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てらまち・ねっと



 佐賀県の武雄市図書館は2013年4月にオープン。
 当時の樋渡市長の「民間活力」を生かすという選択として、レンタル大手・ツタヤを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に市の図書館運営を全国で初めて委託した。カフェもあるなど、注目を集めた。

 会館半年後の秋に、議会の視察(別件)のあと、市側が図書館にも案内してくれたことで、中を見る機会があった。
 とても開放的でゆったり。新しい可能性を探ること自体は悪いとは思わなかった。

 その後、「選書」の問題が出てきた。10月1日に改装オープンした神奈川県海老名市図書館も、カルチュア・コンビニエンス・クラブの管理。
 その選書の問題が飛び火している。

 愛知県小牧市では、10月4日投票で住民投票が行われる。これも、ツタヤの指定管理の図書館として進められていることで、がぜん注目が高まっている。

 そももそ、図書館を指定管理で進めることの是非は慎重に考えるべきこと。
 そこで、3つの自治体の情報を確認した。

●小牧市 新図書館の建設/10月4日 住民投票のお知らせ、小牧駅前の新図書館建設計画
●「ツタヤ図書館」是非巡り住民投票へ 愛知県小牧市/朝日 2015年9月11日

●10年以上前のExcel本や「公認会計士受験本」・・・ 武雄市図書館はTSUTAYAの「在庫処分」なのか/BIGLOBEニュース 8月12日(水)
●武雄市だけじゃない!「リアル図書館戦争」が拡大中/dot.ドット9/30

●海老名市に全国2例目、“ツタヤ図書館”きょう改装オープン 選書で混乱も 神奈川/産経 10.1
●CCC運営「海老名市立中央図書館」の新サイト、システム不良で閲覧できず ページ改ざんされた?/j-cast 10/1

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●小牧市 新図書館の建設 新図書館の建設 更新日 平成27年10月1日

  ★ 住民投票のお知らせ、小牧駅前の新図書館建設計画に関する概要 (PDF 3.5MB)





  10月4日  小牧市議会議員一般選挙及び現在の新図書館建設計画に関する住民投票について  平成27年9月24日
    
 ●「ツタヤ図書館」是非巡り住民投票へ 愛知県小牧市
       朝日 2015年9月11日
 レンタル大手・ツタヤを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と連携した図書館建設計画について、愛知県小牧市議会は10日、賛成か反対かを問う住民投票条例案を賛成多数で可決した。10月4日投開票の市議選と同時に行われる。同様な方式はすでに佐賀県武雄市で導入し、話題となった。

 小牧市は、CCCの助言を反映した基本設計案を先月公表し、3年後の開館を目指している。条例案は、山下史守朗(しずお)市長による計画に対し、「市民の声を聞いていない」とする市民グループが、法定数の2・4倍となる約5700人分の署名と共に直接請求。議会側はこの日、文言などを修正した条例案を可決した。

 市民グループは、カフェ併設などによる図書館の静寂さへの懸念や、蔵書の選定の不透明さ、42億円という建設費の高さを指摘。「駅前の一等地に、市民のお金で、ツタヤの思い通りの図書館を建設していいのか」などと訴えた。

 武雄市図書館は年中無休で、新刊書販売やCD、DVDのレンタルコーナー、コーヒーチェーンのスターバックスが同居。来館者が急増する一方で、貸し出しにツタヤのポイントカードを使うため個人情報の取り扱いなど、公立図書館のあり方として賛否両論を呼んでいる。同様の計画は、神奈川県海老名市、宮城県多賀城市などでも進んでいる。(松下和彦)

●10年以上前のExcel本や「公認会計士受験本」・・・ 武雄市図書館はTSUTAYAの「在庫処分」なのか
          BIGLOBEニュース J-CASTニュース 8月12日(水)
2013年4月にリニューアルオープンした佐賀県・武雄市図書館の蔵書が「ひどい」と話題になっている。
「蔦屋書店」やコーヒーチェーンのスターバックスが併設される、おしゃれな図書館として評判だが、運営は本や、CDやDVDレンタルの「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に武雄市が委託している。

「新古書店の在庫をそのまま持ってきたからじゃないか・・・」
佐賀県の武雄市図書館・歴史資料館は、樋渡啓祐・前武雄市長(45)肝煎りの「民間活力」を生かした図書館として注目を集めた。2013年4月のオープンから6か月間の来館者数が51万9000人と、1年間の来館者数の約2倍を記録。また、図書貸出冊数も30万冊と2倍近くに達した。館内では、コーヒーを片手に読書やおしゃべりに興じる人でにぎわった。

ただ、地域活性化への期待が高まる一方で、当初から膨大な個人情報や蔵書の管理などを懸念する声もあった。

じつは武雄市図書館では2014年4月にも、リニューアルオープンする際に本やDVDなどの合計8760点を除籍、廃棄処分していたことが発覚した。廃棄DVDに、ハリーポッターシリーズや、「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」といった宮崎駿監督作品、「タイタニック」「羊たちの沈黙」など有償でレンタルできる人気作品が含まれていたことから、「どうして...」と首を傾げる人が少なくなかった。

なかには、館内にDVDのレンタルコーナーを構える「TSTAYAへの便宜を図る意図があったのでは」と、勘繰る向きがあったほどだ。


そんな武雄市図書館で購入された本が、今度は「TSUTAYAの在庫処分になっている」と、インターネットで酷評されている。きっかけは2015年8月5日付のツイッターに、「武雄市教育委員会H270713武市教生第66号初期蔵書入れ替え費で購入された資料一覧」とされる資料が公開されたためだ。図書館がリニューアルオープンする際に購入された本のリストのようだ。

ツイッターには、
「図書館はゴミ捨て場ではありません。どうしてこんなひどいことになっているかと言うと、新古書店の在庫をそのまま持ってきたからじゃないかと思うんです。CCC担当者も『新古書店から蔵書を仕入れる』と講演で発表していましたし。しかし、図書館の蔵書としてこれではひどいと思うのです」

と記してある。

「図書の単価が高い点、気になる」との指摘も
たしかに資料をみると、「仕事に使えるExcelの便利ワザがマスターできる本」は「Excel2003/2002/2000対応」と、いま役に立つとは思えない。「あと6年使う! XPパソコン快適化大作戦」も発売は2008年。市場のトレンドを予測する「2009年の狙い目株」「海外金融商品全ガイド 2001」なんていう本もある。
・・・・・・・(略)・・・

BLOGOS(2015年8月9日付)では、ヤフーのID本部長で国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員の楠正憲氏が武雄市図書館の蔵書リストをみて、「どんなに間抜けな資料選定をやったら、こんな下品なリストができるのだろうか?」と非難。「どこぞの新古書店の不良在庫を押し付けられているにしては図書の単価が高い点も気にかかる」とも指摘している。

「在庫処分」を疑われる事態に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は「とても残念に思っています。(ツイッターなどには)さまざまなコメントが寄せられており、その一つひとつにお答えすることはできませんが、真摯に受けとめています」と話す。
そのうえで、「『新古書店から蔵書を仕入れる』とは、幅広い本をそろえることを意識した発言で、在庫を入れるということではありません。(古書は)『この本がいる』ということで仕入れていますし、在庫ではありません」と、きっぱりと否定する。

一方、武雄市教育委員会は「通常、選書は司書などがあたっています。当時はリニューアルに伴って書籍などを入れ替えましたが、選書についても準備作業の段階から(司書などと)連携して進めていたので、(CCC側も)図書館の選書基準は十分に考慮していただいていると考えています」と、説明している。

仮に要望があったとしても、役に立ちそうにない「古書」をなぜ購入したのか、その疑問は解けないままだ。

●武雄市だけじゃない!「リアル図書館戦争」が拡大中
     dot.ドット(更新 2015/9/30 07:00)
 本誌が報じた武雄市図書館の問題(9月11日号)が、神奈川県海老名市や愛知県小牧市など各地に飛び火し、波紋を広げている。

 TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に市の図書館運営を全国で初めて委託し注目を浴びた武雄市図書館(佐賀県)。お粗末な選書が露呈してCCCが「反省」をしたが、10月1日に改装オープンする海老名市立中央図書館でも、同様の問題が発覚し、懸念の声が上がっている。

 大型商業施設が立ち並ぶ海老名駅前から徒歩7分。駅近の一等地に、銀色に輝くおしゃれな建物がその図書館だ。CCCと図書館流通センター(TRC)の共同事業体に運営を委託し、総事業費は10億7900万円。年間利用者目標は100万人だという。

「1日快適に過ごせそうな図書館で活気があって楽しみです」(60代の女性市民)

 市民から期待され、順調なオープンと見られていたが、9月17・18日の海老名市議会は紛糾した。質疑に立った飯田英榮(ひでしげ)、山口良樹両市議は「選書がずさんだ」と追及。本誌を読んで「海老名も危ないのでは」と懸念した飯田市議が、市に選書リストの提出を請求し、リストが公表されたのだ。

 改装に合わせてテコ入れする約8300冊の選書リストによると、出版社が書店流通で販売する「アイミクロン メガネクロス」や、「『スピードサラダおろし』つき 1日分の野菜がラクラクレシピ」など、図書館で貸し出す書籍とは言い難いものが含まれているのだ。

「リストを見てあぜんとした。書籍でないものや、フライパンやタジン鍋などの付録がメインの書籍、20年ほど前に発行されて現在は休刊になっている女性誌などもリストに含まれ、なぜ海老名の図書館に必要なのか疑問。このままでは『CCCの在庫処分』と言われても仕方ない。市民の税金の使い方を正していかないとなりません」(飯田市議)

 どうやって書架にメガネクロスを並べて貸し出すのか。本誌記者もリストにあるメガネクロスを手にしたが、どこからどう見てもただのメガネクロスなのだ。

 さらに、海老名市の図書選定基準では、学習参考書やコミックなどが選定対象外だが、リストには『酒のほそ道』などのコミック本も多数見られるという。

このリストについて同市教育委員会は「(リストは)予定リストであり、指定管理者が作成。書店での販売実績などを踏まえ抽出した段階のもの。精査の結果、購入はしません」と断言。市民から不信の声があることについて、市側はこう説明した。

「誤解を招くようなタイトルがリストの中にあったことは申し訳なく思っているが、購入はこれからであり、少しでも疑念を抱かせてしまうような図書は、一切購入しないよう指定管理者と調整していく。武雄市の件を把握した時点で、市教委から指定管理者に、海老名市で同様の事態が生じることがないよう求めているが、今後も引き続き適正な図書館運営がされるよう求めていきたい」

 選書リストを見直し、新たに購入してオープンに間に合わせていく予定だというが、山口市議はこう言う。

「リストには不適正な本が多数あり、短時間で精査できるわけがない。オープンを延期し、CCCらとの協定に反する事実があれば、ただちに指定管理業務契約を解除しない限り、市民の理解は得られないと思う」

 図書館の根幹である選書をめぐり疑惑の声が上がる海老名市だが、愛知県小牧市でも図書館建設が注目を集める。CCCとTRCの共同事業体と連携した図書館建設計画について、賛成か反対かが問われる小牧市初の住民投票が10月4日に実施されるのだ。

「大事な税金を50億も使って、一企業が思いどおりの図書館にすることに反対」「市長は最小の経費で最大の効果を考えてー!」

 23日、小牧の図書館を考える会を中心に、現在の建設計画に反対する市民約50人が、シュプレヒコールを上げて市内を練り歩いた。

 建設計画を推進する市側は住民説明会を4回実施。24日の説明会では、開始5分前に反対派の一人がフェアでないと声を上げると、「反対派は出ていけ!」と賛成派の住民と掴み合いになる一幕もあったのだ。

 図書館建設計画を議会で追及してきた、小牧市の竹内里美市議が言う。

「現在の図書館は老朽化が進み、耐震性や学習スペースの不足など問題があるので、建て直しをすべきです。しかし、約50億円もの公金を使って、市民に一切説明がないまま図書館の名を借りたTSUTAYAを造ることは間違っている。今の計画を白紙にする署名が、1カ月で約6千人分集められましたが、関心がない市民が多いのも事実。小牧市初の住民投票に興味を持っていただけるよう呼びかけていきたい」

 官民連携の図書館に賛否はあるが、そもそも“図書館は公共施設”であり、民間企業は利益を追求するものだ。企業より住民のニーズの優先が、求められるのではないか。
※週刊朝日 2015年10月9日号より抜粋

●海老名市に全国2例目、“ツタヤ図書館”きょう改装オープン 選書で混乱も 神奈川
     産経 2015.10.1
 海老名市立中央図書館が1日、リニューアルオープンする。レンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(東京)などが指定管理者となって運営に当たり、「多様性と可能性を育む図書館」を目指す。CCCが携わる図書館は佐賀県武雄市に次いで2例目だが、同市で住民ニーズの低い本が購入された選書状況が問題視され、海老名市でも開館直前に選書をやり直す一幕があった。(古川有希)
                   ◇
 ■至れり尽くせり
 30日に報道陣向けに行われた内覧会。館内に入るとまず目に飛び込むのは1階部分の大半を占める蔦谷書店の売り場だ。コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」におしゃれな家具が配置されたワーキングスペースもあり、いわゆる図書館のイメージとはかけ離れた空間が広がる。

 4階はもともとプラネタリウムだった場所を、「こどもとしょかん(キッズライブラリー)」専用階に。ほかにも、タブレット端末の貸し出しや無料でインターネットに接続できる「Wi-Fi」の提供など、至れり尽くせりのサービスがそろう。

 年中無休で、開館時間は午前9時~午後9時、改修前より閉館時間を2時間繰り下げた。蔵書約31万冊のうち約20万冊は開架で、席数は屋外のテラス席を含めると改修前の約3・6倍となる428席に増えた。

 大規模改修にかかった費用は約9億円。CCCと図書館流通センター(TRC、東京)の2社を指定管理者とし、図書館の運営を任せている。

 ■“不適正本”排除
 CCCは武雄市の公立図書館をカフェ併設の“ツタヤ図書館”に生まれ変わらせて来館者を大幅に増やしたが、追加購入した約1万冊が全て中古本だったことが判明した。

 9月の海老名市議会でも、CCCが提出した約8300冊の追加購入予定リストに、眼鏡拭きやシリコン鍋などの付録が付いたムック本、女性の入れ墨ファッションを取り上げた本が含まれているとして、「公立の図書館にふさわしくない」などと懸念の声が上がっていた。

 これを受け、海老名市はリスト見直しに着手し、“不適正”と見なした本をリストから排除。当初のリストから1千冊以上少ない7161冊を購入したが、一部は発注が直前になったためリニューアルに間に合わなかった。

 同図書館館長を務めるCCCの高橋聡氏(43)は「書店での販売実績を加味し、多くの人に利用していただきたいという観点でリストを提出した」と説明。

 内覧会に先立って会見した内野優市長は「市民に疑念や不信がないように対応することが使命だ」と述べ、「図書館が新しい文化の拠点、市民が憩える場所となることを望む」と強調した。

●CCC運営「海老名市立中央図書館」の新サイト、システム不良で閲覧できず ページ改ざんされた?
            j-cast 2015/10/ 1
2015年10月1日にリニューアルオープンした海老名市立中央図書館(神奈川県海老名市)の公式サイトが、システムの不具合により閲覧できない状態となっている。

同図書館によると、公式サイトは10月1日0時にテスト公開。しかし、直後にシステムの不具合が見つかったため、一時閉鎖した。現在復旧のめどは立っていない。復旧に関する告知は9月15日に公開している予告用サイト(ティザーサイト)に掲載する、としている。

なお、公式サイトは公開後、何者かにページを改ざんされたとみられる。文章を書き換えるなどした複数の改ざんパターンがネットに保存されており、それらは「大喜利会場」といったタイトルのまとめサイトに集められている。

同図書館は、レンタルCD・DVDチェーン「TSUTAYA」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(東京都渋谷区)などが指定管理者となって運営する。CCCの手がける図書館は武雄市図書館(佐賀県武雄市)に続き、全国2例目。


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