週刊「司馬遼太郎6 坂の上の雲の世界」なる本を読んでいました。
朝日の記者、和田宏氏のコラムが目を惹きました。以下、さわりを紹介します。
『日清戦争のあと、対ロシヤ戦に備えて日本は軍備の拡充を急ぐ。国家予算を倍にふやし、なおかつその半分を、つまり国民の稼ぎの半分を軍事に振向けたのだった。
この貧乏国が歳出を倍にするのも無茶であるが、「それに耐えた国民のほうが奇跡であった」と司馬さんは書く。その上軍艦建造費などの税金もとられ、国民はへとへとのなった。「人口5千ほどの村が一流のプロ野球団を」持つようなものだった。』
『敗戦後・・・耳が痛いほど「日本は資源のない貧乏国である」という教育を受けたが、その国がよくもあれだけの軍備を持っていたとあきれるばかりだ。海に幾隻の航空母艦を浮かべ、巨艦を遊弋させたが、海中には潜水艦、空には飛行機、血には戦車というカネクイムシを庶民が支え続けた。兵隊はタダだったが。』
さて、この後です。
『さて、軍備を捨てた日本は経済大国に発展したが、国の借金は増えるばかり。不思議に思っていたら、役人が天下りする団体(カネクイムシ)が無数のあるのが分かってきた。つまり各省庁がそれぞれ艦隊を持っていたのだった。そのうち消費税も上がるだろう。やっぱり税金(ネング)を納めるのは昔のまんま国民(ヒャクショウ)だ。』
朝日の記者、和田宏氏のコラムが目を惹きました。以下、さわりを紹介します。
『日清戦争のあと、対ロシヤ戦に備えて日本は軍備の拡充を急ぐ。国家予算を倍にふやし、なおかつその半分を、つまり国民の稼ぎの半分を軍事に振向けたのだった。
この貧乏国が歳出を倍にするのも無茶であるが、「それに耐えた国民のほうが奇跡であった」と司馬さんは書く。その上軍艦建造費などの税金もとられ、国民はへとへとのなった。「人口5千ほどの村が一流のプロ野球団を」持つようなものだった。』
『敗戦後・・・耳が痛いほど「日本は資源のない貧乏国である」という教育を受けたが、その国がよくもあれだけの軍備を持っていたとあきれるばかりだ。海に幾隻の航空母艦を浮かべ、巨艦を遊弋させたが、海中には潜水艦、空には飛行機、血には戦車というカネクイムシを庶民が支え続けた。兵隊はタダだったが。』
さて、この後です。
『さて、軍備を捨てた日本は経済大国に発展したが、国の借金は増えるばかり。不思議に思っていたら、役人が天下りする団体(カネクイムシ)が無数のあるのが分かってきた。つまり各省庁がそれぞれ艦隊を持っていたのだった。そのうち消費税も上がるだろう。やっぱり税金(ネング)を納めるのは昔のまんま国民(ヒャクショウ)だ。』