おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

FUJINON 大型双眼鏡その後

2023-06-16 17:53:54 | ブログ


先日引き取ったフジノン大型双眼鏡を架台に取り付けて覗いてみました。まず対空型ですが、予想通りというか、双眼鏡で見ているというイメージではなく、対象に近づいて普通に見ているという双眼での違和感が全く無いものでした。ただ、本来の仕様のようですが、最短合焦距離が2-300mくらいなので近場の対象を見るような作りにはなっていないようです。海の上で数キロ先にある漁船や海の状態を見るのに使われるものなので、近くにピントが合う必要がないのでしょう。ただ一つ困るのは、メチャメチャ重たい事です。一人で経緯台に乗せられなくはないですが、この作業を夜にするのは危険な上に大変です。一度乗せて設置した状態で置いておくのであれば、一人でもできますが、その都度乗せたり外したりするのは、余程の屈強な肉体を持っている人でないと移動観測で使うのは現実的ではありません。

今は、TeleGizmosカバーがあるので、庭に設置したままでカバーをかけておけばいつでも見たい時に見られます。



40x150は、倍率が高い分対象が大きく見えるので25xより迫力があります。これも星を見た訳ではないので、あくまで日中の風景を見ての話ですが、できればこれでお月さんでも見てみたいですね。相当な迫力で迫ってくると思います。この40xも恐ろしく重たいので、年配の方が一人で架台に乗せるのは危険が伴うので、やめた方がいいでしょう。私は家族に文句を言われながら手伝ってもらいました。先日の山歩きの筋肉痛があったので一人で乗せるのは止められて手伝ってもらいました。一応、経緯台はありますが、微動が無いので実際に星を見る時にはあった方がいいので、今後必要になったら微動付きの架台を作ろうと思っています。ただし、そのユーザーが必要としなければ作らないですが。



対物レンズは、非常に綺麗で驚きました。ホコリさえ付着しておらず新品時の状態を保っているみたいです。使用回数は少ないとは思いますが、その保管状態が良かったのではないかと考えています。ですから、2台の大型双眼鏡は、まだまだ現役で活躍してくれそうです。引き取りが完了したら販売する予定ですが、まだ何も決めていないので、それはしばらく先のことです。



木製のケースも立派な作りですが、重たいのが難点です。もし当店で販売するとなれば、最低限引き取りが前提になるでしょう。総重量が60kgとかになるので、もはや宅配便では送れません。小さな引越し便とかになるでしょう。仮に送れても引き取り限定にはなるでしょう。