古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

アベノミクス解散

2014-11-23 | 経済と世相
 「アベノミクス解散」だそうですね。首相がそう言っている。
何故、今、解散する必要があるのか、「消費税の増税を1年半延期するから国民に信を問う」とか言っていましたが、増税の延期に野党が反対しているわけではないし、経済情勢によっては見合わせるということは既に法に謳われているのです。解散の必要はありません。
にも拘らず、解散を強行したのは何故か、
 個人的な見解ですが、今解散されても困るのです。安倍内閣の政策には賛同できないので、自民党には投票しない。かといって民主党にも投票できない。09年の総選挙で民主党は政権交代をしたが、選挙で約束したことは行わず、選挙で言わなかったとを実行した。こんな嘘つきの政党には絶対投票しないと3年前に決心しました。ですから、選挙だと言われても投票する政党がないのです。
 実はこれこそが安倍首相が選挙に踏み切った理由ではないのか。今なら、野党に投票する人は少ない。前回ほどでなくとも自民党が勝利を得られると踏んだのです。
 今のままでも、後2年は、絶対多数を持っていますから、政策運営のフリーハンドを安倍さんはもっているのですが、安倍さんが考えている政策を完璧に実施するには2年では足りない。そこで、今選挙して過半数を得られれば、過去2年とこれからの4年、自由に政策を運営できる。6年あれば、安倍さんの望み、憲法の改定や、集団的自衛権を行使できるようにできる。経済政策も世論に気を使うことなく自由にやれる、と考えたのではないでしょうか。
 そこで、安倍さんの野望は達成できるのか。
「アベノミクス解散」を打ち出したのは、株式市場が上っているので、アベノミクスが成功するのだと国民に信じさせれば、勝てると思ったのでしょう。
 阿部さんの思うようになるかどうかは、投票率次第と私は考えます。その理由はこうです。
 安倍内閣の登場以後、株価は東証7000円台から1万7000円まで上がっています。その間、誰が株をかっているのかを調べると日本人は売り越しです。外国人が大幅に買い越しているのです。ということは、つまりアベノミクスを評価しているのは、日本人でなく、外国人なのだと思います。日本人はしらけている。
だから、「アベノミクス解散」と、アベニミクスを謳っても有権者は投票しない。そこで、投票率が上がり、日本の有権者が多く投票すれば、安倍さんは負ける。しかし、野党のていたらくに失望して投票しないとなれば、従来通り過半数程度は自民党が握るだろうと思うのです。
 いずれにしても、選挙結果は、今後の日本の運命に大きく影響します。年末に、今年最大の重大ニュースが出そうです。