古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

甲府vs神戸

2007-04-09 | マラソン
 M君は甲府郊外に住む(今は中央市というらしい)私の友人です。友人といっても私と40歳違いの若者。10年前、山梨県の西湖マラソンを走った時宿泊した民宿で偶々相部屋になって知り合った。
 以来、何故か私は彼に気に入られたらしく、マラソン大会に出る度にメールを呉れたり電話を呉れたりする。年に最低一回は名古屋に会いに来る。多くはマラソン旅行のついでだが、時には長躯、愛車の軽四輪で名古屋まで来てくれる 聞くところでは、幼時父親を亡くしたとのことで、私を父親の代わりと思ってるのかな?「もうフルは引退したら」など私の身体を気遣ってくれる。
 4年前、彼の勧めで彼の地元の「第1回南アルプス桃源郷マラソン」を走った。
白根町他の町村が合併して、全国でも珍しいカタカナ市名の市が誕生した時である。桃源郷は桃畑の中を走ることからの命名と思う。
 走った後、「来年も走らない!」というので「毎年来るわけにはいかないが4年後は第5回、小生も70だからキリがいいから来て見よう」と答えた。
 その時の約束を果たすべく、8日の大会に出場することにした。
 7日朝、新幹線は定刻8:08静岡に着いて、すぐ隣のホーム、東海道本線の特急「ふじかわ1号」に乗り継ぐ。「ふじかわ」は富士駅から進行方向を逆にして、
身延線に入ってゆく。車窓一杯に富士の山容が迫る。間もなく富士と別れれて山間を北上。沿線のサクラは満開です。
 甲府の手前で、10:08東花輪という鄙びた駅につきました。下車すると、M君が待っていた。マラソン出場のためだけなら、こんなに早く来る必要はなかったのだが、M君が是非一緒に行きたいところがあるから早く来いと、インターネットで電車の時間を調べて知らせてくれたのだ。
 車に乗り込むと「ハイこれ!」と一枚のチケットをくれる。見ると、「Jリーグデビジョン1 ヴァンフォーレ甲府vsヴィッセル神戸」とある。サッカーを一緒に見に行って欲しいということか!
 サッカーは一度も見たことないが、話の種にみておこうか、と彼の車で小瀬陸上競技場に行った。11時開場なので、駐車場で30分待った。車は便利だが、時間丁度では駐車場の確保が難しいという不便がある。入場すると、M君は甲府のサポーターの特等席に案内してくれたらしい。周りはヴァンフォーレのユニフォーム色、ブルーのシャツで一色。試合開始は1時だが、45分くらい前に選手が入ってきて練習開始。これを見るのもファンではないサポーターの楽しみらしい。このあたりはプロ野球とおなじだが、それにしてもチケットは¥1500だから、野球と比べるとずいぶん安い。15分前から甲府の選手紹介で名前が呼び上げられる。そのたびに周囲は大歓声、足を踏み鳴らしたり応援歌を歌ったり旗を振ったりと大騒ぎ。
 試合開始後数分で向こう側のゲートにボールが蹴りこまれた。途端に耳をつんざく大歓声で、「あァ向こう側が神戸のゲートか?」何しろサッカーのルールは、相手のゲートにボールを蹴り込むと1点ということしか、知らないのである。
 その後、ほとんど向こう側でボールを蹴りあっているので、甲府が押し気味なんだな、と思ったが全然点が入らない。ところが前半戦終了間際にボールがこちら側
に飛んできたと思ったら続けて2本ゲートに蹴りこまれた。2:1で前半戦終了。
後半戦は陣地入れ替えらしく、甲府のゴールキーパーが向こう側のゲートに位置した。後半戦開始しばらくで、向こう側ゲートにボールが入って3:1。その後はまったく点が入らない。これで終わりかな、と思い始めた時、立続けに甲府がこちら側のゲートに蹴り込んだ。同点である。周囲は大歓声!更に終了間際にもう1点、甲府が蹴り込んだ、その瞬間の大歓声。私の鼓膜が破れるんじゃないかと思って、思わず耳を押えた。帰途についても興奮の収まらないM君はケイタイで友人に「大逆転、4対3だ」と電話をかけまくっていた。甲府は今シーズン初めての勝利だったらしい。
 4時ごろ、マラソン会場に行き、受付をして、ゼッケン・プログラムなど受け取り、ホテルまで送ってもらった。明日を約して、彼が帰っていった後、ホテルのレストランで夕食を摂ったが、田舎のホテルだけに、お袋の味的な料理が多かった。料金もリーズナブルだ。(続く)

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