おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

ビクセン赤道儀から製作した微動マウント

2010-02-24 11:05:19 | ブログ

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上の画像はSP赤道儀の極軸ユニットを極軸部から下を切断して新たな微動マウントとしたものです。同じものは以前にビクセンから販売されていました。このマウントはGOTO Mark-X極軸ユニットを乗せて使っている方が多いと思います。

極軸ユニットを切断した後にフライス加工できちんと仕上げた上でベースプレートを取り付けてからマークX用プレートを取り付けています。残った極軸ユニットはそのままではもったいないので、モーターを取り付けてSPポータブブ赤道儀として使えます。

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こちらはGP赤道儀の極軸ユニットをSPと同じように切断してプレートを乗せています。構造は基本的に同じですが、SPより若干加工が面倒で、切断箇所が極僅かしか幅が無いので切断時にミスをすると使えなくなる可能性があります。高度調整ボルトの前面部に固定プレートがあるので使い勝手は良いです。

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最後はご質問もありましたGPD赤道儀から製作したもので、これは以前にヤフオクで落札されました。上2機種よりガッチリしていますので、スカイメモNSかRにベストマッチです。ベースプレートはスカイメモ用に大きく作っています。こちらも構造的にはベースプレートと固定プレートのプレート2枚付いています。ただし、スカイメモを乗せる場合にはベースプレートだけで十分です。横のプレートはマークXかその他のポータブル赤道儀用です。ヤフオクで落札された方からは「以前からこんなものが欲しかった!」と喜んでくれました。

スカイメモ用の大型微動マウントは大きいだけで使い勝手は良くありません。三脚も強度的に大型レンズなどを保持するにはやや力不足の感じがします。かといって私も使っていますが、マンフロット410雲台はもっと弱いのでこういった改造をして強度とコンパクト化を追求する必要が出てきます。特に海外遠征ではそうです。私も春からの南天遠征用に新たな微動マウントを考えています。このGPDマウントも良いですが、難点はビクセンの三脚しか使えないということで、可能であれば一般的な写真用三脚を使えるようにすることです。

当初、どこかの製作所が作ったポータブル三脚を作ることも考えましたが、製作コストも考えるとちょっと難しいので、あくまで微動マウントのみ製作するほうが良いと考えました。ただし、全く諦めている訳ではなく、低コストでシンプルな構造のものは考えています。海外製品にヒントがありましたので、そこから発展させていこうと思います。

上記のような加工をご依頼の方がおられましたら、どうぞお気軽にコメント欄よりお知らせください。お待ちしております。