津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■薮家閑話休題ー子福者・槙庵(薮弘篤)先生

2023-03-07 16:43:54 | 先祖附

 先に熊本史談会のK氏等がまとめられた「花園の歴史‐古代から1995年まで」を読んでいたら、古刹「天福寺」にある墓所について取り上げられていて、小坂(おさか)家の9代目・九八郎が薮槙庵先生の四男であることが紹介されていた。
「肥後先哲遺蹟」を眺めてみると、槙庵先生は大いなる子福者だった。
そして九八郎の生母が「稲津弥左衛門頼勝の妹」とある。又、九八郎の子‐10代目・小坂仙八の室には、義兄・茂二郎の二女が嫁いでいる。多彩な枝葉が見て取れて面白い。

   +ーーーー稲津弥左衛門・頼勝
        |
   +ーーーーーーーー妹
         ‖ーーーーーーーーーーーーーーーーー+ーーー●柏原弥七郎・嫁ーーー弥右衛門(室、薮一太
郎三女)
      薮弘篤(槙庵)    |
                 +ーーー●梶山源助・嫁
                 |
                 +ーーー●香山角次郎・嫁
                 |
                 +ーーー●戸浪義太夫・嫁
                 |
                 +ーーー〇市太郎(槐堂)配・林兵助妹・四男三女、嫡子・英次、二男・祐篤、三男喜覚(曽我宇右衛門養子)、
                 |                   四男・俊次、女・柏原弥右衛門室
                 +ーーー●永良儀右衛門(9代目)・嫁
                 |
                 +ーーー〇茂二郎(孤山)配・元田八右衛門女・二男二女、嫡男・泰記、長女・楯岡亥一郎室、次女・小坂仙八室、
                 |                   二男輝吉・同姓英二次の跡を継ぐ
                 +ーーー〇及八(永良儀右衛門家を嗣‐10代目・鎮十郎)
                 |
                 +ーーー〇九八郎一延(小坂八九郎家を嗣・9代目)ーーー仙八(室・薮茂二郎二女)
                 

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■藪家記‐4

2023-03-07 07:01:17 | 先祖附

一元和の比内匠病身眼病等の保養として上京いたし候 此方三斎様ゟ源重之御懇書有之候而持傳候 内匠遂ニ本復無御座候而
 京都ニ於ゐて死去ニ而候 妙心寺の塔頭壽聖院江葬送有之 元和五年八月五日也
 右三斎様之御懇書ニ薮内匠頭殿とあり 墓の銘ニも法号の脇に山城州産薮内匠ト有

一内匠末後に三斎様江申上候は被下置候御知行壱万弐千石差上候ニ付兼而申上候育置候牢人十七人之者共被召出候様奉願
 候 則其通ニ被仰付被召出候 何も武功心はせ有之者共ニ而今其子孫勤ニ而罷在候
   右は内匠殿一生の事実のあらましニ而御座候 申傳の侭覚書ニ致置候を書付差上之仕候 内匠殿武功之儀はあまねく人
   の存知候事ながら却而家にハ委敷不申傳候 乱世の砌ハ不致事之様と皆人存候而不申傳候歟 乍去只今ニ成子孫たる者
   先祖之武功を不存候事返々残念勝粗略之至ニ御座候 右之通久々の事故若違却之儀も可有御座候 右之外ニもれ申事ハ
   存出次第猶又可申上候 吟味仕■未分明事共も御座候 大形ハご存知被成たる事ニ而も可有御座候得共御尋ニ付無差別
   申上候 違却之儀御座候ハゝ必々無御遠慮可被仰聞候 猶又しらへ置可申候 以上

   所持仕居申候
       感状之写
    今度於其表及一戦首級両討捕
    候之由究粉骨旨神妙候尚孫平次      孫平次=中村一氏か
    可申候 謹言
           筑前守
     三月廿六日   秀吉御朱印
       薮弥次右衛門殿

   右之御感状いつ比之事ニて御座候歟未詳候

    江州日野之内貮千九百石令宛行      近江日野滋賀県蒲生郡日野町
    之■全可有領地者也仍如件
     天正十三
      九月廿四日 式部少輔 在判
       薮弥次右衛門殿

    去月八日於小屋野口ニて合戦討捕
    首二至来尤以神妙也 謹言
     三月十三日   高国 在判      
高国=細川高国?
       薮与一とのへ           
与一=内匠父伊賀守か?

   此感状未詳候 高国とハ誰人ともいまた吟味不仕候 内匠殿事与一と申事も不申傳候 追而可考
   右之通傳来候分ニ而御座候 其居方ニ前廉ゟ御傳候書付なと御座候ハゝ重而御写御見せ可被下候
   以上

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