古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

壱岐の宿

2005-01-11 | マラソン
尾張名古屋のNOZUEです。 以下,壱岐の島マラソン紀行です。

 1月8日,新幹線で12時前博多に着いた。駅で昼食を済ませ、バスで埠頭。1:45
のフェリーに乗船した。後部甲板の座席で、一時間ほど穏やかな日差しの中の玄界灘
の風光を眺めていたが、さすがに真冬の風に身体が冷えてきたので船室に入った。4
時前、芦辺港に着く。船着場は旅館や民宿の迎えの車でごった返していたが、なんと
か「民宿大平荘」の車をみつけて乗り込んだ。
 大平荘は壱岐での私の定宿である。10数年前,最初に参加した時マラソン事務局
の紹介で、大平荘に泊まったのだが,食事が美味しく、サービスが良いので、以来
ずっとここに泊まって、ご主人ともすっかり懇意になった。私以外にも、大平荘ファ
ンは多く,今日は14人の宿泊だが,みんな大平荘の常連で、「まあNOZUEさん、
お久しぶり!お元気?」とおばさんランナーから声をかけられたが、顔は記憶がある
が名前を思い出せない!

 夕食は地鶏の水炊きを馳走になる。壱岐は食べ物の旨い土地。肴が新鮮だし(あま
り知られていないが)お米が旨い。それで、10数年壱岐に通っているのだが,この
家では、ご主人の親戚の女性がお手伝いさんをやっている。彼女には姉妹の子どもが
いる。

 10年以上昔の話だが、当時はお姉ちゃんが5歳で妹が3歳ぐらいだった。夕食に
なると,お姉ちゃんは大張り切りで、ビールを配ったりご飯をつけたりして、お手伝
いをするのが嬉しくて仕方がない。彼女を見ていると,遊びと仕事が一致するくらい
楽しい人生はないということがよく分かった。姉妹とも人なつっこくて、私を見ると
「オジちゃん。走るの面白い?」とか言って話し掛けてくる。妹の方が私の部屋に遊
びに来て。そのうちに「オジちゃんのお布団、ぬくいね」と言って私の布団の中に入
り込んで、すやすや寝込んでしまった。小生の布団の中で寝た数少ない女性の一人で
ある。
 10時過ぎになって、お姉ちゃんが呼びに来た。「もう帰るんよ」と起こすが,一
向に目覚めない。働き者のお姉ちゃんは、ちっちゃな背に妹を負ぶってヨタヨタしな
がら部屋から出て行った。「この子は大きくなったら良いお嫁さんになる」と、当時
思ったものである。
 そのお姉さんの方が、今や壱岐商高の一年、この4月には二年生という。妹は中学
二年生のようだ。今年も手伝いに来ているが、すっかりおしとやかなお嬢さんになっ
て、昔のようにペチャクチャ喋りにこない。私の顔を見てもにこっと微笑むだけ!

 後10年も経って,私がマラソンに来た時、彼女達の姿がなく「嫁に行った」と聞
かされたら、自分の娘が嫁いだような寂寥感を覚えるのではないだろうか。(「招待選手」へ続く)    
    

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1 コメント

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はじめまして (島人)
2005-05-26 16:03:05
新春マラソンに来られたのですね。

今年は風が強くて寒くて大変でしたね。
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