古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

藤田嗣治展

2016-07-02 | 美術館と美術展
7月1日、藤田嗣治展を名古屋市美術館で見てきました。
http://www.leonard-foujita2016.com/
4月29日からやっていたのですが、つい時間が取れなくて皆既終了が7月3日に迫って、やっと見に行くことが出来ました。
生誕130年記念ということで、名古屋の後は、兵庫展(7月16日~9月22日、兵庫県立美術館)、府中展(10月1日~12月11日、府中市美術館)と続くようです。
 年代順に彼の作品を多数集めて展示していました。小生は、藤田の作品を見るのは初めてです。
「サイパン島同朋臣節を全うす」、「アッツ島玉砕」など名前は聞き知って今いたが、現物を見るのは始めです。戦争協力云々はありますが、絵画として素晴らしいものと思いました。インターネトの解説には、『東西の豊かな土壌の上に新たな芸術を花開かせた藤田その人は、一方で二つの文化に引き裂かれる苦しみを味わいます。毀誉褒貶。戦争画の問題を巡る過熱した責任論は、二つの世界に生きた藤田が背負わされて重い十字架でした。その心の苦しみを癒すかのように、最晩年の画家はランス礼拝堂の建設に残された生命を注ぎ込み、完成から1年半足らずでこの世を去ります。東西融合の喜びと苦しみを一身に引き受けた生涯でした。』とありました。
一見の価値ある展覧会です。