ピアノの前に座って “この曲を震災の犠牲になった人たちに捧げます” と言ってからポールが弾き始めたのはまごうことなき「レット・イット・ビー」のイントロだ。この曲はこれまでの人生で何百回、いや何千回聴いてきたかわからないが、本物が目の前で歌う「レット・イット・ビー」に感無量(≧▽≦) 心が洗われるというか、理屈抜きで音楽って素晴らしいなぁ... と実感させてくれる極めつけのバラッドだ。歌い終えた後、ポールが “政治家たちにも(この言葉を)聞かせてやりたいね” と呟いていたのが妙に心に残った。
そして次の曲は... キタ━━━(゜∀゜)━━━!!! このコンサートの視覚的ハイライト、「リヴ・アンド・レット・ダイ」だ。レーザー光線が飛び交う中、火柱がこれでもかとばかりにガンガン上がるというド派手な演出がお約束のこの曲、DVDではこれまで数えきれないぐらい見てきたが(←年々火力がアップしてきてるように感じるのは気のせいか...)、いざ実際に体験してみるといやはや物凄い迫力だ。それにしてもよく消防局の許可が下りたなぁ... 特に最後のマグネシウム大爆発ドッカーン!のド迫力は凄まじかった。両手で耳を塞ぎ、心臓に手を当ててよろけるしぐさをするポールは茶目っ気たっぷりだ(^.^)
大爆発のコーフンも冷めやらぬうちに再びマジック・ピアノがステージ中央に運び込まれる。さぁ、いよいよ待ちに待った「ヘイ・ジュード」だ。4万人のビートルズ・ファンと共に “ナナナッナー♪” コーラスするのをめっちゃ楽しみにしてきたんよね(^o^)丿 曲のリフレイン・パートに入るとポールはいつものように “OK、ダンセイ ダケ!” “OK、ジョセイ ダケ、ジョセイ!” “OK、ミンナデ Everybody, c'mon!” と見事な仕切りをみせ、4万人のオーディエンスは両手を上げて左右に揺らしながら曲に酔いしれる。会場全体が一つになったこの大コーラス大会は間違いなくこのコンサートのクライマックスだった。それではポールの名指揮者ぶりをとくとご覧ください↓
Paul McCartney 2013-11-11 Osaka
ここで本編が終了し、一旦ステージを降りたポール達だが、すぐに日の丸とユニオンジャックを抱えてステージに再登場、両国の国旗を振り回して友好をアピールするサービスぶりに頬が緩む。こういう演出めっちゃ好きやわぁ(^o^)丿 アンコール・パート1の1曲目は「デイ・トリッパー」だ。アンコールということで私のいたスタンド席はみんな立ち上がって歌い、手拍子している。もう残された時間は少ない...と思うと悠長にデジカメなんか撮っている場合ではない(>_<)
2013.11.12 Paul McCartney Live in大阪 -2
曲が終わり、 “モット キキタイ?” と聞くポールに対して“イエー!” と叫ぶオーディエンス。 “ホナ イコカ”(←ポール、コテコテやな...笑)の一言と共に始まったのが懐かしのウイングス・ナンバー「ハイ・ハイ・ハイ」だ。「ソイリー」とのコンボで “ロックなポール” を強烈にアピールするのに一役買っていた「USAライヴ」のヴァージョンに比べると少しテンポを落としてはいるが、それでもギンギンにロックしているところが凄い。放送禁止の原因になった “ドゥヤ ゴナ ドゥヤ スウィート バナナ~♪” のパートを大声で歌うのはめっちゃ楽しかったなー(^.^)
京セラドーム 大阪弁のポールマッカートニー Day Tripper + Hi,Hi,Hi + Get Back (Paul McCartney / Osaka Japan) 2013.11.12
ポールは “Everybody, say Yeah!” “Say, OK!” “Say, All right!” “Yo-yo-yo-yo-yo!” “Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah!” “Whooooooooo!” “Ha ha ha ha ha...”とひとしきり観客を盛り上げる。1曲終えるごとに“アリガトー、オーサカ”と言ってくれたり、こーやって常にオーディエンスのことを気にかけ、楽しませようとしてくれるところがポールの大きな魅力だ。そんなこんなのやり取りの後、聞こえてきたこのイントロは... おお、ロックンロール3連発のシメは何と「ゲット・バック」ではないか! クーッ、たまらん!!!!! リズムに合わせて大きな手拍子がドームに響き渡る。この高揚感はライヴでしか味わえない(≧▽≦) 曲が終わった後、まるで小学生が掃除の時間に指先でバランスを取ってホウキを立たせるみたいにヴァイオリン・ベースで遊ぶポール...(笑) きっとコンサートの出来の良さにご満悦なのだろう。
Paul McCartney - Get Back (2013.11.12 Osaka)
アンコール・パート2ではアコギを抱えたポールが登場、“サンキュー、オオキニ”(←骨の髄までエンターテイナー!)からいきなり「イエスタデイ」のイントロをつまびき歌い始める。これまで数えきれないぐらい歌ってきたであろうこの名曲を慈しむかのように淡々と歌うポール。ドーム全体がシーンと静まり返り、ポールの歌声に酔いしれている。生で聴く「イエスタデイ」はまさに鳥肌モノの素晴らしさだった。
大喝采を浴びながら再びヴァイオリン・ベースを手にして “You wanna keep rockin', huh?” とオーディエンスを煽っておいて「ヘルター・スケルター」へとなだれ込む。71歳という年齢を考えれば3時間近いコンサートのラス前にこんな大ハードロック・ナンバーを持って来ること自体、普通なら無謀としか言いようがないのだが、ポールは疲れたそぶりも見せずにむしろシャウトを楽しんでるようにすら見えるほどノッている。余程コンディションが良いのだろう。
さて、怒涛のハードロック大会も終わり、この夢のような時間にも終わりが近づいていることを肌で感じながら、“このまま時が止まってくれたらエエのに...” と思っていると、マイクを持ったポールが “ソロソロ カエル ジカンデス” と言って肩をすくめてみせ、おやすみポーズをとる(←この仕草、めっちゃ萌えます...)。あらん限りの声を振り絞って “NO!!!!!” と叫ぶ私。しかし無情にも時は止まらず、ポールはコンサート・クルーとバンド・メンバー、そしてオーディエンスに感謝の言葉を述べ、最後の曲、いや、メドレーに突入。「ゴールデン・スランバーズ~キャリー・ザット・ウエイト~ジ・エンド」の、いわゆる“アビー・ロード・メドレー” だ。特にポールを含むフロント3人で展開する例のギター・バトル大会はもう大盛り上がりでまさに圧巻と言えるパフォーマンスだった。
曲が終わり、“あ~、とうとう終わってしもうたか...” と何とも言えない寂しさを感じていると、ポールが “サンキュー、マタアイマショウ オーサカ!” “オオキニ ホナマタ! See you next time!” と “次” を期待させる言葉を連発(^o^)丿 コンサートを見るまではその年齢を考えて “多分これが最後” と思っていたが、こんなに元気なんやったらホンマにまた日本に来てくれそうだ。その時は絶対に大阪だけでなく東京も行ってやるぞ!と固く心に誓った私。終演時刻は21時55分(←規制退場でドームを出るのに20分かかったが...)で、トータル2時間40分におよぶ史上最高のエンターテインメント・ショーはこうして幕を閉じた。この日私達が目にしたのは、グループ解散後はビートルズの亡霊と戦い、ジョン亡き後は一人でビートルズを背負い続けてきた男が達した無我の境地とでもいうべきか、どこまでも自然体で音楽を心から楽しんでいる一人の天才アーティストの姿だった。
Paul McCartney 2013-11-12 Osaka
かつて音楽評論家の水上はるこさんがポールのオーストラリア公演を見た後で “ビートルズはもういない。しかし私はポール・マッカートニーの中にかつて私を魅了したビートルズとそっくり同じものを見た。” という趣旨のことをパンフレットに書かれていたが、この言葉の意味を実感しながら私は帰路に着いた。帰宅時間はは23時40分、一応翌日も仕事があるのですぐに風呂に入って寝なければと思ったが、日付が変わってもコーフン状態は変わらずで、とても眠れる状態ではない。結局パンフレット読んだり「NEW」を聴いたりはっぴやパーカーをとっかえひっかえ着たりしながら(笑)3時半まで起きていた。
私はポールと同じ空間を共有できたこの2013年11月12日という日を一生忘れない。こんなに満たされた気持ちになったのは生まれて初めてだ。ポールのお蔭で日々のストレスも雲散霧消、寿命が軽く10年は延びたように感じる。今はただ、 “ありがとう、ポール!” と言うことしかできない。そして私はポールと同じこの時代に生まれてきたことを心から神に感謝したいと思う。
【セットリスト】:
1. Eight Days A Week
2. Save Us
3. All My Loving
4. Listen To What The Man Said
5. Let Me Roll It
6. Paperback Writer
7. My Valentine
8. 1985
9. Long And Winding Road
10. Maybe I'm Amazed
11. I've Just Seen A Face
12. We Can Work It Out
13. Another Day
14. And I Love Her
15. Blackbird
16. Here Today
17. NEW
18. Queenie Eye
19. Lady Madonna
20. All Together Now
21. Lovely Rita
22. Everybody Out There
23. Eleanor Rigby
24. Mr. Kite
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band On The Run
28. Back In The USSR
29. Let It Be
30. Live And Let Die
31. Hey Jude
~ Encore 1 ~
32. Day Tripper
33. Hi Hi Hi
34. Get Back
~ Encore 2 ~
35. Yesterday
36. Helter Skelter
37. Golden Slumbers~Carry That Weight~The End
そして次の曲は... キタ━━━(゜∀゜)━━━!!! このコンサートの視覚的ハイライト、「リヴ・アンド・レット・ダイ」だ。レーザー光線が飛び交う中、火柱がこれでもかとばかりにガンガン上がるというド派手な演出がお約束のこの曲、DVDではこれまで数えきれないぐらい見てきたが(←年々火力がアップしてきてるように感じるのは気のせいか...)、いざ実際に体験してみるといやはや物凄い迫力だ。それにしてもよく消防局の許可が下りたなぁ... 特に最後のマグネシウム大爆発ドッカーン!のド迫力は凄まじかった。両手で耳を塞ぎ、心臓に手を当ててよろけるしぐさをするポールは茶目っ気たっぷりだ(^.^)
大爆発のコーフンも冷めやらぬうちに再びマジック・ピアノがステージ中央に運び込まれる。さぁ、いよいよ待ちに待った「ヘイ・ジュード」だ。4万人のビートルズ・ファンと共に “ナナナッナー♪” コーラスするのをめっちゃ楽しみにしてきたんよね(^o^)丿 曲のリフレイン・パートに入るとポールはいつものように “OK、ダンセイ ダケ!” “OK、ジョセイ ダケ、ジョセイ!” “OK、ミンナデ Everybody, c'mon!” と見事な仕切りをみせ、4万人のオーディエンスは両手を上げて左右に揺らしながら曲に酔いしれる。会場全体が一つになったこの大コーラス大会は間違いなくこのコンサートのクライマックスだった。それではポールの名指揮者ぶりをとくとご覧ください↓
Paul McCartney 2013-11-11 Osaka
ここで本編が終了し、一旦ステージを降りたポール達だが、すぐに日の丸とユニオンジャックを抱えてステージに再登場、両国の国旗を振り回して友好をアピールするサービスぶりに頬が緩む。こういう演出めっちゃ好きやわぁ(^o^)丿 アンコール・パート1の1曲目は「デイ・トリッパー」だ。アンコールということで私のいたスタンド席はみんな立ち上がって歌い、手拍子している。もう残された時間は少ない...と思うと悠長にデジカメなんか撮っている場合ではない(>_<)
2013.11.12 Paul McCartney Live in大阪 -2
曲が終わり、 “モット キキタイ?” と聞くポールに対して“イエー!” と叫ぶオーディエンス。 “ホナ イコカ”(←ポール、コテコテやな...笑)の一言と共に始まったのが懐かしのウイングス・ナンバー「ハイ・ハイ・ハイ」だ。「ソイリー」とのコンボで “ロックなポール” を強烈にアピールするのに一役買っていた「USAライヴ」のヴァージョンに比べると少しテンポを落としてはいるが、それでもギンギンにロックしているところが凄い。放送禁止の原因になった “ドゥヤ ゴナ ドゥヤ スウィート バナナ~♪” のパートを大声で歌うのはめっちゃ楽しかったなー(^.^)
京セラドーム 大阪弁のポールマッカートニー Day Tripper + Hi,Hi,Hi + Get Back (Paul McCartney / Osaka Japan) 2013.11.12
ポールは “Everybody, say Yeah!” “Say, OK!” “Say, All right!” “Yo-yo-yo-yo-yo!” “Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah!” “Whooooooooo!” “Ha ha ha ha ha...”とひとしきり観客を盛り上げる。1曲終えるごとに“アリガトー、オーサカ”と言ってくれたり、こーやって常にオーディエンスのことを気にかけ、楽しませようとしてくれるところがポールの大きな魅力だ。そんなこんなのやり取りの後、聞こえてきたこのイントロは... おお、ロックンロール3連発のシメは何と「ゲット・バック」ではないか! クーッ、たまらん!!!!! リズムに合わせて大きな手拍子がドームに響き渡る。この高揚感はライヴでしか味わえない(≧▽≦) 曲が終わった後、まるで小学生が掃除の時間に指先でバランスを取ってホウキを立たせるみたいにヴァイオリン・ベースで遊ぶポール...(笑) きっとコンサートの出来の良さにご満悦なのだろう。
Paul McCartney - Get Back (2013.11.12 Osaka)
アンコール・パート2ではアコギを抱えたポールが登場、“サンキュー、オオキニ”(←骨の髄までエンターテイナー!)からいきなり「イエスタデイ」のイントロをつまびき歌い始める。これまで数えきれないぐらい歌ってきたであろうこの名曲を慈しむかのように淡々と歌うポール。ドーム全体がシーンと静まり返り、ポールの歌声に酔いしれている。生で聴く「イエスタデイ」はまさに鳥肌モノの素晴らしさだった。
大喝采を浴びながら再びヴァイオリン・ベースを手にして “You wanna keep rockin', huh?” とオーディエンスを煽っておいて「ヘルター・スケルター」へとなだれ込む。71歳という年齢を考えれば3時間近いコンサートのラス前にこんな大ハードロック・ナンバーを持って来ること自体、普通なら無謀としか言いようがないのだが、ポールは疲れたそぶりも見せずにむしろシャウトを楽しんでるようにすら見えるほどノッている。余程コンディションが良いのだろう。
さて、怒涛のハードロック大会も終わり、この夢のような時間にも終わりが近づいていることを肌で感じながら、“このまま時が止まってくれたらエエのに...” と思っていると、マイクを持ったポールが “ソロソロ カエル ジカンデス” と言って肩をすくめてみせ、おやすみポーズをとる(←この仕草、めっちゃ萌えます...)。あらん限りの声を振り絞って “NO!!!!!” と叫ぶ私。しかし無情にも時は止まらず、ポールはコンサート・クルーとバンド・メンバー、そしてオーディエンスに感謝の言葉を述べ、最後の曲、いや、メドレーに突入。「ゴールデン・スランバーズ~キャリー・ザット・ウエイト~ジ・エンド」の、いわゆる“アビー・ロード・メドレー” だ。特にポールを含むフロント3人で展開する例のギター・バトル大会はもう大盛り上がりでまさに圧巻と言えるパフォーマンスだった。
曲が終わり、“あ~、とうとう終わってしもうたか...” と何とも言えない寂しさを感じていると、ポールが “サンキュー、マタアイマショウ オーサカ!” “オオキニ ホナマタ! See you next time!” と “次” を期待させる言葉を連発(^o^)丿 コンサートを見るまではその年齢を考えて “多分これが最後” と思っていたが、こんなに元気なんやったらホンマにまた日本に来てくれそうだ。その時は絶対に大阪だけでなく東京も行ってやるぞ!と固く心に誓った私。終演時刻は21時55分(←規制退場でドームを出るのに20分かかったが...)で、トータル2時間40分におよぶ史上最高のエンターテインメント・ショーはこうして幕を閉じた。この日私達が目にしたのは、グループ解散後はビートルズの亡霊と戦い、ジョン亡き後は一人でビートルズを背負い続けてきた男が達した無我の境地とでもいうべきか、どこまでも自然体で音楽を心から楽しんでいる一人の天才アーティストの姿だった。
Paul McCartney 2013-11-12 Osaka
かつて音楽評論家の水上はるこさんがポールのオーストラリア公演を見た後で “ビートルズはもういない。しかし私はポール・マッカートニーの中にかつて私を魅了したビートルズとそっくり同じものを見た。” という趣旨のことをパンフレットに書かれていたが、この言葉の意味を実感しながら私は帰路に着いた。帰宅時間はは23時40分、一応翌日も仕事があるのですぐに風呂に入って寝なければと思ったが、日付が変わってもコーフン状態は変わらずで、とても眠れる状態ではない。結局パンフレット読んだり「NEW」を聴いたりはっぴやパーカーをとっかえひっかえ着たりしながら(笑)3時半まで起きていた。
私はポールと同じ空間を共有できたこの2013年11月12日という日を一生忘れない。こんなに満たされた気持ちになったのは生まれて初めてだ。ポールのお蔭で日々のストレスも雲散霧消、寿命が軽く10年は延びたように感じる。今はただ、 “ありがとう、ポール!” と言うことしかできない。そして私はポールと同じこの時代に生まれてきたことを心から神に感謝したいと思う。
【セットリスト】:
1. Eight Days A Week
2. Save Us
3. All My Loving
4. Listen To What The Man Said
5. Let Me Roll It
6. Paperback Writer
7. My Valentine
8. 1985
9. Long And Winding Road
10. Maybe I'm Amazed
11. I've Just Seen A Face
12. We Can Work It Out
13. Another Day
14. And I Love Her
15. Blackbird
16. Here Today
17. NEW
18. Queenie Eye
19. Lady Madonna
20. All Together Now
21. Lovely Rita
22. Everybody Out There
23. Eleanor Rigby
24. Mr. Kite
25. Something
26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
27. Band On The Run
28. Back In The USSR
29. Let It Be
30. Live And Let Die
31. Hey Jude
~ Encore 1 ~
32. Day Tripper
33. Hi Hi Hi
34. Get Back
~ Encore 2 ~
35. Yesterday
36. Helter Skelter
37. Golden Slumbers~Carry That Weight~The End