shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

レコード・フレッシュン・アップ!② ~自己流超音波洗浄~

2019-12-16 | その他
 レコードのノイズがほとんど無くなったのが嬉しくて、手持ちのレコードを取っ換え引っ換えクリーニングする毎日だ。しかし私は全くの予備知識ゼロの状態から衝動買いに近い形でこのレコード洗浄機を買って結果的にたまたま上手くいったが、コレを読んで今回初めて興味を持たれた方の中には何種類もある機種の中から一体何を基準に自分にピッタリなものを選べばいいのか迷ってしまうという人もおられると思うので、購入時に重視すべきと私が考えるポイントをいくつか挙げてみたい。購入を考えている方の参考になれば幸いである。  
 まずは超音波洗浄機本体についてだ。普通はヒーターとタイマーの2種類のボタン(or つまみ)があるのだが、ヒーターは1℃上げるのに1~2分はかかるので200wであろうが300wであろうがハッキリ言って使い物にならない。私はまず洗浄槽に半分までシーガルフォーで濾過した浄水を張り、残りはやかんで沸かした熱湯を安全水位線まで入れ、水温を35~37℃くらいのぬるま湯にしてから洗浄している。そういう意味では実際の水温をデジタル表示してくれる機種が断然使いやすいだろう。タイマーはボタン式でもつまみ式でも使いやすそうな方を選べばいいと思う。 
 それと、私の機種にはもう一つ「脱気」(Degas)というボタンがあって何のことやらさっぱり分からず ネットで調べてみたところ、“超音波の音圧強度を向上させ、洗浄効果を格段にアップさせる新機能” とのこと。洗浄時間に特に決まりは無いようなので、私は “超音波5分+脱気3分+超音波2分”  の計10分洗浄しているが、今のところそれでほぼ完璧にノイズが取れている。
  超音波の強度については150wか180wかのどちらかがほとんどで私のは150wだが、必要とあれば脱気機能でパワーアップできるので150wで十分だ。尚、30w~180wまで出力を自在に変えれる機種もあるが、レコード洗浄に出力可変など不要だろう。余計な機能が付いていれば故障因子が増えるだけだ。 
 それと、ほとんどの機種には本体横に排水バルブが付いており(←これが無いとキツイ...)それに繋げる短いホースを買わねばと思ったが、わざわざホームセンターまで行くのも面倒くさかったので一計を案じ、台所の流し台の横に置いてバルブを開くとホースなんかなくても小便小僧のように(笑)シンクに向けて排水してくれるので全く問題ない。横にガスコンロとシーガルフォーがあるのでめちゃくちゃ便利だ。 
 次はレコードの回転装置についてだ。たいていの機種は一度に4枚か5枚洗浄できるようになっており洗浄可能枚数については大きな差はないが(←私は “神棚盤” を洗う時はレコード間にある程度のスペースがあった方が超音波がよく当たるのではと考え1回につき3枚ずつ、それ以外の盤は5枚ずつ洗っている)、一番目立った違いと言えばレーベルカバーの作りだ。ほとんどの機種が白い樹脂製のカバーを採用しているのに対し、私のWEWU製のは日本のナガオカ製と同じようにシリコンゴムでレーベルに水滴が付かないように工夫されているのでこちらの方が安心度は高い。ただ、実際にやってみるとゴムが無くてもレーベルはほとんど濡れないし、ちょっと濡れてもタオルでサッと拭いたらしまいなので実際はどちらを選んでも関係なさそうなのだが... 
 私は12インチLPだけでなくシングル盤も洗浄しようと思って試してみたが、レーベルカバーが7インチ盤には大きすぎて使えず一旦断念。他社のレーベルカバーを調べてみても7インチ盤にピッタリの直径10cmのが商品化されていないようなので(←需要ないんやろな...)、何かエエもんはないかと考えてパッと閃いたのがコルクのコースターだ。アマゾンで調べるとちょうどピッタリの大きさのが300円で出ていたのでそいつを購入。中心部分に電動ドリルで穴をあけてシングル盤の間に挟むと立派な自家製レーベルカバーの出来上がりだ。 
 しかし、実際に何枚もレコードの付け外しをしてみるとレーベルカバーなんかよりも遥かに大事だと思えるのがレコードをはめる際にレコードホルダーの高さを自在に上下させる工夫がされているかどうかだ。私が買った機種にはこの上昇下降機能があるのでレコードの設置がめちゃくちゃ楽ちん(^.^)  盤が水に半分浸かった状態でレコードの付け外しをするなんて考えたくもない。 
 最後になるが、レコードの超音波洗浄で是非とも必要になってくるのがレコードの乾燥用スタンドだ。初めて超音波洗浄をやった日はこれが無くてめっちゃ不自由し、結局壁に立てかけて乾かしたので、その翌日すぐにアマゾンで検索すると2~3種類ほどあるにはあったが、どれもこれも数千円というボッタクリ価格が付いている。私は仕方なく3,000円ほどする5枚立て用(arte: RC-DS)を1つ買ったが底が浅くてレコードのホールド能力が低かったので100均のディッシュ・スタンドで代用しようと考え、ダイソー、セリア、キャンドゥ3社の皿立てを比較、その中ではセリアの皿立てが一番レコードの乾燥用に向いているように思えたので3つほど購入して使っている。もちろん3,000円の専用スタンドに比べると少し使いにくいが、コスパを考えれば文句は言えない。何にせよ、色々手を尽くして少しでもレコードの音が良くなればレコード・コレクターという人種はハッピーなんである。今年の冬休みは愛聴盤の超音波洗浄に明け暮れる日々になりそうだ(^.^) 
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