shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

The John Lennon Video Collection

2018-12-07 | John Lennon
 今年も12月8日がやってきた。おそらくビートルズ・ファンが1年で一番落ち込む日だと思うが、毎年この日が近づくとファンは在りし日のジョンに思いを馳せながら、気に入っているレコードやCDを引っ張り出してきて、その素晴らしい歌声に酔いしれるのである。
 しかし私のような人間がジョン・レノンのソロ作品を楽しむ時は注意が必要だ。何故かって? 1968年以降のジョンにはオノ・ヨーコという背後霊が付きまとっているからである。クラプトンと共演したトロントでのライヴ盤などその最たるものだと思うが(←ヨーコの奇声をキレイさっぱり消し去った「トロント・ライヴ」を出してくれたら1万円でも買いまっせ!)、いくらジョンが素晴らしくてもヨーコの奇声を聞かされるぐらいなら(←ホンマに気持ち悪ぅてブツブツ出るわ...)他の盤を聴いた方がエエな... となり、ヨーコ臭の無い「ロックンロール」ばかりがターンテーブルに乗ることになる。
 それは映像関連でも全く同じで、例えばジョンのソロ・イヤーズのビデオ・クリップを集めた「ジョン・レノン・ビデオ・コレクション」を見ようと思っても、ほとんどの作品にヨーコが出てくるので、結局「スリッピン・アンド・スライディン」と「スタンド・バイ・ミー」しか見れないのが困りもの。それにしてもこの2曲、まさに水を得た魚のように活き活きと躍動するジョンが最高ではないか! 裏を返せば、ヨーコの呪縛から解放されたジョン・レノンがいかに凄いかをこの2曲が雄弁に物語っているとも言えるワケで、オリジナルであろうがカヴァーであろうがジョンにはヨーコと決別してひたすらロックンロール路線を極めてほしかったと思う。
Slippin' and Slidin' - John Lennon

"stand by me" john lennon live 1975


 私が持っている「ビデオ・コレクション」はライトハウス(←西新宿のブート屋さん)が廃盤レーザーディスクをデジタル化したギフトDVD-Rで(←こういう企画はめっちゃありがたい...)、これにはメインとなるオフィシャル映像集の他に、死の当日に行われたインタビュー(←音声だけやけどコレがめっちゃ泣けます...)と、1972年にジョンが出演したTV番組「マイク・ダグラス・ショー」の映像もボーナス収録されているのだが、見どころは何と言ってもジョンとチャック・ベリーが共演する「メンフィス・テネシー」と「ジョニー・ビー・グッド」の2曲。特に冒頭でジョンが “「チャック・ベリー」はロックンロールの別名。50年代、彼の音楽は全世代に愛された。メッセージは「ロックンロール万歳」”とチャック・ベリーを紹介するシーンが超カッコイイ(^o^)丿
Chuck Berry & John Lennon (1972) HQ


 ただ、この素晴らしい共演に水を差したのがヨーコで、サルのおもちゃみたいに太鼓だけ叩いていればいいものを、何をトチ狂ったか(←まぁいつも狂ってるけど...)身の程知らずにも例の奇声をブチかましてせっかくの名演を壊しにかかるという暴挙に出たのだ(>_<)  その瞬間のチャック・ベリーの表情をスローで捉えた映像がコレ↓ う~ん、わかりやすい...(笑) 
INCREDIBLE! Chuck Berry and John Lennon REACTION to the senseless screams of YOKO ONO


 しかし “幸いなことに、危険を察知したサウンド・エンジニアがヨーコのマイク音声をオフにした” とテロップにあるように、2曲目の「ジョニー・ビー・グッド」ではヨーコの奇声に邪魔されずに2人のロック・レジェンドの共演を心ゆくまで楽しむことが出来てメデタシメデタシ。ヨーコ抜きのジョンの音楽をもっともっと聴きたかったなぁ...

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