昨夜は、フジノン大型双眼鏡の見比べをしましたが、その見え味は星空に吸い込まれそうな感じでした。いつも単眼で見ているのと違って両眼では、得られる情報も倍になるので、より立体的でリアル感が抜群でした。これまでも80mmや100mmの双眼鏡で星空を見た事はありますが、150mmともなると、見え方が別世界だと感じてしまいます。今は双眼望遠鏡を所有する方も多いですが、それとは違ってメーカーで光学的に完全に2本の光軸を調整された双眼望遠鏡で見るのは、やはり素晴らしいイメージです。それも口径150mmなので、その豊富な光量から得られる見え味は別格です。ただ、一つミスをしてしまったのは、対空型が”何だか星にピントが合っていないように見えたのですが、今朝になって気がついたのは視度補正レンズが付いていたので、星に対しては厳密にはピントが合っていませんでした。それでもあれだけ見えたのには驚きです。今晩晴れたら再度チャレンジしてみようと思っています。
もう一台の25x150EDも良く見えていますし、見え味的には対空型とは大きな差は無かったと思いました。これで見たM27は、望遠鏡で見たよりは明るく見えてよりその存在が分かりやすかったです。この2台の双眼鏡を覗いて感じた事は、イメージがとにかく明るくて単眼で見た時より星の数が多く見えるような気がしました。この150mmの大型双眼鏡は、彗星捜索家や小惑星探索家などに愛用されていますが、確かにそれを意識して覗くと、星と星雲星団の区別がつきやすいので、それに向いているのかもしれません。
大型双眼鏡は30kgも本体重量があるので、さすがに一人で夜とかに持ち出したりするのは大変どころか命がけです。しかし、長い期間でなければTeleGizmosカバーがあれば、被せておけば数日でも数週間でも放置しておけます。見たい時はカバーを引き抜いて直ぐに観測開始できるので、その重量などを考えずに気軽に宇宙散歩ができます。手前の対空型は、ちょっとカバーが足りていませんが、このサイズだとT309か311くらいがいいでしょう。一生使えるTeleGizmosをぜひ使ってみてください。
LUNTのLS152 Hα太陽望遠鏡を預かって修理等の対応をしておりますが、ダブルスタックユニット側に問題があるようで、ユニット単体だけアメリカへ送る事になりそうです。本来なら国内代理店で対応すべきものですが、これはそれに該当しないので、LUNT社と直接やり取りをするか代理店を通してするかの二者択一になります。しかし、LUNT社は今もきちんと営業もしているので、修理対応などもきちんとやってくれます。以前ならOPTに依頼して修理代行をしてもらっていたのですが、今はそれができないので、他の代理店を通すしかありません。
今日もお客さんが来店されて、4月のオーストラリア日食の話などを聞かせてもらいながら、LUNT LS60のブロッキングフィルターの交換も対応しました。持ってきた時は、まさか当店でその対応ができるとは考えていなかったそうで、その場で交換作業をしてあげたら驚いていました。最初は、"オーストラリアへこのLS60を持って行きたかったのだが、良く見ると以前良く見えた彩層面が見えなくなったので、持っていくのを諦めていた"との事でまずその疑いがあるブロッキングフィルターを見たら曇っていたので、直ぐに交換して本来の状態になりました。
CORONADOのブロッキングフィルターも何点か修理依頼が来ていますので、これも対応中です。他にも光学企業からの依頼で施設の太陽望遠鏡のBF30が劣化しているとの事でそれも対応中です。当店で修理交換が可能です。CORONADO製品は、ブロッキングフィルター単体だけでなく、良く見えなくなったPSTの修理対応もしています。物置にしまったままで使っていないPSTがあったら一度太陽を見てイメージが以前より暗くなったりプロミネンスが見えなくなったりしていたら当店へ預けてください。1ヶ月ほどで新品状態にしてお返し致します。
昨日の太陽面ですが、相変わらず活発なイメージです。この撮影をする1時間ほど前には地球20個分くらいの巨大なプロミネンスが2箇所に出ていました。今はまさに太陽活動の極大期です。こんな太陽を見ないのはもったいないです。これから太陽観測をされたい方は、当店にスカイウォッチャーのソーラークエスト太陽専用経緯台と当店でメンテナンスした良く見えるPSTのセット商品があります。Hα太陽望遠鏡を始めたいが、大きな費用はかけたくない方にはオススメの組み合わせです。新品のPSTを買うよりお得で安心です。ぜひ一度ご相談ください。