上の画像を見ただけでは何だか分からないと思いますが、Nikonから去年末に販売された「NAV-SWアイピース」をNikon 10cmED屈折望遠鏡に取り付けて拡大撮影をデジタル一眼で行うカメラアダプターです。
Nikonからも先日紹介したコンデジ用のカメラアダプターが発売されていますが、残念ながら一眼レフを使った撮影には対応していません。また旧製品のNikon10cmEDにも対応する拡大撮影用アダプターが新型アイピースを使った場合には適合しませんので仕方なく製作した次第です。
このアダプターは3つのパーツから構成されています。取り付けはオリジナルの接眼部を全て外して大元から製作しました。外形はNAVアイピースが56mmもあるのでそれにあわせると画像のような大きさになってしまいます。もう少し小さくもできますが、そうすると加工にも手間がかかってしまうので敢えて大きくして使い勝手も良くしています。
このカメラアダプターは当然伸縮して拡大率を変えられるほか、上の伸縮筒をはずして2インチ/31.7の接眼部として使用可能です。ですから通常は2インチ接眼部として使っていて、撮影の必要が生じたら伸縮筒を取り付けて撮影が可能です。伸縮筒カメラ側には31.7mm接眼筒が付けられるので、ToUcam、CCDカメラも付けられるようにしています。ToUcamでの撮影は画像が暗くなるのでちょっと厳しいかもしれませんが、感度の高いイメージングソース社のカメラなどを使えばNikon10cmEDの能力が限界まで引き出せるかもしれません。
このアダプターはまだ試作段階ですので、これにさらにカメラ回転機能を追加して最終的にアルマイト加工して完成させます。この状態で既にかなりの費用がかかってしまっていますのでとりあえずは一旦完成させてから撮影などをしながらもう少し良く仕上げていくつもりです。実撮影した結果はまたこちらで公開いたします。
現在もお問い合わせをいただいておりますが、旧ニコン製品の接眼部などの製作ご依頼などありましたら何なりとコメントよりお知らせください。