shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Now We Are New ~From New York To London~ [DVD] / Paul McCartney (Pt. 2)

2014-01-07 | Paul McCartney
 ジミー・ファロン・ショーの次はトニー・ベネットがニューヨークのクイーンズ地区に設立したパフォーマンス・アート専門の高校 “フランク・シナトラ・スクール・オブ・アーツ” の講堂でポールが行ったスペシャル・コンサートで、サー・ポールを迎えて大コーフンしている高校生たちを前に「エイト・デイズ・ア・ウィーク」から「ヘイ・ジュード」まで12曲を披露、バックのスクリーン映像こそないものの、ちょうど “アウト・ゼア・ツアー” の短縮版のようなステージが楽しめる。数曲やるごとに生徒の質問コーナーを挟むというステージ進行も中々新鮮で、 “あなたのキャリアで学んだ最大の教訓は?” とか “なぜ今でも音楽を作り続けるのですか?” といった他のインタビューではあまり聞けないような質問もあって中々興味深かった。
 中でも “もし時を遡れるとしたら何か変えたいことはありますか?” という質問に対して “不可能だけど、「愛する人を失うこと」(←母親メアリー、リンダ、ジョン、ジョージの4人がすぐに頭に浮かんだ...)だね。でもビートルズ、ウイングス、そして今もこんなに素晴らしいバンドに恵まれて本当に自分はラッキーだったと思うからキャリアに関しては何一つ変えたくないよ。” と答えていたのが印象的だった。
 又、この日はナンシーさんとの2度目の結婚記念日ということで、新曲「ニュー」の紹介の時に “今日この会場に来ている妻のナンシーに捧げます。ナンシー、この歌は君にインスパイアされて出来たんだからね!” と言って彼女を照れさせていたのが微笑ましかった。日本ツアーの時にも感じたことだが、ナンシーさんってホンマに控え目で性格良さそうな女性やなぁとつくづく思う。良き伴侶に恵まれて幸せそうなポールを見れて、ファンとしてもこんなに嬉しいことはない(^.^) 映像はYouTubeに上がってないのでココでどーぞ。

 ニューヨークのタイムズ・スクエアで通りを封鎖して行われたサプライズ・ギグはモバイル・ショットによる収録で、ニューヨーカーたちは生ポールを前にして大コーフン(^o^)丿 私の記憶が確かならば「クイーニー・アイ」は多分この日がライヴ初演のはずだが、ポールとバンドの面々は盤石の演奏で新曲4曲を披露している。ただ、ゼップの再結成コンサートの時にも思ったのだが、コンサートの間中ずっとオーディエンスの大半がスマホの液晶画面を掲げている光景にはどうしても違和感を感じてしまう。アンタら、そんな聴き方してホンマに楽しいか???
Paul McCartney - New York Times Square Impromptu Gig


 人気ラジオ DJ ハワード・スターン・ショーでのインタビューは、“ヘヴィー・メタルの元祖” としての「ヘルター・スケルター」とザ・フーに関する話とか、ヨーコが現れてスタジオの雰囲気が悪くなった話とか、クスリでトリップしたジョンの話とか、なぜ今新作を出したのかとか、既に活字情報で知っている知識が大半で、一度見れば十分な内容だ。
HOWARD STERN: Paul McCartney makes Howard nervous; discusses his "NEW" album & The Beatles


 ディスク2“ロンドン編” のメインは何と言っても10月16日に行われた2つの BBC セッションだろう。まず午前中にローレン・ラヴァーンが司会を務める「BBC Radio 6 Music Live at Maida Vale」に出演、狭いスタジオに観客を入れて途中に質問コーナーを挟みながら(←新作アルバム中で最も誇りに思う曲は?と訊かれてしばらく考えた後、「アプリシエイト」を挙げていたのが興味深い...)新曲2曲を含む全6曲を演奏している。日本公演ではサウンドチェックでしか演らなかった「カミング・アップ」や「ジュニアズ・ファーム」が聴けるのが嬉しい(^o^)丿
Paul McCartney : Live in London, October 16th [Radio 6 pt.1]

Paul McCartney : Live in London, October 16th [Radio 6 pt.2]
 

 さらに午後には「BBC Radio 2 In Concert」に出演、今度はインタビューの類は一切抜きの純然たるコンサート形式で、通常のセット・リストの約半分にあたる15曲を演奏しており、上記の 「BBC Radio 6」と同じく巨大会場とはまた違ったインティメイトな空間・雰囲気でのライヴが楽しめる。「ヘイ・ジュード」コーラス合戦は女性軍の圧勝か...(笑) 東京2日目にしか演らなかった「シングス・ウィー・セッド・トゥデイ」も聴けますぜ(^.^)   (つづく)
Paul McCartney - In Concert Live Radio 2. 2013 .

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