
UNITE #02 後夜祭第2弾はMAN WITH A MISSION だ。以前にちょこっと書いたように私は彼らの存在自体まったく知らなかったのだが、今になって色々調べてみるとその奇抜なコンセプトがウケたのかテレビにもよく出ていたようで、一般ピープルからの認知度もそれなりに高いようだ。それに加えて、何年か前に大ヒットした映画「鬼滅の刃」のテーマ曲を歌っていることでも有名らしいのだが、私はあの独特な作画が超苦手で完全スルーしていたので歌って演奏するオオカミさんたちのことを知ったのは今年4月の UNITE #02 対バン発表の時だった。
Kアリーナから帰ってきてからのこの1ヶ月、UNITE #02 の対バン相手の曲を色々聴いてみて改めてわかったのは、各々のバンドが影響を受けたルーツ音楽がその音楽性に色濃く反映されているということで、70'sブリティッシュ・ロックからフレンチ・ポップまで私と好みがコワいくらいに一致するイエモンはまさにドストライク。少年ナイフとすかんちとメタリカを足して3で割ったような(?)マキシマム ザ ホルモンも気に入った曲がいっぱいあって、カーステのヘビロテ・リスト入りした。
一方、マンウィズとワンオクの音楽にはオルタナ・ロック的な薫りが濃厚に漂っており、良くも悪くも “コンテンポラリー・ミュージック” という感じ。イエモン吉井さんが言うところの “ロックンロール・ダイナソー” 的な王道クラシック・ロックが好きな私にとってこの2組の “新しいロック” は私の好みとは少し違っていた。それでもマンウィズの方には “おぉ、これは!” と思えた曲が何曲かあったので、今日は “マンウィズ初心者のマンウィズ初心者によるマンウィズ初心者のための特集” をやってみたいと思う。
①絆ノ奇跡
UNITE #02 で稲葉さんが歌ったということで真っ先に聴いたのがこの「絆ノ奇跡」。初めて聴いた時は事前の予想と違うサウンドだったこともあって少々戸惑ったというのが正直なところだが、何度も繰り返し聴くうちにジワジワとその良さがわかってきて気が付けばその魅力にすっかりハマっていたという魔性の曲だ。和のテイスト溢れるイントロからいきなりパワーコード全開でギターが入ってくるところなんかもうゾクゾクさせられるし、サビの疾走感でテンション爆上げノリノリ気分にさせてくれるところもいい。ライヴ映像でオオカミ・ヴォーカルの口元を頑なに映さないカメラ・ワークには笑ってしまうが、ライヴで最前列の客からどう見えているのかが気になって仕方がない。
マンウィズとコラボしているこのミレイという女性シンガーの歌を聴いたのも今回が初めてだったが、可愛らしい見た目からは想像もつかないくらい低くて力強い歌声にビックリ。驚かされたのは彼女のザラザラした低い声とその節回しがマンウィズのヴォーカルと見事にシンクロしているところで、“君がいるこの世界もう一度愛せるまで~♪” のラインから一気呵成にたたみかけていく爆発力は快感そのもの。両者の声質の相性の良さに目を付けた人の慧眼には参りましたと言う他ないが、やっぱり稲葉さんver. のこの曲も聴いてみたかったなぁ... 映像化、何とかなりませんかねぇ...
MAN WITH A MISSION×milet「絆ノ奇跡」(Live at さいたまスーパーアリーナ)
②FLY AGAIN
「絆ノ奇跡」とは逆に初聴きですぐに気に入ったのがこの「FLY AGAIN」だ。何と言ってもメロディーがキャッチーで取っつきやすいし、凄まじいノリで思わず身体が動いてしまうサビのパートもインパクト絶大だ。ライヴ映像でオーディエンスみんなが両手を左右に振り上げる振り付けで会場全体が一体となって盛り上がるところなんかは森高千里の「気分爽快」(←“飲もう~♪” のフレーズで有名な曲)を思い出して懐かしい気持ちになったが、“やっぱり日本人はこういう盆踊りみたいなノリが大好きなんやなぁ...” と大いに納得させられた。Queenに「We Will Rock You」や「Radio Ga Ga」があるように、B’zに「ultra soul」があるように、マンウィズには「FLY AGAIN」がある... この曲の立ち位置はそんなところではないだろうか。
MAN WITH A MISSION 『FLY AGAIN 2019』
森高千里 「気分爽快」
③Take Me Under
私は今の日本のロック・シーンのことはよくわからないが、オオカミの被り物をしたまま歌い演奏するマンウィズが登場した時は、ちょうどデビュー当時のキッスのように、イロモノ的な目で見られたのではないか。しかしキッスがロックンロールの王道を行くその音楽性と名曲の数々で大衆から圧倒的な支持を得てアンチを黙らせたように、マンウィズもその曲の良さと演奏力の高さ(←あんな被り物をしながら正確に演奏するだけでも凄いのに、そんな状態で1時間も2時間もライヴするなんて信じられん... 夏フェスとか大丈夫かいな...)で正統派のロック・バンドとして認知されていったのだと思うが、例えばこの「Take Me Under」なんかまさに彼らの “曲の良さと演奏力の高さ” を証明する1曲と言える。推進力ハンパないドラムが演奏をグイグイ引っ張り、エッジの効いたシャープなギターが縦横無尽に弾きまくるという、まさにマンウィズの魅力を凝縮したような名演だと思う。彼らにしか出せない独特の疾走感がたまらなく好きだ。
MAN WITH A MISSION - Take Me Under
Kアリーナから帰ってきてからのこの1ヶ月、UNITE #02 の対バン相手の曲を色々聴いてみて改めてわかったのは、各々のバンドが影響を受けたルーツ音楽がその音楽性に色濃く反映されているということで、70'sブリティッシュ・ロックからフレンチ・ポップまで私と好みがコワいくらいに一致するイエモンはまさにドストライク。少年ナイフとすかんちとメタリカを足して3で割ったような(?)マキシマム ザ ホルモンも気に入った曲がいっぱいあって、カーステのヘビロテ・リスト入りした。
一方、マンウィズとワンオクの音楽にはオルタナ・ロック的な薫りが濃厚に漂っており、良くも悪くも “コンテンポラリー・ミュージック” という感じ。イエモン吉井さんが言うところの “ロックンロール・ダイナソー” 的な王道クラシック・ロックが好きな私にとってこの2組の “新しいロック” は私の好みとは少し違っていた。それでもマンウィズの方には “おぉ、これは!” と思えた曲が何曲かあったので、今日は “マンウィズ初心者のマンウィズ初心者によるマンウィズ初心者のための特集” をやってみたいと思う。
①絆ノ奇跡
UNITE #02 で稲葉さんが歌ったということで真っ先に聴いたのがこの「絆ノ奇跡」。初めて聴いた時は事前の予想と違うサウンドだったこともあって少々戸惑ったというのが正直なところだが、何度も繰り返し聴くうちにジワジワとその良さがわかってきて気が付けばその魅力にすっかりハマっていたという魔性の曲だ。和のテイスト溢れるイントロからいきなりパワーコード全開でギターが入ってくるところなんかもうゾクゾクさせられるし、サビの疾走感でテンション爆上げノリノリ気分にさせてくれるところもいい。ライヴ映像でオオカミ・ヴォーカルの口元を頑なに映さないカメラ・ワークには笑ってしまうが、ライヴで最前列の客からどう見えているのかが気になって仕方がない。
マンウィズとコラボしているこのミレイという女性シンガーの歌を聴いたのも今回が初めてだったが、可愛らしい見た目からは想像もつかないくらい低くて力強い歌声にビックリ。驚かされたのは彼女のザラザラした低い声とその節回しがマンウィズのヴォーカルと見事にシンクロしているところで、“君がいるこの世界もう一度愛せるまで~♪” のラインから一気呵成にたたみかけていく爆発力は快感そのもの。両者の声質の相性の良さに目を付けた人の慧眼には参りましたと言う他ないが、やっぱり稲葉さんver. のこの曲も聴いてみたかったなぁ... 映像化、何とかなりませんかねぇ...
MAN WITH A MISSION×milet「絆ノ奇跡」(Live at さいたまスーパーアリーナ)
②FLY AGAIN
「絆ノ奇跡」とは逆に初聴きですぐに気に入ったのがこの「FLY AGAIN」だ。何と言ってもメロディーがキャッチーで取っつきやすいし、凄まじいノリで思わず身体が動いてしまうサビのパートもインパクト絶大だ。ライヴ映像でオーディエンスみんなが両手を左右に振り上げる振り付けで会場全体が一体となって盛り上がるところなんかは森高千里の「気分爽快」(←“飲もう~♪” のフレーズで有名な曲)を思い出して懐かしい気持ちになったが、“やっぱり日本人はこういう盆踊りみたいなノリが大好きなんやなぁ...” と大いに納得させられた。Queenに「We Will Rock You」や「Radio Ga Ga」があるように、B’zに「ultra soul」があるように、マンウィズには「FLY AGAIN」がある... この曲の立ち位置はそんなところではないだろうか。
MAN WITH A MISSION 『FLY AGAIN 2019』
森高千里 「気分爽快」
③Take Me Under
私は今の日本のロック・シーンのことはよくわからないが、オオカミの被り物をしたまま歌い演奏するマンウィズが登場した時は、ちょうどデビュー当時のキッスのように、イロモノ的な目で見られたのではないか。しかしキッスがロックンロールの王道を行くその音楽性と名曲の数々で大衆から圧倒的な支持を得てアンチを黙らせたように、マンウィズもその曲の良さと演奏力の高さ(←あんな被り物をしながら正確に演奏するだけでも凄いのに、そんな状態で1時間も2時間もライヴするなんて信じられん... 夏フェスとか大丈夫かいな...)で正統派のロック・バンドとして認知されていったのだと思うが、例えばこの「Take Me Under」なんかまさに彼らの “曲の良さと演奏力の高さ” を証明する1曲と言える。推進力ハンパないドラムが演奏をグイグイ引っ張り、エッジの効いたシャープなギターが縦横無尽に弾きまくるという、まさにマンウィズの魅力を凝縮したような名演だと思う。彼らにしか出せない独特の疾走感がたまらなく好きだ。
MAN WITH A MISSION - Take Me Under