おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

D-Ajustarを販売いたします!

2015-08-21 18:43:12 | 新製品等のご紹介


以前からアナウンスしておりました、新商品のD-Ajustarですが、明日よりご注文をお受けいたします。作りはいたってシンプルで、方位調整ができる部品ではこれ以上シンプルに作るのは無理だと考えるほどです。メーカー品ではギアを組み込んだ商品もありますが、当方でも作れないことはありませんが、部品点数が増えるだけで劇的に機能が良くなるということも無い上にコストが上がってしまうので、敢えてシンプルに作っています。商品の仕様については商品説明に記載いたします。



散々考えて作ったというより、ある時突然ひらめいてこの形になったという感じです。こういうものは結構真似されてしまいそうですが、当店のような小さな個人商店では仕方有りません。TK-ALZM2-3の雲台コマシステムも当方で独自に考案して製作したものですが、他でも類似する商品が出ています。私があまり人様のホームページなどを見ないのは、一度そういったものを見てしまうと、真似する気がなくても潜在意識の中にその形があると、知らず知らずのうちに類似したものを作ってしまいがちです。この部分には特に気をつけています。



D-Ajustarは、DU-5をお持ちの方には最大限その機能を活かせるよう考えて作っています。DU-5のベースを取り付けてから2カ所のセットスクリューを締めることで強固に固定できます。固定する相手はステンレスなので、大きな傷もつかずいつまでも使うことができます。D-Ajuastarの雲台ベースもそれに合わせてサイズを決めています。サイズは50mm x 50mm x 15mmと正方形で円形のDU-5とは形状でマッチしません。しかしこれを円形にするとさらに加工の手間や細かい問題が出てくることから敢えて正方形にしています。



方位調整は、ローレットネジの押し引きで行います。赤経駆動部で微調整ができるポータブル赤道儀に使うことで天体の視野導入がとても楽になります。当店のTK-VXEQに取り付けることで一種の赤道儀として使用できます。一般的なポータブル赤道儀には駆動軸にその調整機構はありませんが、Star Book ONEには最大60倍速で調整できるので、後は赤緯軸の調整ができれば、ほぼ赤道儀として使うことが可能です。

本当はこのくらいのサイズで高度、方位調整ができる微動装置を作ることができれば、ポラリエ雲台ベースにも使えるのですが、まだ考えているところです。大きなものはいくつか市販されており、当店のTK-ALZM3もそうですが、これをPCB-EQ2の雲台ベース部に取り付けるというのはお勧めできませんし、バランス的にも良くありません。PCB-EQなどの赤経駆動部で微調整ができないポータブル赤道儀用の微動ユニットは近いうちに製作しますが、まだ先のことです。



いずれにせよ、明日から正式にご注文をお受けいたしますので、ご要望の方は明日までお待ちください。