永遠の愛を願ってかけた南京錠が隙間なくびっしりとかけてあります。

旧市街で最も賑わうゲトライデガッセ。鉄細工の美しい看板が目を引きます。この通りには黄色い家のモーツァルトの生家もあります。

 

昼食は中華。ここにきて中華?と思いきや、それが薄味でとてもおいしかったのです。中国人経営のお店でした。

午後はザルツブルグの南東に向かいます。ザルツカンマーグートは2000m級の山々と70以上の湖の美しい大自然で世界遺産です。その中のハルシュタットが目的地です。
たくさんの湖が点在し、小さな美しい村々があります。緑と水と青い空と白い雲。地球人の心に宿る原風景です。地球にはまだまだ緑も水も多いことが実感されます。

ハルシュタット湖畔は世界で一番美しい湖岸の街と言われています。集合場所まで遊覧しましたが、あっという間に着いてしまいました。それでも美しい湖上体験は貴重なものになりました。

ザルツカンマーグート(塩の宝庫)と言われるだけあってお土産は岩塩を使ったバスソルトやハーブソルトのお店がたくさんあります。家族経営のペンションや民宿並び、夏場はとても賑わうそうです。

これから4時間かけてウィーンに向かいます。フランクフルトからずっと一人で安全運転の誠実なドライバーさんです。何とスロバキアのバス会社で、新車の快適なバスでした。乗車中はずっとシートベルトを着用しておくことをかなり厳しく言われました。

ウィーンのホテルはシェーンブルン宮殿にほど近いルネッサンス。最後の2泊がこのホテルでよかったと嬉しくなりました。

温度:12~24℃ 

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ドイツ・オーストリアの旅④

2017年06月15日 | '17ドイツ・オーストリアの旅

緑の森をうっすらと霧が覆い始め、小雨模様ですが美しい朝の目覚めです。森を舞台に小鳥たちの澄み切った鳴き声が心を洗います。

8時40分出発。ロマンティック街道を走って230キロのヴィース巡礼教会に向かいます。車窓から見る街道の両側には、やはり中世の面影を残す美しい村が点在しています。
ネルトリンゲンの村は1500万年前に隕石が落下した後にできた村ですが、説明と車窓からの遠望だけでした。
なだらかな滑らかな丘。心にまーるく穏やかに入ってきます。ずーっとこんな景色が続いています。まるでアイロンをかけて皺を伸ばしたような美しさで、見飽きることがありません。

途中に1度トイレ休憩がありました。面白いのはトイレの入り口で70セントコインを入れると小さなレシートが出てきます。トイレ終了後にお店で買い物をする際に、そのレシートを渡すと50セント割り引いてくれます。つまり、買い物をすればトイレは20セントという事です。

ヨーロッパでもっとも美しいロココ様式の教会のひとつと称えられているヴィース教会。草原の中にあり、草原の教会ともよばれているそうです。
もちろん世界遺産。外観は簡素ですが内部には華麗な装飾が施されています。内部の写真撮影は禁止でした。

18世紀初め、近郊の修道院で放置されていた「鞭打たれる姿のキリスト像」が涙を流すという奇跡が起きました。この像のために建てられたのがヴィース教会です。祭壇に奇跡のキリスト像が安置されています。

2時の遅い昼食はロールキャベツと告げられました。「平凡な…」と期待はしませんでしたが、これぞ本当のロールキャベツとみんな納得!


昼食後一走りすると、ロマンティック街道のハイライト、ノイシュバンシュタイン城でした。
各国の言葉が行きかう観光客でごったがえ!!前回来たのは雪の残る3月だったので観光客はまばらでしたが、今回の観光客密度は高過ぎ!お城までの20分間のミニバスを待つ行列を見てうんざりです。
写真スポットのマリエン橋では花火大会のように身動きが取れません!やっと撮った1枚です。

白亜のノイシュバンシュタイン城。この美しさには誰もが息をのみます。ディズニーのシンデレラ城のモデルになっているそうです。

城内見学には、日本語版のイヤホンガイドが貸し出されて部屋を変わる毎に解説が切り替わります。人数をコントロールしながら効率よく分かりやすく、それでも押し出されるように観覧させられます。

内部は他の城と同じく豪華版。装飾過剰な寝室、とうとう座ることが無かったという玉座、当時のハイテク技術を駆使したキッチン、小窓から見る景色の美しさが印象的でした。トイレはどうしていたのだろう・・・・。

バイエルン国王ルートビッヒ2世が財政を無視して建設したというお城でが、この美しさの背後には、ルートヴィッヒの謎の死という悲劇も隠されています。
以前ミュンヘンに来た時に、タクシーのドライバーさんがルートヴィッヒ2世のことを「クレイジー!」と言っていたのを思い出しました。あまりいいイメージはないようです。

ふもとの街に下りて見上げると、反対側にホーエンシュバンガウ城がそびえていました。こじんまりした小さなお城ですが、こちらの方が見ごたえがあるという人もいるようです。
ルートヴィッヒ2世が幸せな子供時代を過ごしたというお城です。前回もここを見逃して、今回もまたパス!残念です。

ここから2時間かけてミュンヘンへ。ここで1泊します。
ホテルでの遅い夕食になりました。木いちごのデザートの上に「ほうずき」が乗っていました。日本では観賞用ですが、ドイツやウィーンでは食用ほうずきは一般的のようです。


今日の走行距離396キロ、よく走ります。みんなも何事もなくついていきます。運転手さんお疲れ様でした。

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