2月1日は愛知県知事選挙でした。結果は、与野党相乗り推薦の現職が、共産党推薦の対立候補に大差をつけての当選でしたが、問題は投票率です。
34.93%で史上2位の低投票率でした。投票にいかなくても結果は決まっていると思えば、
寒い風の吹き荒れる中、投票所に行く気が起こらないのは当然です。
私自身も、選挙のことは忘れていたのですが、
プールから帰った夕方「そういえば知事選だった」と思いだし、投票所に出掛けましたが、閑散としていました。
昨年末の衆院線もそうでしたが、著しい低投票率。
これは「選挙で何もかわらない」と、国民が思い込んだ所為ではないでしょうか。前回の民主党政権がそれを実証したのです。
政治家を変えても、何も変わらなかったのです。
最近の経済政策について、政策当事者は三つの勘違いをしていると私は思います。
第一に、大企業が儲かるようにすれば、その収益がトリクルダウンして、景気が良くなる。
実際は企業の内部留保が増えただけです。
第二に、円安にすれば、輸出が伸びて景気が良くなる。
数量的には円安になっても輸出は伸びていません。
第三に、物価が上がれば、貨幣価値が下がると思い、貨幣価値の下がる前にお金を使おうとするだろう。
日銀の黒田さんはそう思っているらしい。しかし実際は、将来は実収入が減るからもっとお金は大事に使おうと消費が減っている。
こういう勘違いに基づく政策を続けていても、世の中の景気は良くならない。
政府が誤った政策を取っているとき、
選挙があれば、対立政党に政権が渡り、政策は改められるのですが、そのようには選挙が機能しない。
知事選の低投票率を見て、「困ったものだ」と、改めて思いました。