
その当時、三鷹光器GN-170と同等かそれ以上の性能と言われた名機中の名機「GN-22型赤道儀」が当店に展示してあります。ついでにセレストロンのハイスピードシュミットカメラのRASA 11"を乗せてみました。このGN-22型は当店でお引き取りしたのですが、15年前に完全オーバーホールと再塗装の他にアルミケースを特注で三鷹光器で作ってもらったそうなので、まるで新品のようにとても綺麗です。おまけに400mmのハーフピラーも付いているので、RASAで使うには申し分ない高さが得られています。赤道儀と一緒に付いていた資料では、OH後にも再度ピリオディックエラーの数値も測定されており、その数値は±2秒程度ということで、今の赤道儀ではあり得ない数値です。
RASA 11"の焦点距離は,620mmですが、GN-22に乗せて使えば数十分の露出でもオートガイド無しで撮影が可能なくらいの追尾精度を有していることになるので、もはやその組み合わせとしては最強でしょう。

ただ、一つ問題なのは、赤道儀だけでも30kgありますし、RASA 11"も20kgほどあるので、もはや移動観測という使い方には向いていないので、できれば固定して使いたいところです。それと当然のことですが、自動導入はできないので、手動で天体を導入するか、昔ながらの目盛環を使って導入するかになります。しかし、RASAは600mmなので写野も広いので天体の導入はそれほど難しくないと思うので、無理に自動導入に改造せずにこのまま使った方が良さそうです。
GN-170は、かなり昔に使った事がありますが、その時の追尾精度が凄かったのを今だに覚えていますので、このGN-22もこれと同等かそれ以上だと思うので、これからが楽しみです。しかし、EM400を手放してしまったので、箱に入ったままになっているC-14HDを乗せられる赤道儀が無いので、新たな赤道儀を探す必要が出てきました。

三鷹光器のGN-22型は、聞いた話では30台ほどしか作られていないそうで、現在実際に使っている人が当然それよりは少ないと思われるので、何れにせよとても貴重な個体である事は確かです。売るかどうかと聞かれたら悩んでしまいますが、今のところはまだ考えておりませんので、しばらくは展示しておこうと思っています。興味のある方はご来店いただければご覧いただけます。ぜひお越しください。
はい、いつものようにバタバタとやっております。GN-22に興味があったようですが、残念ながら新しいご主人様が決まりました。