古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

私の東京マラソン(2)

2007-02-20 | マラソン

 荷物預けが終わった後、スタート前にトイレを済ませておこうとトイレを探した。仮設トイレはすぐ見つかったが、長蛇の行列。仕方がないので行列に並んだが、冷たい無情の雨が、はい然と降ってきて、びしょぬれ。
なにしろランニング姿だから寒くて震え上がった。



 スタートの行列に並ぶが、依然雨は降り続く。ふるえていたら隣り合わせの若い女性が、見かねたらしい。
東京マラソンのロゴマークの入ったビニールカバーをかぶっていたが、それを脱いで「どうぞこれをかぶっていってください」と言う。
「あなたは良いのですか?」
「私は水を弾くコートを着てますから大丈夫です」
周りを見回すと。このビニールをかぶっている人が大勢いる。
「どこにこのカバーありました?」
「荷物預けたところ」。どうやら私は見落とした。この日第二の失敗をしたらしい。折角のご好意、受けとることにして、そのビニールを貰って、被る。

 9時10分。スタートらしく歓声が上がった。しかし、離れているので出発の号砲が聞こえない。腕のストップウオッチを押した。
なかなか動き出さない。やっとスタートラインに来た時、腕の時計は15分。スタートロス10分と見ていたが、15分だった。
櫓の上で、石原都知事が満面に笑みを浮かべて両手を振っていた。
 走り出してはみたものの、前がつかえて、ゆっくりとしか走れない。

 JR飯田橋駅前は、ほぼ6kmである。ここで時計をみたら55分だ。スタートロスの15分を引くと40分で6km。事前の計算ではここまで35分のつもりだった。大混雑の所為と、身体が冷えて筋肉が硬くなっているのだ。これでは、今日は記録を出すのは不可能、完走だけをねらうしかない!と思った。 

 西神田を通過して竹橋に出た。ここで皇居のお堀が見えてきた。20年近く前、この皇居周回コースは何十回も走ったことがある。
単身赴任時代、日曜日にここまで来てランニングをしたこともあった、と昔を思い出した。

 気象庁前・大手門、二重橋前などを走りぬけ日比谷だ。ここで10km。
内幸町、御成門を経て、芝増上寺の赤い門が見えてきた。ヴォリュームを上げた太鼓の音が聞こえる。
 三田、田町を過ぎて品川の折り返し点、16km。
雨は止むように見えて、時々激しく降り出すことがある。
 18kmぐらい、芝公園近くでトイレに飛び込んだ。

 日比谷に戻り右折してすぐ中間点。時計は2時間40分、まだ足は元気に動いている。銀座に入った。(続く)

最新の画像もっと見る