eBayで落とした「Let It Be」のアイルランド盤が届いた。このブログに単品で取り上げてもいいが、どうせなら少し前に手に入れた「Let It Be」のシンガポール盤やフィリピン盤との “UKマザー 3U 聴き比べ” をSさんと一緒にやったら面白そうだと思いつき、3枚の「Let It Be」を抱えて B-SELS に行ってきた。
私:今日は「Let It Be」の “UKマザー 3U 聴き比べ” やりませんか? Sさんやったら UK盤一杯聴いてはるでしょうからその辺の違いも指摘してもらえるかと思いまして...
Sさん:実を言うと 3U はそんなに聴いてないんですよ...(笑) でも面白そうなんでやってみましょう。どこの国の盤ですか?
私:アイルランドとシンガポールとフィリピンです。ただ、全曲聴いてると時間がめっちゃかかってお仕事に差し支えそうなので2~3曲に絞って聴きましょう。
Sさん:わかりました。
私:じゃあ曲を選んでもらえますか? B面は絶対アレとアレを選ばはると思うんですけど、A面は読めないですね。
Sさん:と言うと...
私:B②「One After 909」とB③「The Long And Winding Road」でしょ?
Sさん:当たりです(笑)
私:A面はどうします?
Sさん:じゃあA③「Across The Universe」で!
私:おぉ、これは興味深い! では早速お願いします。まずはアイルランド盤から...
Sさん:コーラスがキレイですね。
私:そうですね。そこそこエエ感じです。まずはコレを基準にして他と比較しましょうか。次はシンガポール盤で...
Sさん:おぉ、響きが変わりましたね。奥行きが出てます。
私:この3枚を家で聴いてきたんですけど、これが一番王道の音やと思いました。
Sさん:とにかく音がよぉ出てますね。これが 3U のエエ音という感じ。UK盤で言えばスタンパーの若いヤツというか。とにかく響きが違いますね。
私:倍音成分が多いんでしょう。これに比べるとさっき聴いたアイルランド盤は普通かなという感じがします。じゃあ次はフィリピン盤お願いします。
Sさん:これは低音がよく出てて乾いた感じがしますね。シンガポール盤とはテイストが違うんでしょうね。この曲にはシンガポール盤の方が合っていると思いますが、「One After 909」はこっちの方が合いそうな気がします。
私:じゃあその「One After 909」を、まずはアイルランド盤から行きましょか。
Sさん:ほほぅ...
私:めっちゃシャキシャキした音ですね。
Sさん:仰る通りシャキシャキしてますね。元気があって良いですねぇ、アイルランドは。
私:そういえば「Some Time In New York City」のアイルランド盤もこんな音してましたね。
Sさん:確かにそうでした。
私:じゃあ次はシンガポールで極上の 3U を...
Sさん:これは上質な感じがしますね。
私:ポールのベースの押し出し感がすごく良いです。じゃあ次お待ちかねのフィリピン盤...
Sさん:ラウドですね。ベースもよく出てるしジョージのギターの音もちょっと乾いた感じ。3枚の中では一番ロックな音がしますね。
私:“シャキシャキ” vs “上質” vs “ラウド” かぁ... 各国の特徴がよく出ててめっちゃ面白い結果になりましたね。それじゃあいよいよ難曲B③「The Long And Winding Road」いきましょか。
Sさん:う~ん、これは素晴らしいですね。このどっしりしたビニールが良いのかもしれません。
私:アイルランドがこの曲で存在感を示すとは予想外でした。じゃあ次シンガポール盤。
Sさん:これは聴かせますねぇ...(≧▽≦)
私:アイルランドも良かったけど、これ聴いたらやっぱりこっちかな。
Sさん:めっちゃ上質というかレベルが高い!
私:フィル・スペクターが一番喜ぶの、これでしょうね。
Sさん:確かに。
私:最後にフィリピン盤お願いします。
Sさん:面白い音作りですね。
私:でもシンガポールとは響きの差がありますね。この曲聴くならやっぱりシンガポールでしょう。
Sさん:伸びやかなストリングスやコーラスが明らかに他と違いますからね。
私:「アナログ・ミステリー・ツアー」の本ではシンガポール盤もフィリピン盤も同じように褒めてあるんですけど、実際にこうやって聴き比べてみると、それぞれの長所が明確になりましたね。特にシンガポールとフィリピンは同じアジアの国のUKマザー 3U でありながら、かなり違ったサウンドでした。いやぁ、めっちゃ面白かったですわ。
ということで今年は最後の最後に映画「Get Back」が全部持って行った感のある1年になりました。来年はビートルズのデビュー60周年ということで、まだまだ色々隠し玉が出てきそうで非常に楽しみです。それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。
私:今日は「Let It Be」の “UKマザー 3U 聴き比べ” やりませんか? Sさんやったら UK盤一杯聴いてはるでしょうからその辺の違いも指摘してもらえるかと思いまして...
Sさん:実を言うと 3U はそんなに聴いてないんですよ...(笑) でも面白そうなんでやってみましょう。どこの国の盤ですか?
私:アイルランドとシンガポールとフィリピンです。ただ、全曲聴いてると時間がめっちゃかかってお仕事に差し支えそうなので2~3曲に絞って聴きましょう。
Sさん:わかりました。
私:じゃあ曲を選んでもらえますか? B面は絶対アレとアレを選ばはると思うんですけど、A面は読めないですね。
Sさん:と言うと...
私:B②「One After 909」とB③「The Long And Winding Road」でしょ?
Sさん:当たりです(笑)
私:A面はどうします?
Sさん:じゃあA③「Across The Universe」で!
私:おぉ、これは興味深い! では早速お願いします。まずはアイルランド盤から...
Sさん:コーラスがキレイですね。
私:そうですね。そこそこエエ感じです。まずはコレを基準にして他と比較しましょうか。次はシンガポール盤で...
Sさん:おぉ、響きが変わりましたね。奥行きが出てます。
私:この3枚を家で聴いてきたんですけど、これが一番王道の音やと思いました。
Sさん:とにかく音がよぉ出てますね。これが 3U のエエ音という感じ。UK盤で言えばスタンパーの若いヤツというか。とにかく響きが違いますね。
私:倍音成分が多いんでしょう。これに比べるとさっき聴いたアイルランド盤は普通かなという感じがします。じゃあ次はフィリピン盤お願いします。
Sさん:これは低音がよく出てて乾いた感じがしますね。シンガポール盤とはテイストが違うんでしょうね。この曲にはシンガポール盤の方が合っていると思いますが、「One After 909」はこっちの方が合いそうな気がします。
私:じゃあその「One After 909」を、まずはアイルランド盤から行きましょか。
Sさん:ほほぅ...
私:めっちゃシャキシャキした音ですね。
Sさん:仰る通りシャキシャキしてますね。元気があって良いですねぇ、アイルランドは。
私:そういえば「Some Time In New York City」のアイルランド盤もこんな音してましたね。
Sさん:確かにそうでした。
私:じゃあ次はシンガポールで極上の 3U を...
Sさん:これは上質な感じがしますね。
私:ポールのベースの押し出し感がすごく良いです。じゃあ次お待ちかねのフィリピン盤...
Sさん:ラウドですね。ベースもよく出てるしジョージのギターの音もちょっと乾いた感じ。3枚の中では一番ロックな音がしますね。
私:“シャキシャキ” vs “上質” vs “ラウド” かぁ... 各国の特徴がよく出ててめっちゃ面白い結果になりましたね。それじゃあいよいよ難曲B③「The Long And Winding Road」いきましょか。
Sさん:う~ん、これは素晴らしいですね。このどっしりしたビニールが良いのかもしれません。
私:アイルランドがこの曲で存在感を示すとは予想外でした。じゃあ次シンガポール盤。
Sさん:これは聴かせますねぇ...(≧▽≦)
私:アイルランドも良かったけど、これ聴いたらやっぱりこっちかな。
Sさん:めっちゃ上質というかレベルが高い!
私:フィル・スペクターが一番喜ぶの、これでしょうね。
Sさん:確かに。
私:最後にフィリピン盤お願いします。
Sさん:面白い音作りですね。
私:でもシンガポールとは響きの差がありますね。この曲聴くならやっぱりシンガポールでしょう。
Sさん:伸びやかなストリングスやコーラスが明らかに他と違いますからね。
私:「アナログ・ミステリー・ツアー」の本ではシンガポール盤もフィリピン盤も同じように褒めてあるんですけど、実際にこうやって聴き比べてみると、それぞれの長所が明確になりましたね。特にシンガポールとフィリピンは同じアジアの国のUKマザー 3U でありながら、かなり違ったサウンドでした。いやぁ、めっちゃ面白かったですわ。
ということで今年は最後の最後に映画「Get Back」が全部持って行った感のある1年になりました。来年はビートルズのデビュー60周年ということで、まだまだ色々隠し玉が出てきそうで非常に楽しみです。それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。