古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

財政危機の深層』(2)

2015-02-25 | 経済と世相
『財政危機の深層』を読んで触発された思いを以下に述べます。
同署は、日本の財政の悪化は深刻であり、その主たる原因に年金問題があるという。
つまり日本の年金は、日本の国力に比し払いすぎだ、毎年、政府の粘菌負担は1兆円筒増加しており、そのため増える社会保障費を赤字国債、国債の増発で賄っている。つまり、日本の財政赤字は、我々高齢者が年金を貰いすぎているからだと言ってるみたいです。
一寸待ってほしい。「貰いすぎ」と言っても、我々は30数年、給料から毎月少なからぬ金額を年金保険料として控除されてきた。だから、退職後の今、年金を受給するのは当然の権利である。他人からとやかく言われることはない。
とはいっても、毎月の年金額を見れば、これが自分の積立金だけで賄われるとはとても思えない。
 ここである。我々は自分の年金を積立方式でまかなってきたつもりなのに、いつの間にやら、賦課方式で運営されていたということである。
制度の設計当時にきちんとした設計がなされず、国民に対してもその説明もなかったことが大問題である。本来なら、年金の受給額の通知に、この金額のうちどれだけが積立金で賄われどれだけが国庫から出されているか明治されていれば納得するのだが、、
所が数年前に大問題になった年金の納入の明細が記録されていないとから明らかになったように、それが明らかでないのである。
従って、制度を切り変え様としても、過去の納付額までさかのぼって、新制度に切り替えることによる差額を清算することが不可能である。
 そもそも制度の発足時点、国民に終世年金をはらうつもりで設計したのかもわからない。はらえなくなったら、税金で払うから細かい計算は要らないと考えた?とも疑われる。
 現在の「介護保険料」でも同じ問題が発生するかもしれない。。
発足時年額5万円前後だった保険料は昨今10万近くになっている。今後も年々上がるだろう。しかし、自分が介護保険を使わせてもらう時に、保険料が残っているかどうかは全くわからない。取られるだけで終わるリスクは充分考えられる。
 制度の発足時の設計がずさんであったことの責任をだれが採るのか、年金記録が行方不明なぞ、管理責任者は監獄に行ってもらわないといけないほどの大問題である。
しかし、官僚も政治家も責任は取らない。
年金制度の改革が困難なのは、高齢の有権者が増えて彼らが既得権を主張するからではない。多少はそれもあるが、制度の設計責任を明らかにしようとしないという当局の姿勢に原因があるように、私には思える。
 もう一つ、消費税引き上げでなく、法人税や所得税の累進課税の引き上げで賄うべきだという意見がある。財務省の思惑は、「年金の払い過ぎが増税を必要とする」主因であるから、年金受給世代から税を取るべきで、そのいみでは、消費税引き上げが妥当だと考えているように燃えます。
そう考えていることは、、年金の明細書をみるとわかる。税金も保険料も、控除額は年々増加し、手取りをすくなくしていることから読み取れます。
 とはいえ、社会保障費の増加が日本財政悪化の主因であることは否定できず、制度の改革が必要であることは間違いない。
抜本的改革とは、年金保険料を払う人と、年金を受け取る人の比率を改善することである。「マクロ経済スライド調整」などの姑息な方法でなく、例えば人口の一割が年金受給者になるよう、受給開始年齢を自動的に引き上げるなどが必要になると思います。
既に年金をもらうようになった世代の「既得権主張」と受け取られるかもしれないですね。でも、年金を既に受け取っている人は子供をたくさん育ててきた世代であり、これから受け取る世代は、子供を少なくしか育てtこなかった世代ですから、仕方ないのでは?