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フラット化とF3Eと「のだめ」

この会社がフラット化でなくすみたいです。管理と監視もここまで来ました。そういう人たちは、色々と「仕事」ができていいですね。人と時間のムダつかいもできる。

フラット化は23年前に東富士のF3Eへ異動した時に驚きました。INO次長のカサの下で自由に振舞えた。人間工学以外の専門家が集まっていて、プロジェクトにより、組み合わせで、問題を作り、問題を解決していった。号口へのヒット率が一桁高かった。この会社にも、こんな部署があるんだと驚きました。

フラット化を支えるのは、将来の姿を見たい、そのためにどうしたらいいかを思っているリーダーの存在です。今は、エリティンからプーティンへの権限委譲みたいなカタチでリーダーが決まっています。これではフラット化はムリです。だから、止めるということでしょう。だけど、それでリーダーは育つのでしょうか。

電算の時に言われたことで、一つ残っていることがあります。「人を育てるためにシステムを作っている」です。だから、システムで色々な冒険を行いました。あのころの電算からは人材が出たとINOさんからも言われた。

今は「作るために作っている」。そのためにスケジュール管理し、メーカーを監視し、コーディングして作り、使われないときにはお客様であるユーザーの性にする。彼らにはそれしかできない。そのシステムで、自分の中に何を蓄えたいのか、それで世の中にどう貢献できるのかの視点はまったくない。

そんな気分も月9「のだめ」で解消しました。指揮者のすべきことは譜面どおりに鳴らせるのではなく、個性を生かすこと。自分のイメージがあり、音があり、感情があり、それを瞬時に一つの方向に向かわせてしまう力です。

今日、帰りのバスの中で読んだ『はみだしオケマン挑戦記 オーボエ吹きの苛酷なる夢』760.4モギにも、1分でまとめてしまう指揮者の話が書かれていました

今回のフラット化への回答が出ていました。今はちゃんとした指揮者がいない。かといって、それを小グループ組織で育成できるわけがないのに、それをしようとしている、この会社の惨めさが痛感されます。
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