古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

歌は3分間のドラマ

2007-06-25 | Weblog・人生・その他
 6月24日は、美空ひばりの命日で、毎年TVやラヂオが特集番組を放送します。昨夜も衛星放送の“ひばり番組”を見ていたら、珍しい歌を放映しました。

 『女の階級』という戦前の流行歌を1番を五木ひろし、2番をひばりが歌ったのです。

歌のタイトルは、新聞の連載小説の題名で、映画化された時、主題歌のタイトルも同じにしたのですが、古賀政男の作曲です。

 この歌、実にメロデイが良い。ただし、元歌はすごくテンポが速い。(子供の頃、この歌が好きだった長兄がレコードを擦り切れるほど聞いていたので覚えたのです。)

 戦前の流行歌手 楠繁夫が歌ったのですが、とにかく早口で歌わないとついていけない。

 実にメロデイが軽快なので、若しかしたら、WEBのカラオケのURLで聴けるかも知れませんから、関心のある方はお試しください。

 で、ここからは私の推論です。

天下の古賀メロデイの作者は、何故かくもテンポの速い曲に仕立てたか?

 古賀さんは、このメロデイがとても気に入っていたので、3番まで歌詞のあるこの歌を、伴奏もたっぷりつけてレコードにしようとしたが、戦前のレコード盤(78回転の1フィートぐらいの径の、何盤といったか忘れましたが・・)では、片面で3分しか入らない。

伴奏も削りたくない。そこで、急げ急げと3分に押し込んだ。

『歌は3分間のドラマ』というセリフをアナウンサーがしばしば言いますが、この3分間はレコードの記憶容量からきた。これが私の仮説です。実際、最近の新曲は3分でなく5分ぐらいが普通です。

 昨夜の放送では、さすがに元歌よりテンポを遅くして歌っていました。、しびれましたが、3番は時間の関係か?カットでした。残念!

 実は、私の一番好きな歌詞は3番だったのです。

3番は

『君を信濃の高原に 涙隠して見送れば

なびく煙も一筋に 燃えて火を吐く浅間山』

という歌詞でした。