shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【感動】ポール大阪公演2日目に行ってきた(^o^)丿 (Pt. 3)

2013-11-17 | Paul McCartney
 新曲2連発の後は再び45年(!)の時を遡ってビートルズ・ナンバーの「レディー・マドンナ」だ。このコンサートで印象的だったのは約半世紀の時間差のある楽曲が同居しながらもその瑞々しさにおいてまったく違いを感じさせなかったことで、改めてポール・マッカートニーという稀代の天才アーティストの凄さを実感させられた。もう一つこのコンサートで印象に残ったのは曲ごとに変わるバックのスクリーン映像や照明といったステージセットで、これらが一つ一つの曲を見事に引き立てているのだ。この曲ではマザー・テレサ、モナリザ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、マリリン・モンロー、キャサリン妃といった古今東西の“レディー”の映像が映し出され(←他にもいっぱい出てきたはずだが記憶が曖昧で思い出せない...)、 “See how they run~♪”の所だけ run に引っ掛けて陸上競技で走ってるシーンが挿入されるという凝った作りが面白かった。ホンマにこのコンサートは究極のエンターテインメント・ショーですな。
Paul McCartney "Lady Madonna" at Osaka 12th.,Nov.,2013


 続いてはアルバム「イエロー・サブマリン」から「オール・トゥゲザー・ナウ」。実は私はこの曲を秘かに楽しみにしていたのだが、それというのもバックのスクリーンに映し出されるチビ・モンスターがめちゃくちゃカワイイからだ。歌詞に合わせて“Black, white, green, red~♪” とカラフルなモンスター達がスクリーン狭しと映し出されるところなんかもうめっちゃ和みまっせ(^.^) さぁみなさんご一緒に~という感じでオーディエンスも “オー トゥゲー ザナウ♪” の大合唱、ドーム全体が大いに盛り上がった1曲だった。
 次の曲は「サージェント・ペパーズ」から「ラヴリー・リタ」だ。ポールは“日本で初めて演奏する曲です” と紹介してから “あ、昨日やったから2度目だね、ゴメン” と言って笑いを誘う。オーディエンスもノリノリで “ラヴリー リタァ ミタァー メェイ♪” の大合唱だ。
Paul McCartney - Lovely Rita (live) - Osaka, Japan Nov-12-2013


 次は “ここにいるみんなのために(for everybody out there!)歌うよ” と言ってこのツアーのタイトルにもなった新曲「エヴリバディ・アウト・ゼア」に突入、CDで聴くよりライヴで聴く方が10倍カッコイイ(^o^)丿 オーディエンスに向かって “ヘイ、エヴリバディ アウト ゼア!” と叫ぶポールに対して “ウォオオオゥ♪” とコール&レスポンスをばっちりキメた時の気分の良さはハンパない。結局今回の公演で新作から演奏されたのはキャッチーで乗りの良い計4曲... このライヴを見てアルバム「ニュー」がますます好きになった。
Paul McCartney - Everybody Out There (live) - Osaka, Japan Nov-12-2013


 アコギを手にしたポールが “ワン、トゥー、スリー、フォー、アー ルキャッ オーザ ロンリ ピィポー♪” と唐突に歌い出した。そう、「エリナー・リグビー」だ!!! 13歳の時に初めてこの曲を聴いた時の衝撃は今でもよく覚えているが、あれから40年経った今でも背筋に電流が流れるようなこの感覚は変わらない。私にとってはまさに恍惚トランス状態の2分40秒だった。曲が終わってハッと我に返り気づいたのだがここまでポールは水も飲まずにまったく休憩なしでひたすら歌い続けている。これって凄いことではないか! まさにプロ中のプロ、生きる伝説である。
Paul McCartney - Eleanor Rigby (live) - Osaka, Japan Nov-12-2013


 “「サージェント・ペパーズからもう1曲やるよ” と言って始まったのが何とジョンの「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」。ポールはオリジナルのジョンそっくりの歌い方で雰囲気を盛り上げ、サイケな照明の演出が京セラドームを1967年夏へとタイムスリップさせるかのような不思議なムードを醸し出す。昔は “ペパーズの曲はライヴでは絶対に再現不可能” と言われていたというのに、テクノロジーの進歩は凄まじい。
Paul McCartney, Osaka 11/11/2013 - For the Benefit of Mr. Kite


 “ツギハ ジョージノ タメデス。Let's hear it for George Harrison, George!(ジョージに拍手を!)” と言ってジョージから貰ったウクレレを弾き始めるポール。曲はもちろん「サムシング」だ。会場全体が温かい雰囲気に包まれ、4万人のオーディエンスによるマッタリしたテンポの手拍子がドーム全体に響き渡る。何という心地良さ... この一体感がたまらんなぁ... (≧▽≦) 曲が終わった後、ポールが “こんな良い曲を書いてくれてありがとう、ジョージ!” と言っていたのが印象的だった。
Paul McCartney Osaka(12 Nov 2013)-Something- ポールマッカートニー 大阪 2013/11/12 サムシング


 ポールが “次の曲はみんなも一緒に歌ってよ。会場にいるみんな(Everybody out there)だよ!” と言って始まったのはシング・アロング・ソングの本命「オブラディ・オブラダ」だ。ポールと、そして4万人のオーディエンスと一緒にこの曲を歌う楽しさを何と表現しよう? この幸福感は他ではちょっと味わえない。後半部でシンバルと手拍子だけをバックにオーディエンスの歌声がドームに響き渡るパートを挟むという粋な演出もニクイねぇ(^.^) 
Paul McCartney Osaka 2013


 今度はウイングス時代の大ヒット曲「バンド・オン・ザ・ラン」だ。バンドの演奏は鉄壁と言ってもいいぐらい素晴らしく、70'sウイングスの黄金時代に比肩するパフォーマンスでポールをガッチリ支えている。又、この曲ではブルーとイエローを基調としたレーザー光線が飛び交う中(←コレめっちゃキレイかった...)、バックのスクリーンには例のアルバム・ジャケットの撮影風景の映像が大写しになるという演出が印象的で、観ているこちらの気分も一層盛り上がるというものだ。
Paul McCartney Osaka 2013


 続いては超愛聴曲の波状攻撃で放心状態の私にトドメを刺すかのようにドームに響きわたるジェット音...「バック・イン・ザ・USSR」だ!!!!! オーディエンスのテンションの上がり方も凄まじく、会場の熱気はもう爆発寸前。ヴァイオリンベースを弾きながら “BAck in the US, BAck in the US...♪” とサビの要所要所で左手を突き上げるポールがめちゃくちゃカッコイイ(^o^)丿  バラッドやポップスもいいが、やっぱりロックンロールを歌うポールが最高やね(^o^)丿 (つづく)
Paul McCartney - Back In The U.S.S.R. (live) - Osaka, Japan Nov-12-2013
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