shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ハイレゾ・ダウンロードで楽しむ「Wings 1971-73」

2018-12-21 | Paul McCartney
 先月のポール来日時にライヴチケット代や新幹線代に加え、思い出作りのグッズ代やらポール・ロスを癒すためのブート代やらで青天井の予算を組んで湯水のようにお金を使ってしまったこともあって財布がほとんど空っぽになってしまったのだが、それに追い打ちをかけるように「ホワイト・アルバム」の50周年盤や「イマジン」のアルティメイト・コレクション、そしてポールのアーカイヴ・コレクション(それも2枚同時!)がドドーッとリリースされ、ファンとしては嬉しい反面、発売時期をズラすとかもーちょっとファンのお財布事情も考えてくれたらエエのに、と恨めしく思ったものだった。
 結局本家本元であるビートルズの「ホワイト・アルバム」を最優先し、ソロ作品に関してはまたお金が出来てから... と悠長に考え、70年代ポールの隠れ名盤である「ワイルド・ライフ」と「レッド・ローズ・スピードウェイ」の2枚に当時のウイングスの未発表ライヴ音源20曲(!)をコンパイルしたファン垂涎の1枚「ウイングス・オーヴァー・ヨーロッパ」を加えた豪華ボックス・セット「ウイングス 1971-73 スーパー・デラックス・エディション」は12月に入ってからでもまだ十分間に合うとタカをくくっていた。
 それからしばらくは両国&名古屋ブートやらリトグラフ額装やらでバタバタしていてポールのスパデラのことはすっかり忘れていたのだが、12月の初めに paulmccartney.com から届いたニュースレターに “WILD LIFE, RED ROSE SPEEDWAY + WINGS 1971-73 OUT NOW!” とあったので、“おぉ、出たか。ほな未発表ライヴ付きの一番高いヤツ買うたろ...” と思って「BUY 'WINGS 1971-73' SUPER DELUXE」のリンクをクリックすると、日本の UNIVERSAL MUSIC STORE に繋がり、しかも肝心のブツは「在庫なし」とのこと。“えぇ~、6万円もするセットが予約完売ってマジか???” とショックを受け、慌てて国内外の色んなサイトを調べて何とか手に入れようとしたのだが時すでに遅しでどこにも売っていない。聞くところによると予約開始と同時に瞬殺だったようで、自分の読みの甘さを悔やんだが既に後の祭り...(*_*) どうやら追加生産はなさそうな雰囲気やしヤフオクで出たとしてもとんでもない値段になりそうだったので、とりあえずこまめに eBayをチェックして網を張ることにした。
 すると発売翌日に早速1セット出品されたのだがその落札価格が£1,450という狂気の世界(゜o゜)  日本円で20万円オーバーって、いくら何でもエグすぎる。更にその翌日には$1,000(11万円!)スタートのブツが出品され早速ビッドが集中するなど、とてもじゃないがついていけない。興味本位でヤフオクを見てみたら、残り21時間の時点で52ビッド / 16万円まで上がっている。私は “あ~、もうコレは絶対に無理やな...(>_<)” と戦意喪失しながらも未練がましく毎日のチェックだけは一応続けていた。
 そして迎えた昨日、ちょうど午前中の仕事が一段落してコーヒーを飲みながら休憩がてらにネットを見ていた時のこと、このボックスセットのことが気になってeBayの国別ローカル・サイトを片っ端からチェックしていたら、eBayカナダ(!)に“Wings 1971-73 All 3 Audio Cards” というのがあったのでもしやと思って見てみると、何とボックス・セットに付いているハイレゾのダウンロード・コードが商品として堂々と出品されているではないか! しかもその価格が75カナダドルで、日本円に換算すると約6,300円という安さ。それって正規の値段の1/10やん... しかも今ではアホみたいなプレミアが付いてて現物の入手はほぼ不可能と言っていい。それをネットのダウンロードとは言え、オフィシャル、それもハイレゾの超高音質で手に入れる千載一遇のチャンスが目の前に転がっているのだ。これを逃したら一生後悔する(←大袈裟な...)だろう。私は迷わず BUY IT NOW をクリックし、支払いを済ませた。
 その日の午後は仕事もほとんど手につかず、ソワソワしながら家に帰るとセラーから3枚のDLカード裏側の写真がメールで届いていた。私はすぐにそこに載っていたダウンロード・コードをネットで入力、ファイル・サイズが大きいせいか「ワイルド・ライフ」は3つ、「レッド・ローズ・スピードウェイ」は5つ、そして「ウイングス 1971-73」は2つと計10のファイルをダウンロードするのにパソコン2台を駆使して5時間ほどかかったが、夜中の2時にようやくすべてのDLを終了し、それから解凍してVUプレイヤーにインポートしてスピーカーから音出しに成功したのは何と真夜中の3時過ぎ(笑)だった。一応次の日も仕事があるので30分ほど聴いてからふとんに入った。
 そして今日も睡眠不足などどこ吹く風でハイ・テンションのままいそいそと帰宅。晩飯も喰わずにさっきからずーっと聴いているのだがまだまだCD7枚分全部は聴けていない。しかし現時点でハッキリ言えるのは “買って良かったぁ...(^o^)丿” ということ。特にヨーロッパ・ライヴの音源が素晴らしく、ポールの声がビックリするほど若々しくて、もうそれだけで涙ちょちょぎれるのだが、そんなポールのしっとりと潤いを含んだ歌声が 96kHz/24bit というスーパーウルトラ高音質で巨大スピーカーから迸り出てくるのだ。音質的には「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」よりも遥かに上で、まるでポールが目の前で歌っているかのような錯覚すらおぼえるこのライヴ、まさに “でらサイコー!!!” と快哉を叫びたくなる家宝級の逸品である。このセットを買いそびれて悶々としている同志のみなさんも、とりあえず私のように音源だけでも手に入れて楽しんでみてはいかがだろうか?

【追記】ヤフー知恵袋で見つけた Helium Audio Converter というフリーソフトを使ってハイレゾFLACファイルの MP3化に成功、早速CDに焼いて明日から通勤の車中でガンガン聴くぞ~

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