おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

PENTAX PF-65EDAIIスポッティングスコープ

2018-07-26 17:42:38 | PENTAX望遠鏡


展示機として頼んでいた「PF-65EDAII」スポッティングスコープが届いたので、早速こんな感じで使ってみました。眼視で見ましたが、周辺部までEDレンズらしいシャープなイメージです。月面を高倍率で見ても周辺部の光量も十分で色収差もあまり感じられません。近くの野鳥なども見ましたが、バックとのコントラストも素晴らしいです。スポッティングスコープは、NikonのEDタイプしか使ったことが無く、古いタイプだったので、今は使わなくなってホコリをかぶっています。



当店のオリジナル商品があれば撮影がとっても楽になります。アイピースで観望するのと大差ない手間で気軽にPF-65EDAIIで見えている対象を撮影できます。焦点距離が390mmほどなので、20mmアイピースを使えば19.5倍になります。XWアイピースをつかうと見かけ視界が70度ですので、広視野でとっても見やすいです。昔のスポッティングスコープで見た円形の窓があるイメージとは全く違い、スポッティングスコープで覗いているという感覚が限りなく低いです。



接眼部が45度傾斜しているタイプなので、眼視にも撮影にも楽な姿勢で行えます。このシリーズで直視タイプがありますが、日中の風景などを観察するにはいいですが、木の上にいる野鳥や星空を見るにはちょっとつらいものがあります。直視型は価格も傾斜型より1万円ほど安いですが、その程度なら最初から傾斜型を買ったほうがいいでしょう。実売価格が6万円弱くらいしていますので、小口径の望遠鏡が買えるくらいです。しかし、望遠鏡だと天頂ミラーを付けたり、バンドを付けたり、三脚台座を付けたりでその都度乗せる機材によって形を変えなければならないので、それを考えるとコンパクトで持ち運びが容易で、使い易い万能なスポッティングスコープに軍配が上がりそうです。



当店のお気軽撮影ズームアイピースにGRIIを付けて使ってみました。GRIIはズーミング機能が無いので、撮影写野は円形になりますが、カメラ側に星を撮るだけのマニュアル機能が充実している上に、コンデジでは珍しいAPS-Cサイズの大きなCCDを使っているので天体撮影にも有利です。GRIIもコンデジとしては高価な部類ですが、SONYのRX100シリーズは高くても1型の小さなCCDを使っているので、そういう意味でもAPS-CサイズのGRIIがいいかもしれません。私が海外へ行く時には必ず持っていき、比較明合成の撮影に使用しています。CCDサイズが大きいので、デジイチを使っているのと変わりません。たぶん来年のカレンダーの写真はGRIIで撮ったものになるかもしれません。



PF-65EDAIIは、見て気がついたのですが、回転装置があります。上から見にくい場合には横にしたり真下にしたりできます。他の機種は分かりませんが、スポッティングスコープではペンタックス製品だけかもしれません。またチャンスがあれば、これで星雲星団の撮影をしてみようかと考えています。もちろん当店のアダプターを使うかお気軽撮影ズームアイピースを使ってのことになります。PF-65EDAIIは、口径65mmですので、F値は6なので単焦点としては決して暗いことはないですが、6cmとしては微妙なところです。

また明日と明後日は町のスターウォッチングですが、台風が近づいています。たぶん明日は大丈夫だと思ってますが、明後日はさすがにダメでしょう。今のところ20名ほどの申込者が集まっているそうですが、火星大接近で夏休みに入っていてもこんなものです。冬だったりすると10名くらいしか来ません。基本的に小海町の方々は星にはそれほど興味を持っている人は多くありません。これは他でもそうですが、スターウォッチングに参加される人は移住者だったり、別荘の住人だったりと、外から来た人が多いようです。残念なのは、地元の中学生や高校生、先生なども一切興味を示さないことです。隣町の川上村から宇宙飛行士が出ましたが、油井さんは元々天文ファンだったことや両親が天体観測をすることにとても協力的だったことが、宇宙への夢を実現したのだと思います。そういう子供達が育つには、家族や周囲の人たちの理解と協力が必要不可欠です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。