天文ファンなら一度くらい利用された事のあるアメリカ-オーシャンサイドの「Oceanside Photo & Telescope」が最近になって閉店するのではないか？という話を聞きまして、本当にそうなの？と思っておりましたが、今朝、20年以上に渡ってOPTで働いていた友人から以下のメールをもらいまして、その話は本当だったと驚いています。
”Have you heard, OPT has closed! No more OPT. The owners are having an auction to sell everything that is left. Very sad news.”
どうやら噂は本当のようで、1947年から営業を開始して70年以上に渡って世界の天文ファンを支えてきたお店が閉店となるようです。まだ詳細は分かりませんが、友人とはOPTで知り合って、それからプライベートでも仲良く付き合うようになって、彼がOPTが新しくなった後もしばらく勤めていてリタイアした今でもメールや電話でやり取りをする仲です。その彼も相当ショックのようで、真っ先に教えてくれました。
現オーナーの前オーナーのクライグは、とても気さくなおじさんで、彼が元気だった頃には毎年「SCAE」という独自のイベントを店の敷地でやっていて、その際に毎回違うコスチュームでみんなを楽しませてくれており、とても気さくな方です。スタッフもお客さんもとても大切にされる最高のオーナーでした。OPTには年に5-6回行っていたこともあり、店のスタッフエリアとかにも自由に出入りさせてもらっていたので、スタッフからはお客さんとは思われていませんでした。OPTも最初へ小さな店で営業をしていて、その時の店も知っていますが、日本の天文ショップと同程度のスペースでした。それが大きくなってスタッフも30名くらいにまで増えた時がある意味OPTの最盛期だったかもしれません。
OPTを売るきっかけとなったのは、オーナーのクライグが大病を患って回復はほぼ見込み無しと判断してやむなく売ることになったと聞いていますが、もし今も健在だったら閉店する事もなかったでしょう。そこだけが残念です。
写真は、SCAEでの会場の様子ですが、今は無き「Meade」のブースですが、今はLUNTに移った副社長が写っています。それまでは今のExplore ScientificのCEOのスコットロバート氏が副社長でした。OPTは、クライグから変わっても相当の数のスタッフを雇っていたと思いますが、それぞれ今は天文ショップやメーカーへ移っていると思います。とにかく思えばうちの店の営業で多くの思い出を作ってくれたOPTですが、その長い歴史があっさりと終わってしまったようで寂しい限りです。来年のメキシコー北米日食で久しぶりにOPTにも立ち寄って長い事会えていない友人にも会いたいと思っていましたが、それもできなくなったので楽しみが一つ減りましたが、友人はオーシャンサイドの隣町のカールズバッドに住んでいるので、久しぶりに会いに行きたいと思っています。
OPTのHPは現在もありますが、商品の注文が全く出来なくなっているので、閉店されるのはほぼ間違いないのでしょう。先週、カリフォルニアのもう一つの天文ショップ「Woodland Hills Camera & Telescope」に電話したら、私の名前を聞いて「以前にOPTに良く来ていたよね？〇〇だよ！」と喜んで話してくれましたが、何故彼がOPTから移っていたのが理解できませんでしたが、今回の話で納得しました。