ビクセンの名機「SP-DX赤道儀」のピアー架頭を製作いたしました。ビクセンのピアーでSP-DXを使いたいということで、ピアー架頭のみの製作です。上部は三脚架台と全く同じ寸法と形状です。
赤道儀の固定には純正のボルトはハンドルが大きいので使えません。よって画像のようにローレット加工をしたボルトを製作しました。ホールド感は抜群ですので工具レスで赤道儀をしっかり固定できます。
こういった製品を製作する場合には必然的に現物合わせが必要です。なぜなら以前にも書きましたが、依頼者様から図面などは一切いただいておりませんので、こちらでデザインを考えて各部寸法を決めてから加工に入る必要があるからです。そうすることで無駄なガタなどを無くすことができます。
固定ボルトも手で固定することを考えて必要十分な大きさにしています。場合によっては現物合わせをした際に固定が十分でない場合には再度作り直しすることがあります。もちろんその費用などは一切請求しません。
ピアーに取り付けた感じも上々です。依頼者様からも大変喜ばれています。できるならば、ピアー架頭付近に大きな穴を作って、ピアーへの取り付けをスムーズに行えるようにすれば良かったと思っていますが、ピアー自体の径が100mmありませんので、手が入るスペースを作るにはかなり大きく開ける必要があり、それによりピアー強度に問題が出る可能性があるので難しいところです。私が庭に据え付けてあるステンレスピアーはφ170くらいありますので、ピアーヘッド近くに大きく穴を開けてあります。
SP-DXに限らず古いタイプの赤道儀などをピアーなどに取り付けるためのピアー架頭の製作をお受けしております。図面などは一切不要です。現在のところ、デザイン料、図面製作料などは頂戴しておりません。お気軽にご相談ください。