shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Out There Tokyo Dome First Day [DVD] / Paul McCartney

2013-12-20 | Paul McCartney
 先週の日曜日、突然テレビが壊れた。ちょうどお昼過ぎからポールの大阪公演DVDを観て大いに盛り上がった後、一旦テレビを消してルンルン気分で晩ごはんのカレーを作り、気分転換に次は任侠映画でも観ようかと再びテレビをつけたところ、画面にはモラモラが出るだけで何も映らない。あちゃー、ついに壊れたか...(>_<)
 私がこの三菱29C XA11 というブラウン管テレビを買ったのはちょうど2000年夏の終わり頃のことで、当時の私にとって29型は初の大画面テレビだったこともあり、テレビが届いた日に観たF1ベルギーGPでハッキネンとシューマッハが周回遅れを挟んでスリー・ワイド状態でケメルストレートを駆け上がってくる映像のド迫力に大コーフンしたのを今でもよく覚えている。それ以来13年間にわたって地デジ化という世間の流れにも背を向けながらこのテレビを愛用してきたのだが、壊れてしまったものは仕方がない。
 私はハイビジョン放送云々には何の興味も無いし、持ってるDVDソフトの画質もアナログテレビ基準のものばかりなので高解像度テレビなんか買ったら粗が目立つだけやろうと思い、最初はこのブラウン管テレビを修理に出したろかと思ったのだが、親や友人に相談すると “何考えてんねん!” “ありえへん!” と猛反対され、以前古いエアコンを修理に出して1年も経たないうちにまた壊れたのを思い出したこともあって、ブラウン管の修理は諦めて新しいのを買うことにした。
 その翌日、買い物ついでに立ち寄ったケーズデンキで液晶テレビを色々見て回り、ソニーのブラビアが一番きれいだったのでそれを第一希望に決定、家に帰って価格コムで値段を調べてみると通販最安値はケーズより2万円以上安い! 32型か42型かで迷ったが、あまり値段が違わないのでどーせなら大きい方が良いだろうと(←痛恨の判断ミス!) BRAVIA KDL-42W650A という機種をオーダーした。5年保証を付けて72,251円だった。
 常日頃テレビ番組を全くと言ってもいいほど見ない私が新しいテレビの購入を急いだのにはワケがある。実は予約してあったポールの東京公演初日DVD「OUT THERE TOKYO DOME FIRST DAY」が12/14(土)に届くことになっており、ブツが届いたのに観れないなどという情けない事態だけは何としても避けたかったのだ。テレビが届く金曜日は有休を取って(!)万全の態勢でセッティングを試みたのだが、HDMI端子とかD端子とか無線LAN接続とかがサッパリ分からず悪戦苦闘... 赤白黄のピンプラグは1系統しかないし、一体今のテレビはどーなってんねん(>_<)  お昼前の11時頃に作業を始めたのに、絵と音が出たのは夕方4時すぎだった(汗)
 精神的にかなり疲弊しながらも “これでポールが観れる!” とばかりに前日届いた「BONNAROO FESTIVAL 2013」のDVDを観てみたのだが、ウェブブロードキャスト映像ということもあってかめちゃくちゃ粗い画質が露わになり大ショック! 焦って他のDVDも取っ替え引っ替えチェックしてみたがどれもこれもヒドイもので、観れば観るほどストレスが溜まってしまう。やっぱり32型にしておくべきやったかと後悔したが後の祭りで、音楽モノから任侠モノに至るまで自分の手持ちのDVDコレクションすべてがゴミと化したかのように感じた私は目の前が真っ暗になった。その後、画面調節でワイド切り換えをオフにして左右幅を縮めることによって何とか観れるようになったが、それでもストレスフリーには程遠い。古いDVDソフト用に小型のテレビをもう1台欲しいなぁ...
 かなり前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。今回のポール日本公演に関しては、ブートCD はありとあらゆるメーカーが出しており “百花繚乱より取り見取り” 状態なのだが、映像DVDについては以前取り上げた YouTube から無断流用した映像を繋げただけのものがチラホラというお寒い状況で、そこへ降って湧いたように登場したのがこのDVDというワケだ。リリースしたのはあのピカデリー・サーカス・レーベル。ワン・カメラで1公演まるごと収録というのは、現時点では私の知る限りコレの他には同じピカデリーの福岡とライトハウスのギフト・アイテムになっている東京2日目の計3種類しかなく、そういう意味ではこのDVDのリリースはまさに快挙と言っていいだろう。
 メーカー・インフォから抜粋すると、 “本作は東京ドーム3連続公演初日を高画質オーディエンス・ショットにて完全収録。オーディエンス・ショットといって侮ることなかれ、開演前の会場の様子から、照明が暗転してポールが登場する瞬間のワクワク感、音源だけではわからない当日の様子が克明に記録されている。アリーナから撮影された福岡公演の映像もあるが、本作はそれとは別にステージ上の動き、ポールの表情、演出など全体的な雰囲気を重視する撮影となっており、まるで当日その場にいるような感覚に襲われる素晴らしい作品。今回のツアーで初めて採り上げる事となったナンバー「Eight Days A Week」や「All Together Now」ではどのようなスクリーン映像が演出としてなされるのか、「Paperback Writer」のエンディングではフロントの3人が各々ギターをアンプに近付けて音を歪ませる様子、「Blackbird」と「Here Today」では、ステージがせり上がり高い立方体の上にポールが乗り、その足元にスクリーンが設置され、まるで滝の流れる上で演奏しているような演出、「Live And Let Die」で立ち上る炎、炸裂するマグネシウム、白煙に包まれるステージ、迫力満点の当日の会場の様子が手にとるようにわかります。そして最後のアビーロード・メドレーでは、ギターソロをポールがひとりひとり、次は君の番、次は僕ね、といったふうに指差しながらソロをとっていく様子なども克明に記録されています。” とのこと。ここまで煽られて買わなければポール・ファンではない。
 届いたDVDは2枚組で、もちろん“永久保存がっちりプレス盤”(笑) 撮影は1階スタンド右側から行われており、ズームを使ってかなり近くまで寄ったショットを中心に構成されているので、コンサートの時に自分がスタンド席から見た米粒のようなステージ上の動きが大画面で手に取るようにわかるのが何よりも嬉しい。「ヘイ・ジュード」でバックのスクリーンに映し出されるオーディエンスの幸せそうな顔を見ていると、あの日の自分の幸福感が蘇えってきて何とも言えないハッピーな気分になれる。YouTube からの寄せ集め映像集ではこうはいかない。
 たまにカメラの前を人影が横切る箇所があったり(←私はあまり気にならないが...)、曲によっては手ブレが激しくて観ていて頭がクラクラしてくる箇所がいくつかあるのも事実だが(←Disc 2 になるとかなり安定してきて見やすい...)、それでも全体的に見れば隠し撮りオーディエンス・ショットとしてはかなり優秀な部類に入るだろう。自分が行った大阪公演もこんな DVD があったらなぁと思わせるこの「OUT THERE TOKYO DOME FIRST DAY」、画質は非常に良好だしピカデリーらしく音もメチャクチャ良いので、東京初日に参加された方にとっては一生の宝物になること間違いなし。みながわさん、如何でしょう?
Paul McCartney  Get Back 18th Novemver 2013 Tokyo Dome

Paul McCartney  And I Love Her 18th Novemver 2013 Tokyo Dome

Paul McCartney Day Tripper / Hi,Hi,Hi 18th Novemver 2013 Tokyo Dome
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