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新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

簡単!「カリフラワーのスープ」

2013年02月01日 | ご飯・レシピ

ずっと前はカリフラワーの独壇場みたいでしたが、ブロッコリーが出回るようになると、今ではカリフラワーが肩身が狭そうに半分に切られて売られています。 

見た目の色で勝負しても、「緑」 対 「白」で分が悪いようだし、葉緑素の無い野菜は軽くあしらわれがち・・・? 私もそうでした。

 

しかし新聞の記事で目からうろこでした。
『 ブロッコリーの方がビタミンC の含有量は多いのですが、カリフラワーも淡色野菜の中ではぴか一。100グラム中のビタミンCはほうれん草やコマツナの約2倍 』だし『 ボリュームも満点。受験生の夜食にもおすすめ 』 だそうです。
スープのレシピがついていたので、さっそく作りました。おいしいのに申し訳ないくらいに簡単な
レシピです。

 

*-∞-*-∞-*   カリフラワーのスープ(4人分)  *-∞-*-∞-*

 

① カリフラワー1個は子房に分け、玉ねぎ1個は繊維に直角に薄切り。
② 鍋に バター20グラムを溶かし、玉ねぎを炒めます。しんなりしたらカリフラワーを加えて炒   めます。
③水カップ3、固形スープの素1個 を加え、沸騰したらアクを取ります。
④蓋を少しずらせて、弱めの中火で約20分。水の量が半分ほどになったら火を止めます。
⑤鍋の中で木べらで細かくカリフラワーをつぶし、牛乳1カップと塩・コショウで味を整えます。ハーブソルトを使うと「それなり」の味になります。沸騰直前に火を止めることがポイント。上にレーズンなどを飾ると見た目もよくなります。

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今の季節のカリフラワーは甘みがあります。簡単な料理ながらコクがありボリュームもあり、オートミールにも見えます。一人分113キロカロリーだからダイエットメニューにもぴったりです。

緊急用に、茹でたほうれん草を冷凍しています。これをたっぷり使ってカリフラワーに代えてみたら、まさに栄養たっぷりのスープになりました。水を減らして牛乳を増やせば、クも出ます。
ほうれん草を裏ごしして滑らかなポタージュにする必要もなく満足感があります。
 

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ボストン美術館展 ― 九州国立博物館

2013年02月01日 | 美術館&博物館

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ボストンから九州にまでやってきました、あの等伯が!蕭白が!光琳が!
九州国立博物館ができて7年余り。九州でも美術界には沈滞ムードが漂う中、こんなに大量の名品を引き寄せてひとり気を吐いている感じがします。

 

フェノロサ、ビゲロー、天心がかかわった日本美術となれば、見る前から中身の濃さがわかります。
維新後の神仏分離令から廃仏毀釈へと走った日本の狂気。このような宝物が大量に二束三文で海外に流出しました。明治維新の急速な脱亜入欧で入ったヒビを目の当たりして痛みがずしりと走ります。
しかし、日本の国宝級のものが、外国の美術館で世界の遺産として大切に保存・管理されていることに改めて感謝しています。

Img_1230先ず目を引いたのが『馬頭観音菩薩像』です。
髪の毛ほどの截金の技術の評価が高いのですが、ひときわ目立つ赤の美しさに息をのみました。
ダ・ヴィンチの『受胎告知』の衣装の赤は、ヴィンチにしか出せない複雑で見事な色ですが、日本の平安期12世紀半ばの絵師も負けてはいません。

 


『吉備大臣入唐絵巻』は圧巻です。説明文と絵が交互に書かれた巻物で4巻。巻物の一部分でなく全部が帯状に展示されているのが素晴らしい!
超能力を使って空を飛び、とんちを働かせて難題を解き、時には碁石を飲み体を張って応戦。実に楽しい絵巻物です。
その説明文に『日本国』の文字があり、このころはもう「日本」と呼んでいたのを確認しました。
 

 

『平治物語絵巻』は、先のNHKドラマ「平清盛」の記憶も新しく、藤原信頼、源義朝が三条殿から後白河法王を連れ出す部分が細かく描かれていました。 

 

興味を引いたのは、今度の直木賞受賞作、安部龍太郎の 『 等伯 』 を彷彿とさせる展示設定でした。この本では狩野永徳と長谷川等伯が腕を競う熾烈な場面があります。この二人の絵師の技とその後ろにうごめく権力者たちのバトルです。
会場では、伝永徳 『 韃靼人朝貢図屏風 』 と等伯 『 竜虎図屏風 』 が、壁を垂直にして隣り合わせに展示されているのが印象的でした。
金箔を使った豪華で美しい色彩、端正な構図で描いた永徳。 
墨の濃淡だけで風をも表現した等伯。『 松林図屏風 』と同じく、静謐な空間には身の引き締まるような精神性が漂っています。この絵が描かれた時には、永徳はもう亡くなっていていて、『 竜虎図屏風 』を目にする機会はありませんでした。

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圧巻は曽我蕭白の8点におよぶ屏風と襖絵。太く一気に描いた筆遣いに、屏風からはみ出すほどのエネルギーがあふれています。このエネルギーが今の日本に欠けている部分でしょうか。
画集で見ると奇怪に見える鋭角と丸の輪郭線なのに、実際に絵の前に立つと作者の心が素直に響いてきて、やはり実物を見ることの素晴らしさを実感しました。
下は  蕭白 『 商山四皓図屏風 』です。

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この後、4Fの常設展へ。
博物館の常設では世界で初めてというスーパーハイビジョンシアターでは、現行ハイビジョンの16倍にあたる超高精細の映像で「海の正倉院・沖ノ島」が上映されていました。
 

この博物館は、文化財の非破壊検査用としては全国最大のCT装置を持っています。断層写真をコンピューター処理して立体画像を撮影するので、外国からの依頼もあるというのをテレビで見ました。収蔵品は少ないのですが、文化財の修復保存に力を入れているようです。

 

閉館の5時まで、ほとんど立ちっぱなしで4時間。帰りは太宰府の参道で、梅が枝餅とコーヒーのセットで〆。いつものコースです。

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