もうあちこちで桜の開花のニュースが伝えられていますが、御地では如何でしょうか。熊本は正式には明日辺りの発表ではないでしょうか?
昨日は熊本史談会の例会で、街中まで出かけましたが、熊本城やさくらまち界隈は観光客その他でごっちゃ返しの人出が見られました。
上の写真は23日にオープンする「阿蘇くまもと空港」です。国際カウンターを含め全面改修が行われていましたがいよいよのオープンです。
熊本は今、世界的半導体メーカーTSMCの熊本新出で大いに沸いていますが、台北航路も定期化されるようでまさに台湾ブームの中にあります。
昨日は、史談会に於いては熊本人を含む六士の明治期台湾の教育に尽くしながらも非業の最後を遂げられた方々について勉強しましたが、このような日本人の台湾に心を寄せた無垢の奉仕が日台の友好関係を構築してきたことを大変理解することが出来ました。
私の父親も、昭和前期台湾総督府に職を得て、建築技師として台湾の地にいくつかの公共建築の建設に携わっており、亡くなった7歳年上の姉も台北で生まれています。
私の座右には李登輝氏の「武士道解題 ノーブレス・オブリージュとは」を置いていますが、ここにある「武士道」とは新渡戸稲造のあの名著「武士道」のことです。
一時期京都大学で学んだ李登輝氏のこの著を読むにつけ、日本人より日本の心をお持ちになっていると感じられます。
「位高ければ徳高きを要す」という騎士道の精神は、武士道の精神と相通ずるものがあります。
何とも情けない昨今の為政者たちの体たらくに欠落している根本の心です。
外国人が首をかしげるという宗教教育が為されない現代の日本は、精神の拠り所とするものが失われています。
今一度この「武士道」が語り掛ける崇高な日本人の有りように触れていただきたいと切に思います。
台湾の地で非業の死を遂げられた先人に対し、深甚なる哀悼の心を表したいと思います。