おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

小海町稲子の星空

2014-05-03 18:48:35 | Astro Photography
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久しぶりに撮影をしました。昇ってきた夏の銀河とサソリ座をEOS 6D+EF24mm/1.4Lレンズにて撮りました。もちろんAstronomik CLSフィルターは装着しています。これを装着しないと地平線付近の空を撮るのは厳しいからです。フィルターを付けなければ30秒で真っ白くなります。ここまで写るのもこの最強の光害カットフィルターがあればこそです。


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銀河の中に入り組んだ暗黒帯がくっきりと見えています。ニュージーランドで今の時期に銀河を撮ると、こんな感じに写ります。もちろん光害の影響など皆無の中でのことです。このGWで多くの方々が南天遠征をしていると思いますが、天頂をまっ二つに横切る銀河の壮大な姿を撮るにはこの時期しかありません。しかし日本では射手座の銀河の地平高度が上がりませんので、必然的に地上の光害の中で撮るしかないです。しかしこのフィルターを上手に用いることで、素晴らしい絵作りができるようになります。
                                                    
フルサイズEOS用のCLSフィルターは、ミラーアップボックス内にフィルターを装着する関係で、ファインダーが使えません。従って構図決めはライブビューを使うことになりますが、それを使っても一等星がかろうじて見える程度なので、ちょっと苦しいです。EOS Mのように3等星くらいまで見えているととても楽です。何らかのビューファインダーを考えてみようと思っているところです。



Vixen GP-GT4552TS Adapter

2014-05-03 18:31:06 | ポータブル赤道儀関連
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今日仕上がってお送りした三脚アダプターです。GITZOシステマティック三脚にGPD2赤道儀を乗せています。この種の三脚アダプターは相当作りましたが、GITZOカーボン4~5型三脚用がほとんどです。赤道儀用の三脚としては大変高価ですが、一つあればオールマイティーに一生使える道具になります。


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今時、海外遠征へ天体望遠鏡用の大型三脚を持って行かれる方は少ないと思います。今はデジタル機材が相当普及しているので、小型の機材でも昔の大型機に匹敵するかそれ以上の成果を得られるようになりました。私も海外遠征へ行く場合には、必ずGITZOカーボン三脚を最低2種類持っていきます。赤道儀を持っていくことがある場合には、それに適合するアダプターを合わせて持っていきます。海外遠征を楽しむためには、機材は可能な限りコンパクトにすることが大切です。


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こちらも最近製作したASTRO LN赤道儀の赤緯ヘッドにタカハシ製品を乗せるためのアダプターです。たま~にこんなものも作っています。