shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Enter Sandman / Metallica

2010-04-25 | Hard Rock
 4月に入って3週間以上が過ぎ、何とか新しい環境にも慣れてきた。仕事自体はチョロイのだが、何せ1日で往復60kmを通勤せねばならない。最近は超早起きして道が混む前に京奈和道に乗り、鬼神のような走りでタイムアタック、当初は片道75分かかっていたものをコンスタントに50分を切るまで時間短縮するのに成功した。毎日がモナコ・グランプリみたいなモンである(笑) 私はただでさえバラッドよりもアップテンポの曲が好きなのだが、高速ドライヴィング時の BGM は絶対にノリの良いロックンロールと決めているので、毎日2時間近くイケイケ・オラオラ系ロックを聴いている計算になる。昭和歌謡も太田裕美3連発で一段落したので、今日は大好きな胸毛系ハードロックに戻ってメタリカでいこう(←姐さん、ごめんなさい...笑)。
 一見同じように見える胸毛系ロックでも、私はキャッチーなハードロックが大好きで、ただウルサイだけのヘヴィーメタルが嫌いである。こんなことに拘ってるのは自分だけかなぁと思っていたら、モトリー・クルーやシンデレラのメンバー達がインタビューの中で “ヘビメタと呼ばないでくれ。俺たちはロック・バンドなんだ!” と言っているのを聞いて我が意を得たりと思ったものだ。ましてや嫌いなヘビメタの中でも特に粗野で、メロディーもヘッタクレもないスラッシュ・メタル系のバンドなんか全くもって論外で、世間で “スラッシュ・メタル四天王” と呼ばれるメガデス、アンスラックス、スレイヤー、そしてこのメタリカも嫌いだった。
 しかしそんなスラッシュ・メタル嫌い、メタリカ嫌いの私を屈服させた名曲名演が1991年にリリースされたこの「エンター・サンドマン」だ。初めて聞いたのは確かラジオのトップ40番組でDJのスコット・シャノンが “メタリカの新曲、めちゃくちゃカッコイイぜ~” みたいなことを言ってこの曲をかけた時だったと思う。あのメタリカがトップ40ってか?そんなアホな!と思って聞いてみてビックリ(゜o゜)  スリリングなイントロのバスドラ、凄まじいグルーヴを生み出すギター・リフ、強烈無比なフックを持ったメロディー、ただ叫んだりがなったりするしか能のない凡百のスラッシュ・メタルとは激しく一線を画すエモーショナルなヴォーカルと、それまでの私が彼らに対して抱いていたネガティヴなイメージを木端微塵に打ち砕くようなカッコ良さ(≧▽≦) とことんヘヴィーでありながらもメロディアスでグルーヴィーという、まさに非の打ち所のないロック曲に仕上がっており、その殺気すら感じさせるアグレッシヴで重量感に満ちたサウンドが私はいっぺんに気に入ってしまった。
 タイトルに出てくる “サンドマン” というのは “おとぎ話の中で子供の目に砂をまき眠りを誘う(←眠くなると目をこするでしょ?)という眠りの精” 、つまり睡魔のことで、要するにこれは “メタリカ版子守唄”(←こんなん聴いて寝れるかよ...笑)なのだ。現に3分26秒あたりから挿入されている小さな子供の就寝前のお祈りなんか実にぴったりハマッているし、サビの最後の “We’re off to never never land” (ネヴァー・ランド=夢の国へ行くんだよ)というのも面白い。それと、歌詞とは全然関係ないが、タモリの空耳アワーでやってた “千代田生命に行こう~♪” (←CDでは1分22秒あたり)にはワロタ(^o^)丿
 その後、アルバムの他の曲も色々聴いてはみたものの正直言ってイマイチ楽しめず、結局メタリカはこのCDシングル1枚しか持っていない。メタリカのサウンドでビートルズ・ナンバーをカヴァーするというパロディー・バンド、ビータリカは大好きなので、音楽のジャンルや演奏スタイルの問題ではなく、やはり “名曲が名演を呼ぶ” のだなぁ...と実感した。

METALLICA - Enter sandman live


【おまけ・その①】ビータリカ(←大ファンです!)による「タックスマン」のパロディーをどうぞ
Beatallica - Sandman


【おまけ・その②】タモリの空耳アワーでジャンパーを取ったメタリカ関連のネタをどうぞ