shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「夢みるシャンソン人形」特集② 【ロックバンドによるカヴァー編】

2013-11-04 | Cover Songs
 夢シャン大会パート2はロックバンドによるカヴァーを集めてみました。この曲とロックンロールって結構合うんよねぇ...

①WIZO
 ロックな夢シャンと言えば真っ先に頭に浮かぶのがコレ。ドイツの轟音メロコア・バンド WIZO(ワイゾー? ウィゾー?)がハイスピードで飛ばす、聞いてビックリのメロディック・ハードコア夢シャンだ。清純派のお姫様シンガー、フランス・ギャルの曲でギンギンにロックするという発想が痛快無比そのもの。無駄な贅肉を一切削ぎ落としたシャープでソリッドなサウンドは圧巻だし、後半部で威勢の良い掛け声と共にサビが疾走するところなんかもうノリノリで快感の一言に尽きる。真面目な顔してバリバリのパンク唱法で“私は蝋人形~♪” ってオリジナル通りに歌ってるところがカワイーゾ(^.^)
WIZO - Poupee de cire


②Belle & Sebastian
 ベル・アンド・セバスチャンのCDはこの曲目当てに買った「ブラック・セッションズ」しか持っていないが、いかにもイギリスのバンドらしいクセのあるサウンドとヴォーカルのイザベル嬢のキュートな歌声の組み合わせが◎。歌い終わった直後の “I'm sorry if my French was bad.(私のフランス語が分かりにくかったならゴメンナサイ)” という彼女の舌足らずな MC まで聴いて初めて曲が完結する感じだ。ちょうど「ヘルター・スケルター」におけるリンゴの “I've got blisters on my fingers!” みたいなモンか...
Belle & Sebastian - Poupee De Cire, Poupee De Son


③Arcade Fire
 曲にこだわって音楽を聴く一番のメリットは、その曲をカヴァーしている未知のアーティストと巡り合えることだと思うのだが、②のベルセバと同じくこのアーケード・ファイアーも夢シャン探しの過程でその存在を知ったバンドの一つ。詳しいことは全く知らないが、そのドライヴ感溢れる演奏は一聴の価値アリだ。ヘタウマを地で行くコーラス・ワークも印象に残るし、ポルシェのエンブレムみたいなジャケット・デザインもエエ感じだ。
Arcade Fire - Poupee de Cire, Poupee de Son | Live in Paris, 2007 | Part 7 of 14


④レ・モーヴェ・ギャルソンヌ
 日本のバンドではこのレ・モーヴェ・ギャルソンヌのヴァージョンが一番のお気に入り。キュートでコケティッシュなヴォーカルとけれん味のないストレートなガールズ・ガレージ・ロックという組み合わせが最高だ。縦横無尽に弾きまくるラウドなギターとパワフルなビートを刻みながらガンガンプッシュするドラムスの爆裂サウンドがたまらんたまらん(≧▽≦)
レ・モーヴェ・ギャルソンヌ


【おまけ】CD にはなってないけど結構イケてるヴァージョンをいくつか YouTube で見つけた。この曲がこれほどロッカーたちに好まれるのにもオドロキだが、作者のゲンスブールが曲に封じ込めた何かが彼らのロック魂を刺激するのかもしれない...
⑤Angalys
 フランスのパンクロック・バンド、アンガリス(って読むのかな?)はメンバーの風体は胡散臭さ満点だが(←シマウマかよ... )、そのシャープでエッジの効いたロックンロールは文句ナシ。このサウンド、ハマると結構クセになりまっせ(^.^)
Angalys, le clip : Poupee de Cire, Poupee de Son


⑥The Hellboys
 同じくフランスのパンクロック・バンド、ヘルボーイズの初期ラモーンズを想わせるストレートなロックンロールで聴く夢シャンは聴いててめっちゃ気持ちイイ(^o^)丿 パンクロックといえどもさりげなくバックコーラスを付けるのがおフランス流か。
The Hellboys - Poupee de Cire, Poupee de Son


⑦Nena Daconte
 ネナ・ダコンテというスペインのこの2人組、女性ヴォーカルは声も歌い方も甘ったるくて私の好みではないが、そのマイナス分を補って余りあるのが相棒の男性ギタリストが生み出す重心の低いアグレッシヴなサウンド。フライングVのソリッドな音で夢シャンを聴けるとは思わなんだ。大股開きでリフをガンガン弾きまくる姿がカッコエエわぁ... (≧▽≦)
Nena Daconte - Poupee de cire (Eurovision '09: el retorno)
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