ウルグアイ盤の「Ram」を買ったら中身違いのチリ盤が届いた話は前に書いたが、その後セラーに “どーなってるねん!” と怒りのメールを送ったところ、“ごめんなさいm(__)m 私が中身を入れ間違えたみたいです。今、手元にチリ盤のジャケットに入ったウルグアイ盤「Ram」がちゃんとあるので大至急送ります。チリ盤はお詫びのしるしに取っておいて下さい。” と平謝りされ、 それから2週間ほどして本物の「Ram」が送られてきた。
本来ならばこれでメデタシメデタシとなるはずなのだが、物事はそううまくは運ばなかった。“おぉ、エエ音しとるやないか... やっぱり70年代プレスのウルグアイ盤はエエわ(^.^)” と嬉々としてA面を聴き終えB面にいくと、B①「Heart Of The Country」でいきなり針飛び... “あちゃ~ またかよ...(>_<)” と思って盤をチェックしようと立ち上がった途端に更に畳み掛けるように針が飛びまくる... 前にも書いたと思うが、まるで“水切りショット”のように針が横滑りしていくのである。更にB②「Monkberry Moon Delight」とB③「Eat At Home」でもそれぞれ1ヶ所ずつ針飛びがあり、これではとてもじゃないが音楽を聴けたものではない。
私は “困った時のSさん頼み” でこのレコードをB-SELSに持って行って一緒に聴いてもらったところ、“これは酷いですねぇ... 私の知る限りでも最もタチの悪いキズです。直せるかどうか分かりませんが、出来るだけやってみましょう。” と言って下さったので、そのお言葉に甘えて「Ram」をB-SELSに入院させた。果たして満身創痍の我がラムちゃんは無事社会復帰できるのだろうか??? それから1週間経って、私は再びB-SELSを訪れた。
私:こんばんは。ラムちゃんの具合いはどうですか?
Sさん:一応直しましたよ。かなりやっかいなキズでしたけど... 一緒に聴きますか?
私:はい、お願いします。(B①から聴き始めるが、問題の箇所で針飛び...)やっぱりちょっと無理っぽいですね。
Sさん:あれ? さっき聴いて確認した時は飛ばなかったのに... (とルーペで盤面をチェックしながら)ちょうど音溝に平行に細かいキズが無数に入ってるんですよ。で、1つの箇所を直すとそれで又別の箇所が飛ぶという悪循環なんです。
私:レコード針で変な擦り方したんですかね?
Sさん:いや、あれは針ちゃいますよ。砂です。
私:えっ、砂???
Sさん:そうそう、めっちゃ細かい砂が音溝につまってて、それを布か何かで拭いた時にできたようなキズです。
私:ひょえ~、砂ですか。それって盤面削ってるようなもんですよね。そういえばジャケットを包んでるビニール、どれもこれも茶色く汚れてますけど、あれってひょっとして泥の汚れなんか...
Sさん:そうですね。ウチではティッシュを濡らして拭き取ってます。
私:なるほど! それはエエこと聞きました。今度ウチのも試してみます。(←家に帰ってやってみると効果テキメンでティッシュが瞬く間にまっ茶色に!!! もちろん同じサンドイッチ式ジャケットのブラジル盤のクリーニングにもオススメです) 日本に住んでたらレコード溝に砂が入り込むなんて全く想像つきませんが、ウルグアイってバーレーンみたいに空気中に砂が舞ってるのかもしれませんね。各国盤集めるのも大変ですわ(笑)
Sさん:ハハハ... たしかに。でも悔しいなぁ... もう1回やらせてもらっていいですか?
私:えっ、いいんですか? 私としてはありがたいお話しですけど...
Sさん:(メガネの奥の眼をキリッと光らせながら)プロの意地がありますから。
私:わかりました。よろしくお願いします。
それから1週間後...
私:まいど(^.^)
Sさん:「Ram」今度こそ大丈夫やと思います。まぁ聴いてみて下さい...(とB面に針を落とす)
私:おっ、直ってますね。凄いなぁ...
Sさん:多分これで大丈夫やと思いますが、もしまた次飛んだら諦めて下さいね。
私:もちろんです。ホンマにありがとうございます。Handle with Care します。
Sさん:じゃあ改めてA面から聴きましょうか。(A①「Too Many People」が流れる...)いいですね。しっかりとした良い音です。さすがウルグアイ!
私:めっちゃ鳴りが良いですよね。ギターの高音部の伸びが気持ち良いです。
Sさん:音がクッキリしてますね。少し前に聴いたインド盤「Ram」は音がまろやかでしたけど、こっちはクッキリ。いやぁ、面白いですね。
私:メリハリがあってとっても力強い「Ram」ですね。同じウルグアイ盤「Wild Life」の場合と同じでUKマザーですが、ウルグアイならではの音になってます。針飛び直してくださってホンマにありがとうございました(^.^)
Sさん:いえいえ、お安いご用です。
私:もう1枚、ウルグアイの「McCartney」持って来たんですけど、聴きます?
Sさん:聴きます聴きます!
私:(A①「Lovely Linda」を聴きながら)良いでしょ?
Sさん:良いです良いです、めっちゃ良いです!!!
私:針が飛ばへんウルグアイ盤は怖いモンなしですわ(笑)
Sさん:安心安定のウルグアイ、っていう感じですね。このレコードは溝の状態もかなり良いですよ。素晴らしい音です。
私:マトはA面が2UでB面が3Uか...
Sさん:そういうマトの違うマザーがウルグアイに送られたということですね。
私:これも “当たり” ということは、現時点でウルグアイ盤のポールのソロは「McCartney」から「McCartney II」まで全部音が良いということですね。
Sさん:確かにそうなりますね
私:ウルグアイのチューブ・カッティングの音って「Tug Of War」にピンズドやと思うんです。絶対に手に入れたるぞ...
Sさん:それは楽しみです。
私:でも針飛び盤だけはもう堪忍してほしいですわ。
本来ならばこれでメデタシメデタシとなるはずなのだが、物事はそううまくは運ばなかった。“おぉ、エエ音しとるやないか... やっぱり70年代プレスのウルグアイ盤はエエわ(^.^)” と嬉々としてA面を聴き終えB面にいくと、B①「Heart Of The Country」でいきなり針飛び... “あちゃ~ またかよ...(>_<)” と思って盤をチェックしようと立ち上がった途端に更に畳み掛けるように針が飛びまくる... 前にも書いたと思うが、まるで“水切りショット”のように針が横滑りしていくのである。更にB②「Monkberry Moon Delight」とB③「Eat At Home」でもそれぞれ1ヶ所ずつ針飛びがあり、これではとてもじゃないが音楽を聴けたものではない。
私は “困った時のSさん頼み” でこのレコードをB-SELSに持って行って一緒に聴いてもらったところ、“これは酷いですねぇ... 私の知る限りでも最もタチの悪いキズです。直せるかどうか分かりませんが、出来るだけやってみましょう。” と言って下さったので、そのお言葉に甘えて「Ram」をB-SELSに入院させた。果たして満身創痍の我がラムちゃんは無事社会復帰できるのだろうか??? それから1週間経って、私は再びB-SELSを訪れた。
私:こんばんは。ラムちゃんの具合いはどうですか?
Sさん:一応直しましたよ。かなりやっかいなキズでしたけど... 一緒に聴きますか?
私:はい、お願いします。(B①から聴き始めるが、問題の箇所で針飛び...)やっぱりちょっと無理っぽいですね。
Sさん:あれ? さっき聴いて確認した時は飛ばなかったのに... (とルーペで盤面をチェックしながら)ちょうど音溝に平行に細かいキズが無数に入ってるんですよ。で、1つの箇所を直すとそれで又別の箇所が飛ぶという悪循環なんです。
私:レコード針で変な擦り方したんですかね?
Sさん:いや、あれは針ちゃいますよ。砂です。
私:えっ、砂???
Sさん:そうそう、めっちゃ細かい砂が音溝につまってて、それを布か何かで拭いた時にできたようなキズです。
私:ひょえ~、砂ですか。それって盤面削ってるようなもんですよね。そういえばジャケットを包んでるビニール、どれもこれも茶色く汚れてますけど、あれってひょっとして泥の汚れなんか...
Sさん:そうですね。ウチではティッシュを濡らして拭き取ってます。
私:なるほど! それはエエこと聞きました。今度ウチのも試してみます。(←家に帰ってやってみると効果テキメンでティッシュが瞬く間にまっ茶色に!!! もちろん同じサンドイッチ式ジャケットのブラジル盤のクリーニングにもオススメです) 日本に住んでたらレコード溝に砂が入り込むなんて全く想像つきませんが、ウルグアイってバーレーンみたいに空気中に砂が舞ってるのかもしれませんね。各国盤集めるのも大変ですわ(笑)
Sさん:ハハハ... たしかに。でも悔しいなぁ... もう1回やらせてもらっていいですか?
私:えっ、いいんですか? 私としてはありがたいお話しですけど...
Sさん:(メガネの奥の眼をキリッと光らせながら)プロの意地がありますから。
私:わかりました。よろしくお願いします。
それから1週間後...
私:まいど(^.^)
Sさん:「Ram」今度こそ大丈夫やと思います。まぁ聴いてみて下さい...(とB面に針を落とす)
私:おっ、直ってますね。凄いなぁ...
Sさん:多分これで大丈夫やと思いますが、もしまた次飛んだら諦めて下さいね。
私:もちろんです。ホンマにありがとうございます。Handle with Care します。
Sさん:じゃあ改めてA面から聴きましょうか。(A①「Too Many People」が流れる...)いいですね。しっかりとした良い音です。さすがウルグアイ!
私:めっちゃ鳴りが良いですよね。ギターの高音部の伸びが気持ち良いです。
Sさん:音がクッキリしてますね。少し前に聴いたインド盤「Ram」は音がまろやかでしたけど、こっちはクッキリ。いやぁ、面白いですね。
私:メリハリがあってとっても力強い「Ram」ですね。同じウルグアイ盤「Wild Life」の場合と同じでUKマザーですが、ウルグアイならではの音になってます。針飛び直してくださってホンマにありがとうございました(^.^)
Sさん:いえいえ、お安いご用です。
私:もう1枚、ウルグアイの「McCartney」持って来たんですけど、聴きます?
Sさん:聴きます聴きます!
私:(A①「Lovely Linda」を聴きながら)良いでしょ?
Sさん:良いです良いです、めっちゃ良いです!!!
私:針が飛ばへんウルグアイ盤は怖いモンなしですわ(笑)
Sさん:安心安定のウルグアイ、っていう感じですね。このレコードは溝の状態もかなり良いですよ。素晴らしい音です。
私:マトはA面が2UでB面が3Uか...
Sさん:そういうマトの違うマザーがウルグアイに送られたということですね。
私:これも “当たり” ということは、現時点でウルグアイ盤のポールのソロは「McCartney」から「McCartney II」まで全部音が良いということですね。
Sさん:確かにそうなりますね
私:ウルグアイのチューブ・カッティングの音って「Tug Of War」にピンズドやと思うんです。絶対に手に入れたるぞ...
Sさん:それは楽しみです。
私:でも針飛び盤だけはもう堪忍してほしいですわ。