友人からの情報で、 九大大橋キャンパスで開かれている 面白い企画展を見てきました。
九大のユーザーサイエンス機構とメディアアーティスト、インゴ・ギュンター氏の共同制作で、電球の入った108個の地球儀「ワールドプロセッサー」が暗闇に浮かびあがり、幻想的な雰囲気をかもし出していました。一つひとつの地球儀にテーマを設定し、この地球のさまざまな現状が提示されています。
「オゾンホール」を赤で示した地球儀は、南極、北極、北米・・・とまるで地球全体が血塗られたようで思わず息を呑みました。
「雨林の残り」の地球儀は、消滅した地域の赤は大きくて、残っている地域の緑色は、もうわずかでした。赤は危険な色。地球の未来に恐怖を感じました。
「京都議定書」「世界のエネルギーの消費の割合」「「タバコの煙」「非識字」「肥満」「貧困線以下の人口」「非民主主義国家」「隕石の影響」「地雷」「自動車の無い国」・・・等の108のテーマは、現在の地球がかかえる問題ばかりです。
ギュンダー氏は、一つの地球儀では世界を表しきれないという思いから、「これら108個の地球儀をもってすれば、この世界がいったいどんなものかという感触をつかむことはできるのでしょうか。」と述べています。