高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

サクラ コルビ先生のランチ

2007-08-13 | オススメなお店

7月の最後の日曜日にホテルニューオオタニオオサカのメインダイニング 「サクラ」のランチに。

サクラのシェフは言わずとしれたドミニク・コルビ先生。
かのフランスの名店「トゥールダルジャン」の副料理長を務めて、MOFの資格を持つフレンチ界の巨匠です。コルビ先生とはまんでい会でご一緒させて頂いていて,その縁で今回も特別ランチをご馳走になりました。

 参加メンバーは木積筍の生産者の王子さんご夫妻や長居の西野さん、コナモンの会長熊谷さんやPAPUAさん、情熱うどんの讃州さんや私の友人など、多彩なメンバーとなりました。

 料理の詳しい内容はこちらから

 フレンチの色使いや香辛料のアクセント、ソースの旨みの濃さはほんと特筆するのもがありますね。その中でも食感の違いのおもしろさは和食にも十分取り入れることが出来る要素ですね。


 料理もさることながら、わざわざコルビ先生が料理の説明をしてくれたり、いろいろな質問に答えてくれたりとほんと贅沢な食事会になりました。

 「日本料理の魅力は、食材の味をストレートに感じることが出来る事。フレンチは時折それが分からなくなってしまう料理になってしまうことがある。」
 「とにかく他の料理をたくさん食べる事。そして、まねをしないこと。」
 「和の食材を活かすシンプルな調理法に、エスプリを注入する。」というコルビ先生からのかなりハイレベルな注文を頂きましたので、これから少し意識して料理に臨んでいきたいです。

 来月、コルビ先生は日本で作られた食材だけをつかってフレンチのフェアを行うそうです。日本の食材を別の角度から見ることが出来る貴重な機会ですので、早速同じメンバーで予約しました。今からとても楽しみです。

 昔の自分はテレビの料理の鉄人を夢中になって見ていて、それに登場した憧れのコルビ先生とこういう話が出来る、現在の自分。自分自身は何が成長したか実感なんて全然ありませんが、今まで努力の積み重ねがこういうご褒美になって自分に帰ってきたのかもしれませんね。そして、この出会いは更に自分が成長するための気づきを与えてくれはりますなー。 

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やなもり農園でBBQ

2007-08-12 | 生産者訪問

茨木市にとびきり美味しい野菜を作る人がいます。
その名も「やなもり農園」。その野菜への独特のアプローチは他の農家さんとはかなり異なっていて、しかも美味。

 やなもりさんの凄いところはそれだけでなくて、農園に若い農学部の学生がアルバイトで居たり、マンションの敷地でミニ農園の講師を務めたりとその活動範囲は多岐に亘ります。豊富な知識とウエットに富んだ話術、これからの農家の姿のモデルケースになるような素敵な方です。

 参加メンバーは前回の竹林BBQが中心。
今回はサグラの幸城さんが料理を仕切ってくれました。ワインはナチュールの今尾君。北山さんも現地でがっつり料理を作ってくれました。もちろん、iいろいろと盛り上げてくれたサグラの若手スタッフにも多謝。

 食材はやなもりさんのトマトに茄子、胡瓜。子羊や水牛のカプレーゼーやソーセージ、讃州さんの差し入れしてくれた松茸。新地の割烹秋やまさん のもずくと南蛮漬け。私の後輩の愉快酒場の菅原君が持って来てくれた梅なんこつ。
 そして、やっぱりこんな日はビールでしょ!!
箕面ビールさんに生樽を持ち込んでもらって、みんなで乾杯!!やっはり炭酸を加えずに、ビール酵母だけの泡が喉に優しくて、ほんと美味。大好評でした。(ちないにやなもりさんとの縁をつないてくれたのが箕面ビールさんの社長でした、感謝です。)

 ちなみに私はこんぶ土居さんの有馬山椒煮を混ぜ込んだ混ぜ味噌を胡瓜に。トマトには黒胡麻酢。鱧皮のザクザク。

 炎天下の中でしたが、参加したメンバーの方々で新しい交流が生まれたり、とても美味で盛り上がった一日でした。もちろん、最後は大阪じめでした。

 私も胴上げ?してもらったり、「和食界随一の男前」の称号を頂いたり。かなり楽しませて頂きました。

 参加して下さった皆さんお疲れ様、そしてありがとうございました!!

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フードソムリエ 

2007-08-07 | メディア

 フードソムリエというサイトが8月1日から立ち上がりました。

 その中でシェフBLOGという項目があり、数あるブログの中から私のブログを選考して頂きました。画面に出るのは新しい更新順で上位20タイトルしか表示されませんので、今のようにずっと更新が滞っているとダメなのですが、更新した時にはちゃんと表示されるのでせっかく選んでもらったことですし、もう少し頑張って更新してみようと思います。

 こうやっていろいろな方に興味を持ってもらったり、取り上げられることで活動が広がったり、興味を持ってくれる人が増えることは嬉しいことです。少しでも多くの方に食文化に興味を持ってもらえるように頑張りたいと思います!!

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滋賀 大中の恵み、もてなし

2007-08-07 | 生産者訪問

 2年ぶりの滋賀県大中です。今回も夏の恒例となったビオマーケットさんの生産者見学会に参加しました。Dscn2982  前回は長男と参加しました。とうもろこし好きの長男は大喜びしてました。そして、今回は次男と参加です。まだ3歳だし、特別トウモロコシ好きでない彼は、配られた有機果汁100%のジュースがかなりお気に入りのようで、密かに4本も飲んでいました。。

 大中の皆さん、私のことを覚えていてくれて、なんか旧友に久しぶりに会ったような気がしました。

 前回訪れた時はピーターコーンだったのですが、今回栽培されていたもろこしは「みらい」でした。これも時代のニーズなのでしょうか??

 しかし、生食に向いた品種のみらいですが、もぎたては恐ろしいほど美味い。。。。たぶん、今まで食べた中で一番瑞瑞しくて、甘くて、美味かった。。。そして、後で開催されたBBQで食べた茹でたもろこしは さらに甘くて、一本分食べると口の中があまあまになるくらい。とうもろこしって、ここまで甘くなるものなのですね。 もろこしは畑の肥え食い、と言われるのですが、これだけ味が濃いのも大中の肥沃な大地に力なのでしょうね。

 残念ながら実際に食べる事は出来ませんでしたが、間引きのベビーコーンや幹もサトウキビのように甘い甘いらしいです。こうやって普段は捨てられたり、注目されることのないところを食べてもらえたら、もっと消費者も野菜に興味津々になるのではないでしょうか。

Dscn2987  あと、はみ瓜という珍しい果物もご馳走に。 今年は梅雨の後も天候不順が続いて、大中名物のスイカは 大打撃を受けたそうです。今期のスイカの収穫はほとんど無く、当然収入もない。そんな中で、見学者の方にスイカを振舞う農家さんの素朴なもてなしに、ほんとうに涙が出そうになりました。これ以上のもてなしがあるのだろうかと・・。 大中の皆さん、ビオのスタッフの皆さん、本当に有難うございます!!

 大中の生産者さんからの素敵なメッセージです。今の私の目標は「生産者の方から一番信頼してもらえる料理人になること。」なのですが、更に食べてもらう方に「作り手の情熱を感じてもらえる料理をつくる。」料理人を目指したいと強く思いました。また、エネルギーもらいました。

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