ポラリエ雲台ベースがさらに進化した姿がこの画像です。ポラリエ+PCB-EQ3でBORGなどの小口径鏡筒で直焦点撮影をする際に、どうしても障壁となってしまうのが、構図の微調整です。これまでは、当店のDU-5(簡易赤緯軸ユニット)に乗せて一種の赤道儀として直焦点撮影を行ってきました。しかし、星雲や星団をど真ん中にきっちり収める構図にするには骨が折れる作業でした。これまでは慣れでやってきましたが、その苦労を回避できる新たな微動雲台ができました。
重量は、600グラムとTK-ALZM3より400グラムは軽くできている上に、サイズもコンパクトになりました。まだ名前が決まっておりませんが、TK-ALZM3のジュニア版といった感じです。機能は、同様にフリー操作できる上に微動も当然可能です。とてもシンプルに作ってあるので、タワミやタタつきは全くありません。実はまだこの形は完成形ではなく、本当は今日アルマイト処理から仕上がってくる予定だった部品が届かず、最初に作った部品を組み付けています。画像の角張った部分は大きくRが付くのでよりスマートな形状になります。もしかしたら明日その部品が届くかもしれないので、その場合にはまた写真を撮ってからアップします。
先日の原村星まつりには展示しておりました。
この微動雲台がPCB-EQ3に取付けることで、PCB-EQ3の回転軸を回さない状態でも星雲星団の導入が可能なので、常に鏡筒を真上に置いた状態で撮影ができるので、バランスが多少とれていなくてもポラリエ本体にかける不可は軽減されるでしょう。とりあえす、来週からの北米日食で使ってみて問題が無ければ初秋頃に販売いたします。
合わせて販売予定の「TK-ALZM4」ですが、両方並べてみるとサイズなどが良く分かると思います。TK-ALZM3は、北米日食へ持っていって使います。この微動雲台も何度も海外遠征へ持っていって使っていますが、新たな商品が無かったのでまだ愛用しています。新たなTK-ALZM4は図面も仕上がっているので、近いうちに最終試作へはいってから使ってみて問題なければ新商品として販売いたします。
今日からお盆休みですが、長いところは来週一杯休みだそうです。普通ならオーストラリアかニュージーランドへ南天遠征している方が多そうですが、今年は北米日食があるので、北半球へ天文ファンが集中しています。たぶん日本から数万人が渡米すると予想しており、その規模はオリンピック以上の盛り上がりになると思います。米国内では数百万人が大移動するという空前絶後の天文ショーになると思います。
今、どうやってロスからオレゴンへ移動するかプランを練っておりますが、17日に入ってから4日あるので、観測地には当日早朝に入るか前日に入るかになりますが、あまりのんびりしていると、渋滞にはまって身動きがとれなくなるので、移動は極力夜間にしようと考えています。ですから、数日間は車中泊を覚悟しております。オレゴン州マドラス近くの町では、通常1泊5-6000円ほどの安モーテルが10万円くらいに高騰しており、そんなところに泊まるなら迷わず野宿をします。まぁ、未だに部屋がとれるというのは、誰もそんな値段で汚いモーテルなど泊まらないということなのでしょう。