古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

アベノミクスの雇用効果

2014-12-10 | 経済と世相
8日の中日に面白い記事がありましたので、ご紹介します。
『安倍首相が雇用についてよく持ち出すのは「10万人増加した」というデータだ。7日の都内の遊説でも「正社員は10万人以上増やした」と強調した。
これに対し、野党側は逆に「22万人減っている」(共産党山下書記局長、7日のテレビ討論)などと批判している。
いずれも根拠とするのは、総務省労働力調査だ。だが、比較している時期が異なる。
 首相が言及するのは、今年の7~8月期と前年の同じ時期の比較だ。正規雇用の数は今年の7~9月期3305万人、昨年の同時期で3295万人。確かに10万人増えている。
 一方、「22万人減」という数字は安倍政権の登場する前の2012年7~9月期(3327万人)今年の7~9月期(3305万人)で、12年から13年にかけて正規雇用が非正規に代わっていった時期なので、こうした違いが出る。
 一方、民主党の海江田代表は遊説などで「世紀雇用は35万人減った」という。これは今年7~9月期の正規雇用を12年の平均値(3340万人)と比べたためだ。
 東大の小沢真理教授は「労働者数は季節で変動するので、本来は同じ時期同士で比較すべきだ。」
 アベニミクスの効果を見るには、「政権以前の12年87~9月期最新データの今年の7~9月期との比較がフェア。中期的には世紀が減り、非正規が増えている」と語る。