おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

星空雲台「ポラリエ」を使いやすくする改造(1)

2011-12-08 19:11:10 | ポータブル赤道儀用改造改良

Img_5004

まだ数日前に新発売になったばかりの「ポラリエ」ですが、早速改造しました。と言っても、極軸望遠鏡をより使いやすい「Kenko スカイメモR」と同じものにしただけです。純正の極軸望遠鏡は販売されていますが、新たに作ったというより、これまであったSX赤道儀用を使えるようにしただけのことだと思います。このスカイメモRの極軸望遠鏡はこれまでもGP赤道儀などにコンバート加工していますので、その使いやすさは多くの方々に浸透しています。

この改造のメリットは、暗い中で目盛りを読み取って調整する必要が無いこと、そして暗視野照明装置が内蔵されていますので、パターンを見やすいことです。SXタイプは当然のことながら外部からパターンを照らす必要があるので、南天の暗い星しかないところでは非常に使いづらいと思います。

Img_5005

持っている方はご存知かと思いますが、いくら極軸望遠鏡を交換したとしても、この状態ではカメラ雲台は取り付きません。従って、ポラリエを使いやすくする改造その2としては、カメラ雲台ベースを新たに作ります。既に図面が出来上がっていますので、今週中にご紹介できるでしょう。極軸望遠鏡を差し込んだ状態で、撮影ができる代物です。また、この雲台ベースは、天文雑誌でも指摘していた、「カメラを向ける方向によっては本体と干渉する」というところを改善しています。また、この種のポータブル赤道儀の死角となる北天方向、或いは南半球での南天が改善されるようになります。

ポラリエ自体がどの程度の追尾精度があるのか、極軸望遠鏡を使って試していないので、これらの改造が有効なものかどうか、これからいろいろ試して検証していく必要があります。天文雑誌の記事ではあくまで広角レンズでの撮影についてしか書いていないので、あまり参考にはなりません。極軸望遠鏡を使うからにはそれなりの追尾精度があることが条件となるでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。