shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

On The Run In Moscow [DVD] / Paul McCartney

2014-01-27 | Paul McCartney
 昨年末以来ポールの「アウト・ゼア・ツアー」関連の CD や DVD を手当たり次第に買いまくって楽しんでいるが、前にも書いたように私が利用している通販ショップではプレゼント対象商品を2枚買うと1枚ギフト・アイテムとして特典ディスクが貰えるというシステムになっている。最近でもクイーンの「ジャパニーズ・ジュエルズ」やキッスの「アライヴ・アット・ブドーカン'77」、レインボーの「ヘヴィー・ロック・スペクタキュラー'80」など、結構オイシイ思いをしているのだが、そんな中で最大の収穫がポール・マッカートニーのモスクワ・オリンスピキ・アリーナ公演の模様を収録した「オン・ザ・ラン・イン・モスクワ」である。
 このコンサートは昨年の “アウト・ゼア・ツアー” の1つ前のワールド・ツアーである “オン・ザ・ラン・ツアー” の一環として2011年12月14日に行われたもので、この「オン・ザ・ラン・イン・モスクワ」はそのライヴのネット配信映像を編集した DVD-R なのだが、マルチ・カメラによるオーディエンス・ショット映像を絶妙にミックスしてあって、まるでプロ・ショット映像のように観れる超力作なのだ。ピカデリーの「東京1st Day」 みたいな酷い手ブレも皆無だし、所々で曲間をつなぐために挿入される静止画像も違和感のないもので(←曲が終わるたびに真っ赤なバンザイ・ポールの静止画が挿入されるノーザンディスク DVD は最悪やった...)、何のストレスも感じずに2時間48分にわたってポールのフル・コンサートを楽しめるのだから言うことナシ。一体誰がどーやって撮ったんやろ?と思わせるような超至近距離からのミラクルな映像(←「ヘイ・ジュード」なんかもう横顔のドアップでっせ!)も満載で、私が観たオーディエンス・ショット DVD の中で間違いなく満足度トップ・クラス!!! こんな逸品がタダで手に入ったのだから笑いが止まらない(^o^)丿
 ショーの流れは基本的に日本公演と同じで、ポールのMCも「フォクシー・レディ」のジミヘンや「ペイパーバック・ライター」のオリジナル・ギター云々の話、「ブラックバード」のアメリカ公民権の件などはほぼ一言一句同じだが、国民性の違いか、オーディエンスの反応は日本よりも遥かに熱狂的でとにかくめちゃくちゃ盛り上がる。別にシンガロング・ソングでもない「オール・マイ・ラヴィング」や「ブラックバード」で大合唱しているし、「ロング・アンド・ワインディング・ロード」を歌い終えたポールに対して “We Love You!!!” コールが巻き起こり、これにはポールも感無量の様子。エエなぁ、この雰囲気(^.^)  それと、やっぱりモスクワで聴く「バック・イン・ザ・USSR」は格別ですな... バックのスクリーンに映し出される映像のラストに赤の広場公演での映像を使うところもニクイねぇ...
 お馴染みの同時通訳システムは当然ロシア語ヴァージョンで、日本公演では“The yellow bird flew over the green tree tops.” というナンセンスな文を訳させてテストしていたが、この日のお題は “The red monkey walks through the jungle.” で会場の笑いを取っていた。MC も日本では “アリガトー”だったのがここモスクワでは曲が終わるたびに “スパシーバ!” を連発、カンペを見ながらのロシア語では何を言っているのかサッパリ分からないが何かめっちゃウケてる。多分 “カエッテキタバイ” や “チョー スバラシイ”、“モット キキタイ?” みたいなこと言うてるねんやろなぁ... ロシア語の “ソロソロ カエル ジカンデス” も大ウケだ(^.^)
 セット・リストに関しては約1/3が昨年の日本公演で演らなかった曲で、「マジカル・ミステリー・ツアー」、「ジュニアズ・ファーム」、「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」、「シング・ザ・チェンジズ」(←「ファイアーマン」収録の隠れ名曲)、「ザ・ナイト・ビフォア」(←今となっては結構レアです...)、「カム・アンド・ゲット・イット」(←2011年になってまさかコレを演るとは... でもめっちゃ良いっ!!!)、「アイム・ルッキング・スルー・ユー」(←私的にはめっちゃ嬉しい選曲)、「ダンス・トゥナイト」(←ポールから主役の座を奪ったエイブのタコ踊りが最高!!!)、「ミセス・ヴァンデビルト」(←“ホッ ヘイ ホー!” で会場は凄い盛り上がり... 旋律にロシア人の魂を揺さぶる何かがあるのか???)、「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」(←アウトロのアレンジが斬新!)、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ギヴ・ピース・ア・チャンス」(←コレめっちゃ良いわ...)、「ザ・ワード~オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ」(←意表を突くアンコール1曲目!)といったナンバーをバックの巨大スクリーンの映像と共に極上オーディエンス・ショットで観れるのが何よりも嬉しい。それにしてもこのカメラ・ワークはホンマに見やすいわ。ポール・ファンは手に入るうちにゲットしましょう(^.^)
Paul McCartney in Moscow 2011 Весь концерт!!!


【おまけ】今日行われた2014グラミー賞でのポールとリンゴの共演をどーぞ!
Paul McCartney & Ringo Starr Grammy's 2014

Paul McCartney y Ringo Starr - The Grammys 2014
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