shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【感動】ポール大阪公演2日目に行ってきた(^o^)丿 (Pt. 2)

2013-11-16 | Paul McCartney
 まず最初におことわりしておきますが、このブログは備忘録を兼ねた私の音楽日記ですので、セットリストやら演出やら、今回のコンサートで自分が覚えていることすべてを書き記してあります。ですから来週東京公演に行かれる方にとってはネタバレになりますのでくれぐれもご注意ください。尚、貼り付けたYouTube映像はすべて大阪公演からのものです。本当は全37曲すべて網羅して京セラドーム・コンサートをブログ上で完全再現したかったのですが、残念ながらアップされていない曲が11曲あったので、約70%の再現率(←もしこの先アップされることがあったら随時追加していこうと思います...)となりました。では、ココから先は当日の感想です。
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 さぁ、いよいよ待ちに待ったコンサートの始まりだ。オープニングは「エイト・デイズ・ア・ウイーク」。黒っぽいロング・ジャケット姿でヴァイオリン・ベースを弾きながら歌うポールに大感激。曲に合わせて歌い、手拍子を打ちながら、いつしか目頭が熱くなっている自分に気付く。長いこと人間をやっているが、感激のあまり涙がこぼれそうになるなんて経験は生まれて初めてだ。ポールのコンディションはかなり良さそうで、この曲の持つ独特なグルーヴをビートルズ時代と遜色ないくらい見事に引き出している。
 2曲目はそれまでツアーのセット・リストに入っていた「ジュニアズ・ファーム」と差し替える形でニュー・アルバムから「セイヴ・アス」。アップテンポでガンガン突っ走るノリの良さが気持ち良いナンバーだ。曲が終わると “マイド オーサカ タダイマー” と達者な日本語で挨拶、“コンバン ニホンゴ ガンバリマス。デモ エイゴノホウガ トクイデス” に観客は大喜び。ポールのこういうお茶目なところが好きなんよね。3曲目は「オール・マイ・ラヴィング」。アメリカ初上陸時にエド・サリヴァン・ショーで歌ったこの曲を50年後(!)の2013年にこの大阪で聴けるというのは、よくよく考えてみれば凄いことではないだろうか。ヴァイオリン・ベースを弾きながらこの曲を颯爽と歌うポールがめちゃくちゃカッコイイ(^o^)丿
ポール・大阪ドームコンサート  オープニング3曲


 “今日はこれが唯一の wardrobe change なんだ。” と上着を脱いでシャツの腕をまくり、 “パーティーしようぜ!” と叫んで歌い出したのが4曲目「あの娘におせっかい」だ。ビートルズの曲ももちろん良いが、ウイングス時代の曲も聴けるのがめっちゃ嬉しい。続く5曲目はポールのコンサートの定番曲「レット・ミー・ロール・イット」、もちろんジミヘンの「フォクシー・レディー」のおまけ付きで、華麗なギター・ソロを披露した後、“最後のギター・ソロは偉大なる故ジミ・ヘンドリックスへのトリビュートだよ” と言っていた。
 60年代にオリジナル録音の時に使ったというギターに持ち替えてカウントと共に歌い出したのは私の大好きな「ペイパーバック・ライター」だ。この曲を聴くといつもビートルズ武道館公演での “マイクスタンドがグラグラ→ポール激おこ” シーンが目に浮かぶのだが(笑)、あれから47年経ったというのにポールは相変わらず元気いっぱいでビートルズ時代と変わらない歌声を聴かせてくれる。バックのスクリーン映像に登場する白マスクのナース達の絵は一体何を意味してるのだろう?
Paul McCartney Osaka 2013


 ピアノの前に座り “次は妻ナンシーのために作った曲です” と言って歌い出したのが、去年リリースしたジャズ・アルバム「キス・オン・ザ・ボトム」に入っていたロマンティックなスロー・バラッド「マイ・ヴァレンタイン」だ。今回の来日公演は2000年代のポールよりもずっと調子が良いように見えるのだが、それは2年前に結婚したナンシーさんのおかげではないかと思っている。銭ゲバ地雷女に莫大な慰謝料をふんだくられて憔悴しきっていたポールとはまるで別人のように活き活きとした歌声を聴かせてくれるのがファンとしては何よりも嬉しい。
 8曲目は名作「バンド・オン・ザ・ラン」から大好きな「1985」。たたみかけるようなスリルとスピード感がたまらんたまらん(≧▽≦) ただ、この曲は終わった後に間髪を入れずに “バ~ン ドォン ザラァ~ン♪” とオーディエンスが大合唱してリプリーズ・パートを歌うのが海外のツアーではお約束だったのだが、折角ポールが指揮者みたいに手を振っているのにみんな拍手するだけでほとんど誰も歌わない...(>_<) ブラジル公演ではここでめっちゃ盛り上がってたのになぁ... ポールも空気を読んでさっさと次の曲に行ってしまったではないか! 東京公演に参戦される皆さんはポールの気持ちを汲んで、ここでしっかりと盛り上げて下さいね。
 続いてポールが「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」を歌い始めると私の周りのオーディエンスから “おぉ~” とどよめきが起こる。やっぱりビートルズ・バラッドの名曲に対する反応が一番良いようだ。にこやかな表情で歌うポールがスクリーンにアップになると心が癒される(^.^)
Paul McCartney - The Long and Winding Road "Out There Japan Tour" 2013 11.12 Osaka Dome


 “次の曲はリンダのために書いたんだ” と言って歌い出したのは「メイビー・アイム・アメイズド」。さすがに高音部はちょっとキツそうだが、ポールは声を振り絞ってこの曲を歌い切る。曲の途中でリンダが撮ったポールの写真(←スコットランドの農場で、ポールが髭面で映ってるヤツ)がバックのスクリーンに大写しになった時、ポールのリンダへの想いが伝わってくるようでまたまたジーンときてしまった。
Paul McCartney - Maybe I'm Amazed Live at Osaka 2013.11.12


 再びアコギを抱えてステージ中央に立ったポールは「アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス」、「ウィー・キャン・ワーク・イット・アウト」、「アナザー・デイ」、「アンド・アイ・ラヴ・ハー」と名曲を連発、どの曲もみんな歌詞が自然と出てきてポールと一緒に歌っている自分に気付く。ポールの曲が時を超えて愛され続ける理由の一つはこのあたりにあるのかもしれない。 “円熟味” という言葉がピッタリ似合いそうなポールのヴォーカルは優しさに溢れており、会場を埋め尽くしたポール・ファンの心を温かく包み込む。 “肩の力を抜いた好演” という表現があるが、今回のツアーのポールはそれらを真の名演にまで昇華させているところが凄いと思う。
 それと、ポールが曲の合い間に “大阪から来た人はどれくらいいるのかな?” “大阪以外から来た人は?” と聞いていって、オーディエンスがそれぞれ “イエー!” と叫んでいた時のこと(←私の周りでは大阪以外の人の方が多かった...)、ポールの “じゃあ海外から来た人は?” に対してかなり多くの日本人が “イエー!” と叫んだを聞いて私の隣の席に座ってたオバチャンが間髪を入れずに “そんなアホな!” というツッコミを入れてたのがめっちゃ笑えた。さすがに大阪のオバチャンはノリが違うわ(^.^)
2013.11.12 ポールマッカートニー 京セラドーム大阪(And I Love Her)


 次にポールが真面目な顔で60年代アメリカの公民権問題に触れ、“アメリカの人々が希望を持てるようにこの曲を書いたんだ” と言って歌い始めたのは「ブラックバード」。月夜に浮かぶ1本の木がバックのスクリーンに映し出され、アコギ1本で淡々と歌うポールの足元がせり上がり、そこにブラックバードが力強く羽ばたいている映像が映し出されるという粋な演出に大感激。それにしてもこの曲は何回聴いても心に沁みわたるなぁ...(≧▽≦)
Paul McCartney Blackbird 12 Nov '13 Osaka


 “ツギノ ウタハ ジョンノ タメデス” というポールの言葉に大歓声が上がる。もちろん曲は「ヒア・トゥディ」だ。今やポールのコンサートに無くてはならない存在となった旧友へのトリビュート・ソングに会場はシーンと静まり返る。私はポールが “I love you~♪” とジョンに語りかけるところで感極まってしまい、巨大スクリーンに映し出されたポールの姿が涙で滲む。万感胸に迫る想いというのはこういう感覚のことなんだろう。いや~ホンマにたまりませんわ。
Paul McCartney Osaka(12 Nov 2013)-Here Today-  ポールマッカートニー 大阪 2013.11.12


 今度はステージ中央に例のマジック・ピアノがセットされる。 “次は新しい曲をやるよ。” と言ってポールが新曲の「ニュー」を歌い始めるとレーザー光線が飛び交う中、アルバム・ジャケットと同じネオンライツで NEW のロゴがバックに再現されてめっちゃキレイだ。今回の日本公演前にポールが “新作からも何曲か演る予定” と言っていたのでライヴ向きのノリの良い曲に的を絞って歌詞を覚えていったのだが、狙いは見事的中! 予習をバッチリやっといたおかげでポールと一緒に歌うことが出来てめっちゃ嬉しかった。
Paul McCartney - NEW (live) - Osaka, Japan Nov-11-2013


 “ニュー・アルバムを日本で№1にしてくれてありがとう!” とオーディエンスにお礼を言った後、新作からもう1曲「クイーニー・アイ」。後半部の “ヘイ、ヘイ!” の掛け合いや合いの手を入れるところ(下に貼り付けた映像の2:33あたり~)がバッチリきまれば満足感に浸れること請け合いだ。東京公演参戦組のみなさんは新作を聴き込んでココをバッチリ予習しておくと楽しめますよ~(^o^)丿  (つづく)
Paul McCartney - Queenie Eye (live) - Osaka, Japan Nov-11-2013


【11/19付 追加映像】
ポールの博多弁がアップされました! “カエッテ キタバイ”“バッテン エイゴノ ホウガ ウマカヨ”
All My Loving - Paul McCartney 2013/11/15 Fukuoka
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