shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Revolver UK Stereo 1st Press盤 (Dr. Robert 表記)

2018-12-30 | The Beatles
 私は年の終わりが近づくと“1年間頑張った自分へのご褒美” として、高価なレコードを買うことにしている。去年は確か美空ひばり「ジャズを歌う」のオリジナル盤で、その前の年はビートルズのエスキモー・カヴァーだったが、今年はビートルズの「リヴォルヴァー」のUKオリジナル・真正1stプレス盤である。
 「リヴォルヴァー」といえばビートルズの全アルバムの中でも最も愛聴していると言っても過言ではない1枚で、もちろんUKオリジナル盤の 1stプレス(モノラル盤はマト -2/-1、ステレオ盤は -1/-1)は既に持っているのだが、悲しいことにステレオ盤の方に3ヶ所ほど “ポン!” と音に出る傷があり(← EX+って書いてあるから買ったのに、あの + は何なん???)、それがず~っと気になっていた。
 そのためにこの盤はこれまでも何度か買い直しを考えたことがあるのだが、傷ありとはいえ既に持っているのに同じ盤を買うのは贅沢ではないかと躊躇し、結局買い替えずに傷のある場所を飛ばして聴く(←貧乏くさ...)ようにしてきたのだった。しかし毎回毎回それでは精神衛生上よろしくないし、いちいち針を上げるのも面倒くさい。そのせいで聴くのが億劫になるようではまさに本末転倒というもの。しかも音質も両面マト1の1stプレスにしてはそれほど大したことないと感じていたのでそろそろ潮時と考え、どうせなら同じマト1でもメタルマザーやスタンパーのコード№が若い盤を狙うことにした。
 念のために横野さんのHPで確認すると、「リヴォルヴァー」UKステレオ盤の真の 1stプレスはセンター・レーベルのB面4曲目が “Dr. Robert” 表記となっており、“Doctor Robert” 表記になっている私の手持ち盤は同じマト1でも 2ndプレスとのこと。なーるほど、そーやったんか... 「ドクター・ロバート」問題については確かにどっかで聞いたことはあったが、モノ偏重主義者の私はステレオ盤ということであまり気にしていなかったのだ。反省せねば...(>_<)
 ということで早速 Discogsと eBayで検索してみるとそれぞれ1枚ずつ出品されていた。一方は盤質 VGで€100(約13,000円だが送料が€36というボッタクリ料金のためトータルで約17,000円)、もう一方は盤質 EXで£120(約16,800円だが送料£15込みでも約19,000円)ということで、音質重視の私は当然盤質EXの後者に決定。プレイ・グレードの説明に“emits a clean sound with no audible background crackles/clicks... has some occasional touches of very low level background surface noise.”(チリパチ音無しのクリーンな音質で、サーフェス・ノイズの類もほとんど気にならないレベル)とあったのでそれを信用することにした。
 イギリスから1週間で届いたこのレコードに恐る恐る(←前回の苦い経験があるのでホンマに大丈夫かいなと懐疑的になってた...)針を落とすとセラーの説明通りのクリアーな音がスピーカーから飛び出してきて一安心。確かにチリパチ音ひとつしないピカピカ盤だ。しかし何よりも私を喜ばせたのはその音質で、ただノイズレスでクリアーなだけでなく、音に芯があるというか、私好みの腰の据わったダイナミックなサウンドが炸裂するのだからたまらない(≧▽≦) これこれ、やっぱりUK盤はこーでなくっちゃ... という感じの、濃厚一発官能二発なサウンドだ。2ndプレス盤と聴き比べてみたところ、一番の違いはベースの音で、量感もキレ味も断然 1stプレス盤の方が勝っている。これで2万円なら安い買い物だ。やっぱりUK盤はエエね(^.^)

ということで、思い返せばジミー・ジョーンズやジョルジュ・アルヴァニタス、そしてゼップの青ロゴ盤といった超稀少垂涎盤を手に入れて大喜びしたのが遠い昔に思えるぐらい9月の「エジプト・ステーション」リリースのインパクトが絶大で、それに伴うフレッシュン・アップ・ツアーで11月に来日したポールが全部持っていった感のある2018年でした。まだまだしばらくはポール祭りが続きそうな当ブログですが、宜しければ来年もお付き合いください。それでは皆さん、どうぞよいお年を(^o^)丿

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